TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2003年 →CZW:Cage of Death 5 12/13/03

CZW:Cage of Death 5 12/13/03の分析


名勝負 ケージ・オブ・デス:ザンディグ、ワイフビーター、LOBO、ニック・ゲイジ、イアン・ノックス、ニュー・ジャックvs.メサイア、ネイト・ヘイトリッド、バックシート・ボーイズ、B-Boy、アダム・フラッシュ
好勝負 ラダー・マッチ:ジョーカーvs.クリス・キャッシュ

2枚組み3時間?+特典20分

1−4試合目は特筆すべき程ではない。

5試合目−アイアンマン王座戦、15分アイアンマン・マッチ:トレント・アシッド(ch)vs.ジミー・レイブ
 いくらアイアンマン・マッチとはいえ15分で
 アシッドにレイブだとあまり良い試合にならないんじゃないかと思ったら意外に良い試合。
 一つ一つの攻防は中々頑張っていると思います。
 しかし一方的に痛めつける展開の所で
 只ファンを煽るため脚蹴りにするだけで目を引けないとか
 展開の流れがまずかったり所に実力不足が見られます。
 好勝負に少し届かず。

6試合目−3ウェイ・ダンス:アレックス・シェリーvs.B-Boy vs.クリス・ヒーロー
 これまた中々良い試合。
 序盤は3ウェイを生かしてチェーン・レスリングなんですが
 中盤からは1対1で3ウェイ・ムーブを所々絡める展開です。
 となるとグラウンド重視のシェリーはおいてけぼりな感じになってしまいます。
 B-Boyはメインにも出るんですが 
 手抜きということはなくハード・ヒッティングを見せていました。

7試合目−ラダー・マッチ:ジョーカーvs.クリス・キャッシュ
 メジャーでは出来ないような
 デンジャラス・ラダー・ムーブをこれでもかと詰め込み
 壮絶な試合となりました。
 かといって無秩序にひたすらやるスポット・フェストというわけではなく
 技の強弱なんかで流れを作っており、
 元祖TLCのスケールを1対1でやってしまうという 名ラダー・マッチとなっています。
 WWEも1対1でTLCスタイルを実現しようとしましたが
 失敗に終わっています(No Mercy 01 エッジvs.クリスチャン)
 尚勝利条件は通常同様フォール他となっています。
 文句なしに好勝負。 

8試合目−ジュニア・ヘビー級王座戦:ラッカス(ch)vs.ソンジャイ・ダット
 フィニッシュがひどいことを除けば
 スピード感あふれており、まあまあ良い試合。
 どうも私にはラッカスの良さがいまいち分からないので
 実際はもっと良いかも。

9試合目−ケージ・オブ・デス:ザンディグ、ワイフビーター、LOBO、ニック・ゲイジ、イアン・ノックス、ニュー・ジャックvs.メサイア、ネイト・ヘイトリッド、バックシート・ボーイズ、B-Boy、アダム・フラッシュ
 スポット・フェストは良くてもグッド・マッチという評価と決めているのですが
 これほどまで大掛かりな装置で
 それに見劣りしないビッグ・マンによる高所落下、
 果てはフィニッシュまで良しと
 文字通り最高レベルのスポット・フェストを見せられては
 例外として名勝負にいれるしかない。
 素晴らしいメインです。

特典−葛西純vs.ホミサイド(Zero-One)
 馬鹿げた展開からの高所落下など意外に面白い試合。
 他特典にミュージック・ビデオ2本がついています。

総評
 まさにデス・マッチ(スポット・フェスト)と
 技巧的試合が上手く融合した名興行。
 良い試合が5試合目から5連続で特典付。
 CZWファンならマスト・バイ!
 他団体のファンにもお勧めです。 
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

Fラダー・マッチ:ジョーカーvs.クリス・キャッシュ
  どちらも後に引かず一進一退の攻防が続く。
  キャッシュはラダーをいれラダー越しのミサイル・キックを決め流れを掴む。
  場外戦でジョーカーが盛り返す。
  ジョーカーは場外で椅子に橋渡しにしたラダーに
  キャッシュを寝かせると椅子を載せコーナー上からダブル・ストンプ!
  キャッシュはコーナー上のジョーカーにラダーをかけるとブルドッグ!
  キャッシュはコーナーにたてかけたラダーにラダーを挟みV字型にすると
  コーナーに立てかけた方のラダーに乗る。
  ジョーがキャッシュを捕らえそこから別のラダーへサイド・エフェクト!
  キャッシュはラダーを登っていたジョーカーを攻撃し
  場外の椅子に橋渡しにしたラダーへ落とす。
  キャッシュは姿を消すと特大ラダーを持ってくる。
  そのラダーをセカンド・ロープの上に橋渡しにして雪崩式の技を狙う。
  ジョーカーは防ぐとそのラダーの上にジョーカー・ドライバー!
  カバーするもキャッシュの脚がロープにかかっている。
  キャッシュはジョーカーにドライバー系の技をラダーの上に決めると
  テーブルの上に乗せ特大ラダーを登っていく。
  ジョーカーが追っていき捕まえると中断からテーブルへジョーカー・ドライバーで1,2,3!
  ファンからはスタンディング・オベーション! 


