TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2002年 →CZW:Tournament of Death 8/31/02

CZW:Tournament of Death 8/31/02の分析


名勝負 なし
好勝負 決勝、ノー・ロープ・バーブドワイヤー200本蛍光灯&芝刈り機:ニック・モンドvs.ワイフビーター

2枚組み約2時間45分です。

@1回戦、バーブド・ワイヤー・ボーズ:ザンディグvs.ネイト・ヘイトリッド
 この2人ならではの肉弾戦が期待されましたが
 すぐにLOBO軍が乱入しぶち壊しに。
 この2人の代わりにアダム・フラッシュが出場すると言い誰でもかかってこいとマイク・アピール。
 するとそこに現われたのはメサイア。
 エース・クラッシャー一閃でカウント3を奪ってしまいました。

Aグリーン・ファントム、アーセナルvs.ハードコア・ニンジャズ
 IWSらしい技の披露会だけで終わってしまいましたね。
 締めはLOBOの介入で。
 一応アーセナルらはLOBO軍の手下になっていますが
 純粋なIWS対決にしても良かったのでは。
 楽しめましたが悪い試合。

B1回戦、ステイプル・ガン&マウス・トラップス:ネクロ・ブッチャーvs.ワイフビーター
 まだネクロはデビューしたてという事で
 持ちネタも定まっていないしダイビング・サイド・キックなんて珍技も披露していますが
 その胡散臭い格好と、舌にホッチキスを食らう等の受けっぷりに
 観客も魅了されてしまったようで盛り上がりましたね。
 まあまあ良い試合です。

C1回戦、バーブド・ワイヤー・ボーズ&ネイル・ストリップス:トビー・クラインvs.ニック・ゲイジ
 他とは違いスピード感ある試合に。
 場外であろうと暴走っ振りが止まらない
 ゲイジのスピードにのった攻めが魅力的でしたね。
 平均より少し上。

D1回戦、デス・マッチ:ホームレス・ジミーvs.ニック・モンド
 ジミーとモンドという事で小気味良い物の
 他と比べて見劣りする内容に。
 しかし最後に目玉スポットが待ってました。
 トラックの上から蛍光灯櫓付テーブル2段へのモンド・ドライバーですよ。
 とんでもないですね。
 只これで1スポット・マッチという印象になりましたが・・・。
 平均より少し上。

Eイリミネーション・マッチ:ジョン・ダマー、タオル・ボーイvs.ソンジェイ・ダット、デレク・フレイジャーvs.GQ、クリス・キャッシュvs.バックシート・ボーイズ
 時間稼ぎで組まれた試合で
 まさしくその通りのスポット・フェスト系の内容になりました。
 少し悪い試合。

FCZW王座戦、4コーナー・マッチ:ジャスティス・ペイン(ch)vs.ニック・バークvs.ラッカス
 完全にラッカスを中心に据えた試合構成。
 ほぼ全てのハイ・スポット、素早い攻防や3ウェイ・スポット、にラッカスが絡み
 他の2人は支え役という位置づけ。
 正義痛は王者なのにこんなんで良いのかという疑問が浮かびますが
 面白かったので良いでしょう。
 平均的な良試合。

G準決勝、ペインズ・オブ・グラス:ワイフビーターvs.ニック・ゲイジ
 いくらデス・マッチといっても単発過ぎるきらいがありますね。
 只その単発の威力はまさに壮絶。
 ガラス板は割れた後も破片として残るので相乗されますからね。
 ここに画鋲も加わったので試合後のリングは滅茶苦茶になっていました。
 中々良い試合です。

H準決勝、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポン:メサイアvs.ニック・モンド
 この頃がメサイアの最も輝いていた時期ですかね。
 右手の親指を切り落とされる事件から1ヶ月もたっていないのに
 TODに出場する気概を見せるとは後のメサイアからは想像がつかない。
 試合も熱の入った物で見応えがありましたが
 フィニッシュにLOBO軍の仕返しが絡んで来たのは残念ですね。
 中々良い試合。

I決勝、ノー・ロープ・バーブドワイヤー200本蛍光灯&芝刈り機:ニック・モンドvs.ワイフビーター
 それぞれ準決勝が中々のデス・マッチだっただけに
 決勝は厳しい内容になるかな、と危惧してましたが杞憂に終わりました。
 試合前からリング中に塩を撒けば
 ゴングが鳴るなり蛍光灯に身を投じていき
 今大会中最大の流血量を誇る壮絶さ。
 フィニッシュも凄まじい。
 芝刈り機攻撃なんですけどね。
 普通羽の先を軽く当てるだけなんですが
 今回は接触時間が長く押し当てるような形に。
 まさしく時が止まったかのように感じる瞬間とでも言いましょうか、ぞっとしましたね。
 試合後、血の雨を浴びたかのような両者が
 痛々しい動きで握手を交わしハグする様は美しい。
 シンプルなバイオレンス&ブロッドの傑作です。
 文句なしに好勝負。

