TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2003年 →CZW:Redefined 9/13/03

CZW:Redefined 9/13/03の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚組み約3時間30分です。

モンドの引退によりアイアンマン王座を賭けて
トーナメントが開かれたのですが・・・
(トーナメントの性質上決勝カードまで記載)

@4ウェイ・イリミネーション・マッチ:セイビアン対ジョーカー対コーリー・キャッスル対クリスチャン・ウルフ
 後にBLK OUTに入りブレイクする2人が入ってますが
 ダーク・マッチという事ですぐに終了。
 勝たせる相手間違ってますね。
 悪い試合。

Aロッキン・レベル、グレッグ・マシューズ対ジョン・ダマー、DJハイド
 のっけから、だらだらで最後まで。
 ダーク・マッチだからという言い訳は通用しません。
 悪い試合。 

B1回戦:ニック・ゲイジ対ソンジェイ・ダット
 ここからが正式なオープニングで
 トーナメント1回戦を6連続で。
 まずこの試合。
 ゲイジが絞ってきたか
 ソンジェイと普通にスピードに乗った試合を披露。
 ミスもありましたがオープニングとしては上出来。
 平均より少し上。

C1回戦:アダム・フラッシュ対ジョニー・カシュミア
 こちらは椅子攻撃といった
 ちょっと過激なムーブを絡ませながら。
 それにしてもリング・シューズを脱いだら
 スパイク靴でっていうネタは微妙。
 悪い試合。 

D1回戦:ニック・バーク対ジミー・レイブ
 CZWの中では技巧派の2人が
 レスリング色の強い試合を。
 通ずる物があるのかスイングしてましたね。
 平均より少し上。

E1回戦:ケンドー・カシン対ラッカス
 後にROHでは見事にトーナメント潰しを成功させたカシンですが
 CZWのこの面子なら丁度良いか。
 ヒール・プレイを見せながら
 (試合後にラッカスの王座を強奪)
 悪くない動きを見せていますが・・・
 それにしても5分無いというのは余りに短すぎます。
 少し悪い試合。

F1回戦:ネイト・ヘイトリッド対クリス・ヒーロー
 この試合は打撃戦に。
 ゲイジがヘイトリッドに椅子攻撃を食らわヒーローの勝利。
 少し悪い試合。
  
G1回戦:トニー・ママルーク対トレント・アシッド
 丸め込み合戦から始まり
 セコンドの介入等を挟みながら
 バランス良いベーシックな内容。
 これまでの1回戦は6,7分程と短かったですが
 これは力が入っているようで13分ありましたね。
 平均レベル。

Hイアン・ノックス対クリス・キャッシュ対ナイルズ・ヤング
 非常に緊張感の欠ける3ウェイをだらだらと。
 悪い試合。 
 
I準決勝:ニック・ゲイジ対グレッグ・マシューズ
 カシュミアが負傷したって事でマシューズが試合に。
 半ばスカッシュ・マッチで特別見るところは無く。
 悪い試合。

J準決勝:ケンドー・カシン対ジミー・レイブ
 レイブが相手であり1回戦の短さからいって
 これは長時間かけられるのだと思っていたらこれも5分なし。
 わざわざ日本から呼んでおいて
 総計10分も試合をさせないなんて良識を疑いますね。
 しかもラッカスの意味の無い(話し合ってなかった?)乱入から幕。
 (このラッカス、王座を奪われて踏み付けまでされたのに
 乱入するまで全然怒っているという表現をしないのも駄目)。
 悪い試合。

K準決勝:トレント・アシッド対クリス・ヒーロー
 ようやくというか何と言うか。
 ヒーローのおかげでしっかりした構成で
 良い攻防も見られました。
 只アシッドらしさは見られませんでした。
 苦戦している感じが彼には似合わないか。
 平均より少し上。 

Lデレク・フレイジャー対デランジド
 スポット・フェストにしても
 もう少しまともな物を見せて欲しい物です。
 ついでにアズリエルによるデランジドへの誤爆からフィニッシュへ。
 悪い試合。

Mアイアンマン王座戦決勝、20分アイアンマン・マッチ:ジミー・レイブ対トレント・アシッド対ニック・ゲイジ
 まず4コーナー・マッチである事にして
 (その後は完全に3ウェイ)
 1本目を3分で演出。
 2本目もカバー時の不意打ちから7分で演出。
 この上手い展開から最後の盛り上げを導き出しました。
 3ウェイ・ムーブやスピード感ある攻防も良いですね。
 只ややぐだぐだな場面もあったので
 18分ぐらいに偽るか
 (実際は21分ぐらいになってます。)
 いっそ15分に設定した方が良かったと思いますね。
 平均的な良試合。
 
さてここからが問題のシーン。
一応CZW王座戦という触れ込みでしたが
HI-5のマネージャー、デューイがスタッフに上空に設置された装置に鎖をつなげさせると
既に血まみれのザンディグをメサイアがリングに引っ張って来て・・・
そしてCoD4で披露された肉針宙吊りを
あろう事か観客がいる目の前で
セットする段階から(つまる所針を背中に差し入れる所から)再現してしまいます。
(どうでも良いことながらそれを行うのはあのWHACKS)。
その後は宙吊りのザンディグをサンドバックにし
一方的に罵詈雑言を浴びせエンド。
  
総評
 トーナメントはほとんど軽い試合で
 記憶に残らない気はしますが悪くない。
 しかしながらこの大会で語るべきは
 当然その締めで行われた事ですよね・・・
 これはねぇ、生身の人間でするべき表現ではありませんよ。
 せめてCoDみたいに映像の中でというのが一線の一歩手前でしょう。
 観客も引いてましたからね。
 ゲームでさえ非行を助長しているとか
 イチャモンつけられるのですから
 こんな事したら条例なんか作られるのも当然というか・・・
 ついでに大会の構成から考えても
 これで終わるのは後味悪すぎでしょう。
 何事も限度があるという教訓でした。
 これでレビューを終わるのも同じくアレなので
 もう1つ得た教訓の方を書いて終わりにしましょう。
 ・・・
 カシンはいらん。 
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@4 ウェイ・イリミネーション・マッチ:セイビアン対ジョーカー対コーリー・キャッスル対クリスチャン・ウルフ
Aロッキン・レベル、グレッグ・マシューズ対ジョン・ダマー、DJハイド
B1回戦:ニック・ゲイジ対ソンジェイ・ダット
C1回戦:アダム・フラッシュ対ジョニー・カシュミア
D1回戦:ニック・バーク対ジミー・レイブ
E1回戦:ケンドー・カシン対ラッカス
F1回戦:ネイト・ヘイトリッド対クリス・ヒーロー
G1回戦:トニー・ママルーク対トレント・アシッド
Hイアン・ノックス対クリス・キャッシュ対ナイルズ・ヤング
I準決勝:ニック・ゲイジ対グレッグ・マシューズ
J準決勝:ケンドー・カシン対ジミー・レイブ
K準決勝:トレント・アシッド対クリス・ヒーロー
Lデレク・フレイジャー対デランジド
Mアイアンマン王座戦決勝、20 分アイアンマン・マッチ:ジミー・レイブ対トレント・アシッド(新チャンピオン!)対ニック・ゲイジ