TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2003年 →CZW:Uprising with us or against us 10/11/03

CZW:Uprising with us or against us 10/11/03の分析


名勝負 #1コンテンダー20 分アイアン・マン・マッチ:トニー・ママルークvs.ジミー・レイブ
好勝負 なし

2枚組み約3時間50分です。

@サマーvs.メルセデス・マルチネス
 マルチネスがまだ修行中な上サマーはディーバ。
 ひどい試合です。
 
Aコーリー・キャッスルvs.クリス・キャッシュvs.シャン・ザ・カブキ・キッド
 この面子で3ウェイをできる訳がありません。
 ひどい試合。
 シャンはこれがデビュー戦でした。

B4コーナーズ・マッチ:アダム・フラッシュ、イアン・ノックスvs.ナイルズ・ヤング、ジュードvs.Zバー、ニック・バーク
 カード見た時点でクオリティが知れる試合が続きます。
 DRSが現れZバー、バークの邪魔をし
 フラッシュは情けないノックスに愛想を尽かしました。
 ひどい試合。

Cランバージャック・マッチ:DJハイドvs.ジョン・ダマー
 木偶ならではのスロー・マッチ。
 ひどい試合

 B-Boyが現れ家族の問題で欠場中も支えてくれたファンに感謝。
 ザンディグを呼び感謝すると思いきや中指を立てHi-Vに組みする事をアピール。
 Hi-Vが現れ頭領のメサイアとザンディグが口論。

Dデランジドvs.アズリエル
 高難易度の技で盛り上げるスポット系。
 少しだらだらしている感じも。
 少し悪い試合。 

 アシッドが現れ今夜は防衛戦を行う気が起こらないな、と言っていると
 レイブが登場し挑戦させろ、と言う。
 ママルークが現れ同じように挑戦を表明すると
 レイブは挑戦したければお前らが戦え、と言って逃げる。

E#1コンテンダー20 分アイアン・マン・マッチ:トニー・ママルークvs.ジミー・レイブ
 プロレスって人間が2人でやるんですから
 水物な部分は当然あるんですけど
 名勝負ともなるとカードを見た時点で
 可能性があるかないか、ってのは容易に判断できる物です。
 しかしこの世の中、絶対って事はない訳で
 その例外がここに起きてしまったのですよ。
 レッドvs.ノヴァvs.エグゼヴィアーぐらい衝撃を受けてます。

 とにかく試合を振り返ってみましょう。
 まずは常に動き続けるグラウンド・レスリング合戦。
 カートvs.ベノワがやりそうなもので
 彼らの気合の入りようが伝わると共に
 フォールが1回ではないというルールを意識させ
 いつ3カウント入るか分からないという緊迫感をもたらします。
 次にロープ・ワーク、スタンディングを絡めるも
 その刹那の攻防は変わらず。
 ここで4分半が経過。
 20分の内の4分半という絶妙の時間で
 ターニング・ポイントのバック・ドロップを挟み
 スムーズにママルークの腕攻めへ持っていく。
 基本のできたママルークだけに見事な出来。
 しかも締めに源流インディアン・デス・ロックを持ってくるという
 オールド・ファン感涙のセンス。
 ここから理に反しない素晴らしい試合構成で
 1−1でレイブの脚攻めという状況まで持って行きます。
 この後もレベルは落ちず
 投締打全てが極限で入り混じった攻防を展開。
 無理して改善点を考えるなら
 クライマックスでママルークが腕攻めのムーブを1,2つ加えたいという点だが
 これは結果を分けるポイントとして敢えてそうしているのだろうしねぇ。
 2人が共にベスト・ワークをした素晴らしい試合でした。
 レイブの生涯最高試合でありママルークの生涯最高試合。
 ぎりぎり名勝負です。

Fセイビアン、ビアンカvs.ジョーカー、メルセデス・マルチネス
 男女混合ですが普通に男と女が戦っていますね。
 この普通にってのが難点で対等の位置づけにした結果
 両者の価値を落とす結果となっています。
 悪い試合。

Gジュニア級王座戦:ラッカス(ch)vs.デレク・フレイジャー
 デレクのデビュー戦では
 初顔合わせとは思えぬ上出来の試合で
 更なる試合を、と期待するブッカーの気持ちは分かるのですけれども
 この2人の魅力は切り返し合いにある訳ですから
 20分なんて試合時間は長すぎますよ。
 だれるになるのは必然です。
 平均レベル。
 
Hグラッジ・マッチ:ホミサイドvs.B-Boy
 無駄な技の打ち合い等
 流れの作り方が甘いものの
 細かい所まで練りこんだ攻防など見応えがあります。
 まあまあ良い試合。