@CZW王座戦、ケージ・オブ・デス:LOBO(ch)vs.ザンディグ(Cage of Death 2 6/25/00)
 初っ端からCoDというのも変な話だなと思っていたら
 3分もしない内に山川が乱入し
 ザンディグに有刺鉄線バットで一撃し幕。
 その山川、LOBOの味方でもなく
 実は正義痛の仲間でしたっていう事で次の試合へ。

ACZW王座戦、ケージ・オブ・デス:LOBOvs.ジェスティス・ペイン(Cage of Death 2 6/25/00)
 正義痛は爆弾ケージにぶつけられたくらいで
 他はほとんどLOBOが被弾しているのは前回と同じ、
 というかCoDに限ったことではないか。
 正義痛は普通の試合もこなすが
 どうもどっちつかずの印象が強い。
 そのため今回も高所落下やある程度の過激スポットがあるのに
 どうにも煮え切らない試合内容でした。
 平均より少し上。

総評。
 商売敵のXPWに対して
 デス・マッチはCZWだ、という強烈なメッセージを放った
 圧巻の大会でした。
 初回という事で後の物より見劣りするかと思いきや
 そんな事は全然ありませんでしたね。
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

I決勝、ノー・ロープ・バーブドワイヤー200本蛍光灯&芝刈り機:ニック・モンド対ワイフビーター
  入場してきたモンドはリング中に塩を撒く。
  妻殴りは芝刈り機を持って入場。
  ゴングが鳴る。
  妻殴りが突進するも避けられコーナーの蛍光灯に激突。
  モンドは蛍光灯を叩きつけボディ・スラム。
  蛍光灯を押しつけ攻撃。
  妻殴りも蛍光灯を叩きつけ反撃。
  2本同時に叩きつける。
  モンドの顔を蛍光灯に挟んで蹴り飛ばす。
  蛍光灯へのパワー・ボム。
  カバーするもカウント2。
  大量の塩を背中にふりかける。
  頭部にも。
  蛍光灯をたたっきつける。
  モンドが反撃。
  コーナーに座らせると蛍光灯を置きドロップ・キック。
  蛍光灯へのブレーン・バスターを決める。
  カバーするもカウント2。
  両者蛍光灯を持つ。
  モンドの蛍光灯が当たるも割れず。
  好機と妻殴りが蛍光灯を叩きつける。
  蛍光灯へのガットレンチ・スープレックスに
  蛍光灯を置いての椅子攻撃。
  モンドが蛍光灯の束を投げつける。
  コーナーにたてかけた窓目がけジャーマンを放つも当たらず。
  モンドが蛍光灯攻撃。
  妻殴りもお返し。
  打ち合う。
  妻殴りはモンドに掴みかかるとロープに固定し芝刈り機を手にする・
  芝刈り機を押し当てるとチョークボムで1,2,3!
  妻殴りの優勝!
  妻殴りはモンドと軽くハグするとモンドの腕を上げる。
  ネクロやジミーらが乱入してくるもH8クラブが追い払う。
  ザンディグはマイクを取ると妻殴りコールを起こし、
  その後XPWを挑発してエンド。

試合結果

@1回戦、バーブド・ワイヤー・ボーズ:ザンディグvs.ネイト・ヘイトリッド(ノー・コンテスト)
@1回戦:アダム・フラッシュvs.メサイア
Aグリーン・ファントム、アーセナルvs.ハードコア・ニンジャズ
B1回戦、ステイプル・ガン&マウス・トラップス:ネクロ・ブッチャーvs.ワイフビーター
C1回戦、バーブド・ワイヤー・ボーズ&ネイル・ストリップス:トビー・クラインvs.ニック・ゲイジ
D1回戦、デス・マッチ:ホームレス・ジミーvs.ニック・モンド
Eイリミネーション・マッチ:ジョン・ダマー、タオル・ボーイvs.ソンジェイ・ダット、デレク・フレイジャーvs.GQ、クリス・キャッシュvs.バックシート・ボーイズ
FCZW 王座戦、4コーナー・マッチ:ジャスティス・ペイン(ch)vs.ニック・バークvs.ラッカス(新チャンピオン!)
G準決勝、ペインズ・オブ・グラス:ワイフビーターvs.ニック・ゲイジ
H準決勝、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポン:メサイアvs.ニック・モンド
I決勝、ノー・ロープ・バーブドワイヤー200本蛍光灯&芝刈り機:ニック・モンドvs.ワイフビーター(優勝!)
@CZW王座戦、ケージ・オブ・デス:LOBO(ch)vs.ザンディグ(Cage of Death 2 6/25/00)
ACZW王座戦、ケージ・オブ・デス:LOBOvs.ジェスティス・ペイン(新チャンピオン!)(Cage of Death 2 6/25/00)