TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2004年 →CZW:Retribution 4/3/04

CZW:Retribution 4/3/04の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚組総時間約3時間45分です。

@タッグ王座戦、ガントレット・マッチ:レベルズ・アーミー(ch)vs.CKNYvs.DJハイド、マークvs.ダーティ・ロッテン・スカウンドレスvs.H8クラブ
 圧倒的格上のH8クラブが楽勝にタッグ王座を奪取です。
 2段テーブル葬が出たのでそれなりに盛り上がりました。
 悪い試合。

ABJウィットマーvs.ジミー・ジェイコブス
 後にそれぞれの黄金カードとなる組み合わせですが・・・
 序盤にジェイコブスのスプリングボードのミス、
 BJの粗いフェンスへのパワー・ボムが行われると
 そこからBJの攻め一辺倒になってしまいダメージを負ったのかと思われました。
 ようやく調子を取り戻したかに見えたのは終盤で期待外れの内容ですね。
 少し悪い試合。 

 CZWに復帰したアシッドがマイク・アピール。
 テディーがアシッドに突っかかりテディーvs.アシッドが決定。

Bクリス・キャッシュvs.ニック・バークvs.グリム・リーファー
 軽く考えただけってのが見え見えの3ウェイでした。
 最後にラダーが出てくるのはキャッシュ流。
 悪くない試合。

Cジョーカーvs.ジョン・ダマー
 新人ダマーのためにジョーカーが
 普段やらない攻防でもてなすものだからBoringコールも起きて・・・。
 悪い試合。
 最後は妻殴りが乱入し怪物アピール。

Dミスター・ゼロ、マイク・クァッケンブッシュ、グラン・アクマ、イカルスvs.ワイルド・カーズ、ジグソウ、ハロウィックド
 Chikara提供の楽しいルチャ・リブレ。
 連鎖ヘッド・ロックやゼロの新聞ネタなど。
 トリオスより完成度は落ちてますね。
 後ワイルド・カーズ組みにはもう少しルード要素が欲しい。
 まあまあ良い試合。

Eダン・マフvs.エリック・キャノン
 打撃多めで、そこにマフの好きなハードな投げが加わっています。
 平均レベル。

Fライト級王座戦:ソンジェイ・ダット(ch)vs.ロデリック・ストロングvs.ピティ・ウィリアムス
 前半の工夫系3ウェイ・スポットの連続は面白いものの
 試合が進んでおらず、披露会的になっていましたね。
 その後はソンジェイの身体能力を活かしたムーブを皮切りに良い感じに進みました。
 平均的な良試合。
 試合後暗転し電気がつくとソンジェイが椅子攻撃を受けてダウン状態に。

Gボクシング・マッチ:ロブ・ハートログvs.ロッキン・レベル
 軽くコメディー・スポットが入ってますが
 基本的につまらないし無駄に時間がかかっている。
 最後は妻殴り、ゲイジらがレベルらを襲って終了。

Hラッカス、セイビアンvs.オール・マネー・イズ・リーガル
 相手が下手すぎるので
 BLKが好き放題にムーブを出して盛り上げているだけ。
 悪い試合。

Iクリス・ヒーローvs.ジミー・レイブ
 アイアンマン王座を巡って抗争を続けている両者だけに
 非常に充実したレスリングを見せますね。
 そこまで長くなく終盤へのギア・アップも無かったですが
 その分レスリング・テクが最初から最後まで活かされていて素晴らしかった。
 この頃がレイブの最も輝いていた時期だったなぁ。
 好勝負に届かずも中々良い試合です。

Jワイフビーターvs.アダム・フラッシュ
 久しぶりに2人が試合に出場し
 期待も高まりますがほとんど普通の試合で空振り気味。
 只最後にホッチキスX6+椅子X4なんてものが
 待っていて盛り上がりましたね。
 少し悪い試合。

Kテディー・ハートvs.トレント・アシッド
 世界はこのようにして始まる。
 すすり泣きではなく、
 大いなる鳴動と共に。
 化学反応。
 ビッグ・バン。
 宇宙の始まり。
 夢の中へ。
 スペクタクルを提供する演者。
 熱狂する観客。
 舞い降りる天使。
 それはゴールデン・ピラミッド。
 言葉の目覚まし。
 夢の終わり。
 憂鬱な現実。
 罪深き人間よ。
 身体をひけらかし才能を浪費する。
 堕落が向かうは地獄への道。
 ハイウェイ666。
 肉体的苦痛。
 覚醒と死。
 それは救済か。
 最後の審判。
 揺れ動く天秤。
 左か。
 右か。
 定まりし罰は問い。
 汝何者か。
 正しき答え。
 それは茨の道。
 タングルド・ハート。
 歩みが時を刻みベルを鳴らす。
 解放と共に得たのは業の十字架。
 向かうは天国への道。
 エントランス3。
 彼はアダム。
 彼女はイブ。
 2人は1人で1人は2人。
 見えぬ階段を軽やかに舞う。
 目前に迫る天国の入り口。
 扉は開かれ後は進むのみ。
 突如投げかけられる蛇の囁き。
 逃れられぬ誘惑。
 人間の弱さ。
 林檎を屠る。
 サッド・オブ・ソン。
 知恵は疑いを生み見えぬ階段は消える。
 ああ、ジーザス・クライスト。
 その声は奈落に消え
 扉は閉じられた。
 世界はこのようにして終わる。
 大いなる鳴動ではなく、
 微かなるすすり泣きと共に。
 ロスト・エデン。
 完。
    