Iライト級王座戦、4コーナーズ・マッチ:ソンジェイ・ダット(ch)vs.トレント・アシッドvs.ジミー・ジェイコブスvs.アレックス・シェリー
 Hi-Vの物言いでアイアン・マン王座ではなく
 ライト級王座が賭けられる事に。
 試合は面子が揃っているので
 グラウンドからハイ・フライングまで
 安定した内容が見られます。
 まあまあ良い試合。

Jドッグ・カラー・マッチ:ネイト・ヘイトリッドvs.ニック・ゲイジ
 後にH8クラブを組む者同士の対決。
 チェーン・ムーブを駆使するなんて事よりも
 引けない状況下で相手の体を傷つけあう、という事に焦点の当てられた
 シンプルなラフ・ファイトを見せます。
 最後はあっけなかったですけれども
 憎しみ合いを感じさせるハードさで
 まあまあ良い試合に仕上がっています。
 試合後妻殴りが現れ復帰をアピール。

@テーブル・マッチ:ニック・ゲイジvs.ニック・バーク(6/10/00)
 CZWらしい混沌とした中
 速いペースで展開させていきましたが
 最後の事務室の屋根からテーブル葬への持って行き方がいまいち。
 平均レベル。

総評
 力の入ったカードで全体的クオリティも高いのだけれど
 とにかくEが素晴らしい。
 CZW歴史の中でも最高のレスリング・マッチです。
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