Hケージ・オブ・デス:ザンディグ、ワイフビーター、LOBO、ニック・ゲイジ、イアン・ノックス、ニュー・ジャックvs.メサイア、ネイト・ヘイトリッド、バックシート・ボーイズ、B-Boy、アダム・フラッシュ
  凶器満載のケージ・リングの横に画鋲の海と化したリングが併設されている。
  また上空には金網で足場がつくられている。
  ザンディグがカシミーアを指名する。
  カシミーアは上空の金網に登るといきなりスピアー。
  ザンディグがすぐに反撃し流血させる。
  ケージ・リングに入る。
  メサイア、アシッドが入りザンディグをリンチ。
  更にB-Boyが加わりザンディグ絶体絶命かと思われたとき現れたのはニュー・ジャック!
  ニュー・ジャックはB-Boyを叩きのめしリングに入る。
  しかし次の瞬間、ニュー・ジャックは裏切ってザンディグに襲い掛かりホッチキス攻撃!
  LOBO、ノックスが加わるも、まだHi-V優位。
  ノックスが金網の足場から横の金網にB-Boyをぶつけると
  その金網がはずれB-Boyは画鋲満載のリングに落下!
  ノックスもその金網にぶらさがると下のB-Boyにダイビング・エルボー・ドロップ!
  ゲイジがケージ・リングに加わりザンディグ軍優位になる。
  フラッシュが画鋲リングに加わり上空の金網にぶらさがっているノックスをコーナー上からのスピアーで落とす!
  ザンディグがB-Boyと共にケージから出て脱落、同時にワイフ・ビーターが加わる。
  フラッシュがケージ天辺からゲイジにダイビング・レッグ・ドロップ!
  ニュー・ジャックがケージ天辺から場外のテーブルに寝かされたザンディグにダイビング・ボディ・プレス!
  ヘイトリッドが加わる。
  アシッドが上空の金網の足場でノックスにヤクザ・キックを決めると
  ノックスはそのまま場外のテーブルに落下!!
  ゲイジが敵を打とうとするもアシッドに画鋲リングに落とされる。
  LOBOはカシミーアとHi-Vのマネージャー2人とも抱え上げると
  ケージ天辺から場外のテーブル2段にデス・バレー・ドライバー!!
  アシッドが上空の金網の足場から下のゲイジにダイビング・クロス・ボディ!
  メサイアらがワイフビーターを鎖で首吊りにする。
  ゲイジはアシッドにバック・ブリーカーを決めると落として脱落させる。
  ゲイジがケージ・リングに入り2対3になる。
  ワイフビーターはフラッシュに上空の金網の足場から
  画鋲リングへのサイド・ウォーク・スラムを決める!!
  ワイフビーターはフラッシュに道連れクローズラインを決め両者脱落。 
  ゲイジをテーブルにのせるとヘイトリッド、メサイアはケージ天辺に登る。
  突然ヘイトリッドが裏切りメサイアに殴りかかる!
  ゲイジもテーブルに画鋲を撒いてからケージ天辺へ。
  ゲイジ、ヘイトリッドはメサイアにダブル・ボディ・スラムで
  下の画鋲付テーブルに投げ落とす!
  メサイアをケージから出しザンディグ軍の勝利!
  H8クラブが再結成で幕を閉じる!

試合結果

@4コーナー・マッチ:ジュード、ナイルズ・ヤングvs.ジョン・ダーマー、コリー・キャッスルvs.ジェイミー・サミュエルズ、DJハイド
A4コーナー・マッチ:カブキ・キッドvs.GQvs.リック・フェインバーグvs.クリスチャン・ウルフ
B4コーナー・マッチ:ダーティ・ロッテン・スカウンデルズvs.ニック・バーグ、Z-BARRvs.レベルズ・アーミー
Cジミー・ジェイコブスvs.セイビアンvs.デレク・フレイジャー
Dアイアンマン王座戦、15分アイアンマン・マッチ:トレント・アシッド(ch)vs.ジミー・レイブ(新チャンピオン!)(1-1延長→2-1)
E3ウェイ・ダンス:アレックス・シェリーvs.B-Boyvs.クリス・ヒーロー
Fラダー・マッチ:ジョーカーvs.クリス・キャッシュ
Gジュニア・ヘビー級王座戦:ラッカス(ch)vs.ソンジャイ・ダット(新チャンピオン!)
Hケージ・オブ・デス:ザンディグ、ワイフビーター、LOBO、ニック・ゲイジ、イアン・ノックス、ニュー・ジャックvs.メサイア、ネイト・ヘイトリッド、バックシート・ボーイズ、B-Boy、アダム・フラッシュ
@葛西純vs.ホミサイド