総評
 CZWなので悪い試合が幾つかあるのは当然として
 メイン含め見所ある試合が多いのに着目しましょう。
 メインは敢えて説明しませんが、
 1つだけつけ加えておくと”良い”試合ではありません。
 全然ね。
 CZWの中では良い大会です。 

DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

Kテディー・ハートvs.トレント・アシッド
  蹴りで牽制。
  Let's go Acid,Let's go Teddyの大コール。
  両者力技でコーナーに押し込むとチョークしたり顔を押し飛ばしたり。
  アシッドがテディーの喉を足で押さえつける。
  テディーがレッグ・シザースに返し仕切り直し。
  バックの取り合いからアシッドが丸め込む。カウント2。
  アシッドがハンマーロック。
  テディーが首投げに返すもアシッドは離さない。
  アシッドがロープに脚をかける。
  テディーが水を吹きかける。
  アシッドも場外に降りて観客から水をもらうと投げかける。
  リングに戻る。
  テディーがリスト・ロックにヘッド・ロックと変化させながらかけ続ける。
  アシッドはテディーを押し飛ばすと突っ込んできたテディーをフロント・ヘッド・ロックに捕らえる。
  トルネードDDTを狙う。
  テディーはロープを踏めないように引っ張るとコーナーに押し込み逃れる。
  アシッドに張り手。
  殴りつけようとする。
  アシッドがカウンターで蹴りを入れる。
  セカンド・ロープから飛びつきトルネードDDT。
  テディーが場外に降りる。
  テディーは戻ってくると拳を振り回す。
  アシッドは避けガードし挑発。
  テディーがリスト・ロックへ。
  アシッドが殴りつける。
  テディーは再び場外に降りる。
  テディーはマイクを取るとストリート・ファイトにしようぜと挑発。
  アシッドは逆にリングに入ってこいよ、と挑発。
  テディーはリングに入るもやはりストリート・ファイトだと言って場外に降りる。
  アシッドが後を追おうとする。
  そこにテディーが椅子を投げてぶつける。
  アシッドに椅子をのせるとシューティングスター・プレス。
  ダブル・アームDDTも決める。
  ハート・サージェリーも決めるがカウントは2。
  アシッドを足蹴りにしたり殴りつけたりする。
  背中に担いでのドライバー。
  ハート・サージェリーを決めるもカウントは2。
  テディーのマイク。
  ザンディグとも言い合う。
  その隙に回復したアシッドはテディーの喉元を掴むと場外に降り会場の外へ連れ出す。
  車に叩きつけ振りつける。
  ボンネットでパイル・ドライバーを決める。
  屋根からムーンサルトにいくもテディーに避けられる。
  テーブルを車の横に設置する。
  アシッドを連れ車の屋根に登るとテーブルへのパワー・ボム。
  屋根の上でアピール。
  アシッドは意識を失う。
  テディーが水をかける意識を取り戻さない。
  アシッドを担ぎ会場へと戻っていく。
  アシッドをリングに入れる。
  カバーするもカウント2。
  これが信じられないテディーは椅子に八つ当たり。
  アシッドを振ろうとするもアシッドが崩れ落ちる。
  再び振ろうとする。
  アシッドはロープ手前で踏みとどまるとヤクザ・キック。
  カバーするもカウント2。
  椅子を取る。
  テディーは蹴りつけて防ぐと椅子へのフェイス・バスター。
  カバーするもカウント2。
  テディーは椅子に座ってアピール。
  アシッドをロープに振りクローズラインを放つ。
  アシッドが避けヤクザ・キックへ。
  テディーは受け止めるとレッグ・ロック・ベリー・トゥー・ベリーを狙う。
  アシッドは防ぐとハリケーン・ラナを狙う。
  テディーが耐えて位置を変える。
  アシッドはハリケーン・ラナを決めるも立てた椅子にぶつかり自爆。
  カバーするもカウント2。
  テディーはザンディグに唾を吐きかける。
  椅子を手に取るとアシッドに叩きつけようとする。
  ザンディグがリングに上がってきて椅子を取り上げる。
  ガードするテディーに椅子を渡す。
  そこにアシッドのヤクザ・キックが決まり1,2,3!
  アシッドの勝利!

試合結果

@タッグ王座戦、ガントレット・マッチ:レベルズ・アーミー(ch)vs.CKNYvs.DJハイド、マークvs.ダーティ・ロッテン・スカウンドレスvs.H8クラブ(新チャンピオン!)
ABJウィットマーvs.ジミー・ジェイコブス
Bクリス・キャッシュvs.ニック・バークvs.グリム・リーファー
Cジョーカーvs.ジョン・ダマー
Dミスター・ゼロ、マイク・クァッケンブッシュ、グラン・アクマ、イカルスvs.ワイルド・カーズ、ジグソウ、ハロウィックド
Eダン・マフvs.エリック・キャノン
Fライト級王座戦:ソンジェイ・ダット(ch)vs.ロデリック・ストロングvs.ピティ・ウィリアムス
Gボクシング・マッチ:ロブ・ハートログvs.ロッキン・レベル(ノー・コンテスト)
Hラッカス、セイビアンvs.オール・マネー・イズ・リーガル
Iクリス・ヒーローvs.ジミー・レイブ
Jワイフビーターvs.アダム・フラッシュ
Kテディー・ハートvs.トレント・アシッド