E#1 コンテンダー20 分アイアン・マン・マッチ:トニー・ママルークvs.ジミー・レイブ
  バックの取り合いから離れる。
  ママルークが仕掛けようとするも防がれていく。
  マウントからアーム・バーを狙う。
  レイブは即座に反転しロープに脚をかける。
  ママルークは離さずアーム・バーを狙う。
  レイブは起き上がると上にかぶさる。
  ママルークが腕を取ろうとする。
  レイブはママルークの体を起こしバックを取る。
  ママルークがアーム・ロック。
  レイブがグラウンド・ヘッド・シザースに返しアーム・バーを狙う。
  ママルークはロックして防ぐと反転して逃れ丸め込み。カウント2。
  レイブが丸め込み。カウント2。
  ママルークがクローズラインへ。
  レイブは避けフルネルソンでキャッチ。
  ママルークがすり抜け丸め込み。カウント2。
  レイブが体勢を入れ替える。
  カウント2で返された動きを利用し前に持ち上げる。
  ママルークがヨシタニックの動きで丸め込み。カウント2。
  仕切り直し。
  ママルークがコーナーに押し込む。
  体勢を入れ替えあう。
  ママルークが後ろに倒れて投げると伏せる。
  レイブは飛び越えロープに走る。
  レイブがスクール・ボーイ。
  ママルークはカウント2で返すと同時にトライアングル・チョークに捕らえる。
  レイブは捕らえられながらも腕の力で上空に持ち上げる。
  ママルークがサンセット・フリップに切り返す。
  レイブがその動きを利用しトライアングル・チョークに捕らえる。
  ママルークがロープに脚をかける。
  レイブがフォア・アームズを浴びせロープに振る。
  クローズラインを決めるとフロント・ヘッド・ロック。
  ロープに振ろうとする。
  ママルークが防いでバック・ドロップ。
  レイブがエプロンに転がり出る。
  ママルークはエプロンに出るとハンマー・ロックに捕らえる。
  そして柵に跳んでぶつける。
  鉄柱に腕をぶつける。
  ハンマー・ロックで柵にぶつける。
  リングに戻す。
  レイブがエプロンに上がったママルークにショルダー・ブロック。
  ママルークがレイブの腕を取りロープにぶつける。
  ママルークはリングに戻るとレイブの髪を掴んで倒す。
  両手をつかみ押し込む。カウント2。
  レイブはママルークの腹に足を当てて跳び上がるとサンセット・フリップ。
  ママルークはカウント2で返すとショルダー・タックル。
  カバーするもカウント2。
  ママルークがアピール。
  ロープに腕をぶつけハンマー・ロック・スープレックス。
  カバーするもカウント2。
  トルネード・アーム・バー・テイクダウンから腕へのインディアン・デス・ロック。
  レイブがタップする!
  ママルークが先取(8分43秒)!
  引き続きレイブの腕を攻め続ける。
  コーナーに崩れ落ちたレイブにランニング・フォア・アームズ。
  コーナー上にのせるとスーパープレックス。
  炸裂した瞬間レイブが脚を絡めてカバーの体勢に持っていく。
  レイブが追いつく(10分57秒)!
  ママルークがレフェリーに文句を言う。
  レイブがその隙を突き低空ドロップ・キック。
  もう1発。
  3発目。
  コーナーに崩れ落ちたママルークはレイブのタイツを掴んでターン・バックルにぶつける。
  コーナー上へ。
  レイブが捕まえ雪崩式ドラゴン・スクリュー。
  レッグ・ロックに捕らえる。
  ママルークは食らいながらもアンクル・ロックを決め外す。
  レイブはママルークをロープに振る。
  振り返されるもクローズラインを避けると同時にバック・ブリーカー。
  バック・ドロップ・ホールドに続ける。
  カウント2で返されるとその動きを利用して起き上がりドラゴン・スクリューにつなげる。
  コーナーのママルークめがけ突進。
  ママルークが避けてコーナーに激突させると
  コーナーを蹴って回転しエンド・ゲームに捕らえる。
  レフェリー・チェックが入る。
  レイブは3度目で腕を挙げると体を起こしエクスプロイダーに切り返す。
  両者ダウン。
  フォア・アームズの打ち合い。
  レイブが避けバックを取りジャーマンを狙う。
  ママルークがクロス・フェイスに切り返そうとする。
  レイブが脚をかけて丸め込みへ。カウント2。
  レイブがタックルでダウンさせハーフ・ボストン・クラブを決める。
  ママルークはすぐに股下で回転して逃れ延髄切りへ。
  レイブは避けるとレッグ・ロック。
  ママルークが何とかロープを掴む。
  レイブがフォア・アームズを浴びせる。
  ママルークは受け止めるとアーム・ブリーカー。
  ロープに振るとクローズラインへ。
  レイブは避けるとヘッド・シザースの入りからスクール・ボーイ。
  カウント2で返されるやレッグ・ロック。
  ママルークがタップする。
  レイブが2−1で上回る(16分6秒)!
  レイブはママルークの脚を蹴りつけるとドラゴン・スクリュー。
  再びレッグ・ロックに捕らえる。
  ママルークが何とかロープを掴む。
  ドラゴン・スクリューを狙う。
  ママルークがフォア・アームズを叩きこんで防ぐ。
  レイブはフォア・アームズを打ち返すとブレーン・バスター。
  カバーするもカウント2。
  スナップ・メアからロープに走りニー・ストライク。
  カバーするもカウントは2。
  バック・ドロップへ。
  ママルークは着地するとバック・ドロップ。
  もう1発。
  コーナーを利用してDDT。
  カバーするもカウントは2。
  ジャーマンを決める。カウントは2。
  残り1分。
  DDTを決めると続けてエンド・ゲームに捕らえる。
  残り45秒。
  残り30秒。
  ママルークは外すとバック・ドロップ。
  続けてドラゴン・スリーパー。
  レイブが気絶したように見えたがチェックの入る前に20分時間切れ!
  レイブが2−1で勝利!
  2人が向き合う。
  アシッドがレイブに背後からビッグ・ブーツを狙う。
  ママルークがレイブを突き飛ばすとママルークにヒット。
  アシッドがレイブにもう1回狙う。
  レイブがフェイス・ロックに捕らえタップさせる。
  B-Boyがレイブを殴りつけシャイニング・ウィザードを狙う。
  ママルークがクローズラインを決めて阻止する。
  アシッドがレイブはまだまだだからB-Boyに勝ったら挑戦させてやると言う。
  ママルークはなら俺がレフェリーをやると言う。
  アシッドらが去っていく。
  ママルークは分かり際にレイブと握手。

試合結果

@サマーvs.メルセデス・マルチネス
Aコーリー・キャッスルvs.クリス・キャッシュvs.シャン・ザ・カブキ・キッド
B4コーナーズ・マッチ:アダム・フラッシュ、イアン・ノックスvs.ナイルズ・ヤング、ジュードvs.Zバー、ニック・バーク
CDJハイドvs.ジョン・ダマー
Dデランジドvs.アズリエル
E#1 コンテンダー20 分アイアン・マン・マッチ:トニー・ママルークvs.ジミー・レイブ(2−1)
Fセイビアン、ビアンカvs.ジョーカー、メルセデス・マルチネス
Gジュニア級王座戦:ラッカス(ch)vs.デレク・フレイジャー
Hグラッジ・マッチ:ホミサイドvs.B-Boy
Iライト級王座戦、4コーナーズ・マッチ:ソンジェイ・ダット(ch)vs.トレント・アシッドvs.ジミー・ジェイコブスvs.アレックス・シェリー
Jドッグ・カラー・マッチ:ネイト・ヘイトリッドvs.ニック・ゲイジ
@テーブル・マッチ:ニック・ゲイジvs.ニック・バーク(6/10/00)