TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2003年 →CZW:Tournament of Death II 7/26/03

CZW:Tournament of Death II 7/26/03の分析


名勝負 なし
好勝負 準決勝、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポン:イアン・ロッテンvs.ネクロ・ブッチャー

準決勝、ログ・キャビン・ ライト・チューブス3本勝負:ザンディグvs.ニック・モンド

2枚組み約2時間30分です。

@1回戦、ペインズ・オブ・グラス:ザンディグvs.ネイト・ウェブ
 2枚ガラス・スポットだけの上
 ウェブが健闘しているシーンに何とも説得力がない。
 少し悪い試合。

A1回戦、ラダーズ&ライト・チューブス:JCベイリーvs.ニック・モンド
 モンドが活きの良い動きを見せています。
 ラダーと椅子はあくまで補佐として
 上手く蛍光灯を使って構成しています。
 ベイリーも体(背中)を張り
 平均的な良試合でした。 

B1回戦、4コーナーズ・オブ・ペイン:ネクロ・ブッチャーvs.コーポラル・ロビンソン
 ガチのビール瓶での一撃、
 そして舌をホッチキスでターン・バックルに打ち付けるという壮絶スポットのせいで
 他が霞んでしまっています。
 中々良い試合。   

C1回戦、バーブド・ワイヤー・ボーズ&ライト・チューブ・テーブル:ニック・ゲイジvs.イアン・ロッテン
 ゲイジがほとんど一方的に攻めるという
 退屈な展開の上最後はヘイトリッドが
 Deja Vu IIで負けた腹いせに乱入。
 少し悪い試合。
 
DVD版には未収録(ビデオ版は収録)ですが
この間にZ-Barr vs.トレント・アシッド、
クリス・キャッシュvs.ユダvs.ナイルズ・ヤングvs.イアン・ノックスvs.コーリー・キャッスルvs.リック・フェインバーグ、
ジョニー・カシュミアvs.ニック・バーグの
3試合が行われました。

D準決勝、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポン:イアン・ロッテンvs.ネクロ・ブッチャー
 画鋲付凶器に大型テレビでの圧殺攻撃と凶器乱舞で
 楽しむにはやや残虐すぎると
 個人的には思うのですが
 (この2人なら拳、ヘッド・バッド中心で凶器がおまけでも魅せれますし)
 ぎりぎり好勝負。 

E準決勝、ログ・キャビン・ ライト・チューブス3本勝負:ザンディグvs.ニック・モンド
 一見すると倉庫の屋根から
 テーブル3段+蛍光灯櫓トラップに
 ダイブするという死のスポットだけの試合です。
 しかしモンドがこの大会の直前に
 バイク事故を起こしている事、
 ビデオで振り返りて一線を越えたと引退に踏み切った事実なんかを
 含めて見れば正しいかはともかく
 一つの立派なプロレスがそこにあるかな、と。
 ぎりぎり好勝負。

FB-Boy、メサイアvs.ラッカス、ソンジェイ・ダット
 小気味良いテンポでまとまっており、まあまあ良い試合。

G決勝、200ライト・チューブス&バーブド・ワイヤー・ロープス:ニック・モンドvs.イアン・ロッテン
 両者準決勝で壮絶な試合をしたので満身創痍。
 それでも、どこにそんな余力があるのか
 イアンがほとんど受けに回ることで
 他より早く切り上げるということもなく
 立派に決勝をやり切りました。
 まあまあ良い試合。

総評
 これ以降条例が厳しくなったりするので
 過激度ではこの年辺りが頂点なのかなと思います。
 デス・マッチ・ファン以外には
 やはりきつい内容ですが
 デス・マッチ・ファンなら
 IWA対CZWという構図に
 イアンvs.ネクロの黄金カードがあったり
 モンドの最終興行だったりして
 必見のクオリティに仕上がっていると思います。
 どうでもいいけど、このボリュームなら
 トーナメント外の試合も収録できたのでは。 

DVD Rating:★★★★★

注目試合の詳細

D準決勝、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポン:イアン・ロッテンvs.ネクロ・ブッチャー 
  イアンは最初からシャツを脱ぎ捨て戦闘モード。
  組み合うと いきなりヘッド・バッドを打ち合う。
  ネクロは打ち勝つとファン持参の凶器で攻撃。
  大流血しているイアンの額に噛みつき血を吹く。
  イアンはロー・ブローを決めると画鋲付グローブで一撃。
  ネクロの額に噛みつき血を吹く。
  ネクロはハンマーをイアンの額に突きたてる。
  イアンはネクロを大型テレビの下敷きにするとその上に乗り圧殺。
  カバーするもカウント2。
  ネクロもビール瓶の破片で反撃。
  パソコン・ボードを叩きつける。
  イアンは振り返してネクロを蛍光灯トラップにぶつける。
  画鋲付蛍光灯をネクロの胸に叩きつける。
  破片が胸に刺さったまま剥がれない。
  ネクロは画鋲付バットを思いっきり叩きつける。
  カバーするもカウント2。
  有刺鉄線付き蛍光灯を載せセントーン。
  両者座り込みネクロが拳を叩きこむ。
  イアンは胸を突き返し反撃。
  ネクロをリングに戻すと椅子を思いっきり叩きつけていく。
  そして画鋲付ギター・ショットで1,2,3!
  両者ハグして健闘を称え合う。
  

E準決勝、ログ・キャビン・ライト・チューブス3本勝負:ザンディグvs.ニック・モンド
  倉庫横にテーブル3段+蛍光灯櫓が設置されている。
  モンドが蹴りつけて行き画鋲付バットを振付ける。
  ザンディグは避けると奪い取り腕に振り下ろす。
  背中にも振り下ろす。
  コーナーの蛍光灯櫓へのパワー・ボムを狙う。
  モンドは避けると画鋲付バットを胸に叩きつける。
  ザンディグの頭付近にある蛍光灯櫓を椅子で叩き割ろうとする。
  察知したザンディグは逃れると椅子をモンドに投げつけ蛍光灯櫓へ投げ落とし先取。
  蛍光灯の束をモンドに叩きつける。
  モンドは場外に逃れると倉庫の方へと誘い込む。
  2人はそれぞれ蛍光灯を持って倉庫の屋根の上に。
  チャンバラの結果は両者相打ち。
  モンドがザンディグを殴りつけていく。
  ザンディグはモンドを抱え上げると
  サイドウォーク・スラムのような形で落下!!
  Somebody call 911!Somebody call 911!
  ザンディグの勝利かと思われたが試合続行のアナウンス。
  ザンディグが先に蛍光灯にぶつかっていたのか?
  モンドが何とかリングに戻ってくる。
  ザンディグも後を追うとモンドを抱え上げようとする。
  モンドは逃れるとザンディグを肩車しようとするが持ち上げられない。
  ロープを下げて向かってきたザンディグを落とすと蛍光灯櫓を投げつける。
  これでモンドの勝利。
  全身血まみれの両者はお互いに肩を貸しながら退場。
 

G決勝、200ライト・チューブス&バーブド・ワイヤー・ロープス:ニック・モンドvs.イアン・ロッテン
  握手して試合開始。
  レスリングの攻防からイアンはロープ際に追い込もうとする。
  モンドは逃れると蹴りつけロープに振る。
  イアンは直前で踏みとどまる。
  今度はイアンがロープに振る。
  モンドは踏みとどまるとイアンをロープに振り激突させる。
  蛍光灯を叩き付けて行く。
  束も叩きつける。
  モンドは倉庫から十字架型につなげられた蛍光灯を持ってくると
  イアンの上に置きスプリングボード式レッグ・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  ホームラン・アピールから蛍光灯をイアンの頭部目掛け振り飛ばす。
  カバーするもカウント2。
  塩をイアンにぶっかける。
  イアンがようやく反撃。
  蛍光灯を叩きつけていく。
  ベア・ハグに捕らえる。
  モンドはヒップ・トスに返すと蛍光灯をイアンの背中に設置しダイビング・ダブル・ストンプ。
  カバーするもカウント2。
  蹴りつけていく。
  イアンは避けるとダブル・アームDDT。
  カバーするもカウント2。
  椅子を叩きつけると蛍光灯の束に叩きつけようとする。
  モンドは逃れるとロシアン・レッグ・スイープ。
  カバーするもカウント2。
  イアンを立てた椅子に横たえさせると蛍光灯をのせダイビング・ダブル・ストンプ。
  カバーし1,2,3!
  モンドが優勝!
  ワイフビーターが現れモンドにトロフィーを受け渡す。
  イアン、ザンディグがモンドを称え、モンドも感謝のマイク。
  ザンディグがイアンに爆破ケージ・マッチで決着をつけるぞと言って終了。

試合結果

@1回戦、ペインズ・オブ・グラス:ザンディグvs.ネイト・ウェブ
A1回戦、ラダーズ&ライト・チューブス:JCベイリーvs.ニック・モンド
B1回戦、4コーナーズ・オブ・ペイン:ネクロ・ブッチャーvs.コーポラル・ロビンソン
C1回戦、バーブド・ワイヤー・ボーズ&ライト・チューブ・テーブル:ニック・ゲイジvs.イアン・ ロッテン
D準決勝、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポン:イアン・ロッテンvs.ネクロ・ブッチャー
E準決勝、ログ・キャビン・ライト・チューブス3本勝負:ザンディグvs.ニック・モンド(2-1)
FB-Boy、メサイアvs.ラッカス、ソンジェイ・ダット
G決勝、200ライト・チューブス&バーブド・ワイヤー・ロープス:ニック・モンド(優勝!)vs.イアン・ロッテン