TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2002年 →CZW:Best of the Best 2 6/8/02

CZW:Best of the Best 2 6/8/02の分析


名勝負 準々決勝:ジョディ・フレッシュvs.ジョニー・ストーム
好勝負 なし

2枚組み3時間45分です。

1試合目−(1人のみ脱落):ガブリエルvs.M-Dogg 20vs.トレント・アシッド
 面白いことをやっているのですが
 正確さに欠けすぎ。
 これを完璧にこなしたら好勝負になったのに。

2試合目−(1人のみ脱落):ニック・バーグvs.B-Boy vs.スーパー・ドラゴン
 前の試合とは違い
 地に足が着いていて好感が持てます。
 連戦と言うことで軽く済ませており
 やや物足りないもののハード・ヒッティングあふれる良い試合。
 1回戦の中で一番良い試合です。

3試合目−(1人のみ脱落):ラッカスvs.ヘビー・マックス・フューリーvs.トニー・ママルーク
 3人ということを生かした試合ですが
 前の試合を見た後では技が軽すぎるし
 動きも合わせているのがまるわかりでいけません。
 平均以上の試合といったところ。

4試合目−(1人のみ脱落):ジョニー・ストームvs.ジョニー・カシュマーvs.ジョディ・フレッシュ
 流れなんて無視。
 いきなりダイブしたりと飛びまくりの試合。
 展開も馴れ合いにすぎない出来。
 試合としては最悪だが
 トーナメントには1試合ぐらいこんなものがあっても良いか・・・

5試合目−バトル・ロイヤル
 洗練されていないバトル・ロイヤルほどつまらないものはない。

6試合目−準々決勝:M-Dogg vs.トレント・アシッド
 1試合目もそうだが自分が正確にできると確信できるムーブだけで試合を組み立てるべき。
 試合の組み立てもなってない。
 駄目駄目な試合。

7試合目−準々決勝:スーパー・ドラゴンvs.B-Boy
 マレンコ並に表情が乏しいB-Boyと
 これまたマスクで表情が見えないドラゴン。
 感情を伝わってこないのが残念ですが好勝負。
 ぎりぎりグッド・マッチに届かず。
 ハード・ヒッティングかと思いきやベーシックなレスリングも取り入れたりして面白い。
 只2人とも若いな、今ならもっと良い試合ができるなという印象を受けます。
 B-Boyは髪があるのですが
 ことあるごとに髪をかきあげるので変に間が空いてしまうことがあります。
 一方のドラゴンもあのゾクゾクする
 非情な神々しさともいうべき物は見られず。
 クラブ・ストンプも使っていません。
 
8試合目−準々決勝:ラッカスvs.トニー・ママルーク
 サブミッション重視な戦法と派手重視な戦法が対照的で
 まあまあ良い試合。只最後はあっけない。

9試合目−準々決勝:ジョディ・フレッシュvs.ジョニー・ストーム
 初戦とは打って変わって両者滅茶苦茶気合が入っています。
 圧倒的なスピードとハイ・インパクトなムーブで試合を構築していきます。
 知らず知らずのうちに引きこまれ
 あっとういうまに12分が経過します。
 CZWのマッチ・オブ・ザ・イヤーに輝くだけのことはあります。
 飛び師同士の対戦といえど
 時々こういう凄い試合が稀に起こるから軽視できない。 

10試合目−ウルトラ・ヴァイオレント・デス・マッチ:ワイフビーターvs.ロボ
 技巧派トーナメントには
 いくら本筋ではないとはいえデス・マッチをいれべきではないと思うのですが
 今回は試合を行わず2階席から蛍光灯付テーブルへのスーパープレックスのみ。
 こういうのならOKですね。

11試合目−準決勝:トレント・アシッドvs.B-Boy
 全般に渡ってどちらの根性が上か勝負だというような
 同じ技の応酬でつまらない。
 そもそも(6試合目の勝者)はそんなキャラではないはず。
 また必殺技が正直いまいちですね。説得力としては得意技程度。

12試合目−準決勝:ラッカスvs.ジョディ・フレッシュ
 序盤は9試合目のオマージュを入れたりと面白かったのですが
 (8試合目の勝者)の試合を作ると言うより目立つという
 観点からセレクトしたとしか思えない技の数々で
 試合が進むにつれなんかずれていく感じ。
 
13試合目−CZW、アイアン・マン王座戦(レフェリー:アダム・フラッシュ):シック・ニック・モンド(Ir ch)vs.メサイアvs.ジャスティス・ペイン(CZW ch)
 本家の実力はこんなもの。
 見所はコーナー越えのトペ・コンヒーロぐらい。
 凶器は使われるも流血無しの上
 特別レフェリーと言うことで、あっさりしてますね。
 デス・マッチにされるとされたでこっちとしては困るんですけれどもね。
 試合終了後はリングの特大ラダーから
 場外テーブルへのレッグ・ドロップを披露。

14試合目−決勝:ジョディ・フレッシュvs.トレント・アシッド
 いきなり椅子を持って始まり嫌な予感がしてましたが
 適当にハイ・インパクトな技を出し、
 最後は必殺技を返すことで手軽に盛り上げています。
 正直優勝者は準々決勝に進んだものの中で
 一番悪いレスラーかもしれない。 

総評。
 トーナメント外の試合はわりかし理想どおりで
 総時間もぎりぎりきつくない程度に収まっている。
 肝心のトーナメントは
 流れ無視で飛んでいるだけレスラーとか多く
 優勝者にも納得がいかない。
 一方で適当に飛びまわっていたら
 少し悪くても見れる内容になってくるのも確かなんですが。
 手に入れるならマッチ・オブ・ザ・イヤー狙いで。
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

F準々決勝:スーパー・ドラゴンvs.B-Boy 
  B-Boyは去っていこうとしたり心理戦を仕掛けるもドラゴンには利いていない。
  グラウンドの一連の攻防をして仕切り直し。
  胸を突き張り手し合う。
  総合格闘技のような展開。
  ドラゴンはスピン・キックからダブル・ストンプ。
  思わず場外に逃れたB-Boyにトペ・スイシーダを狙うもカウンターでアッパーカートを食らう。
  B-Boyは後頭部にミサイル・キックを決めると首を攻めていく。
  コーナーに逆さ吊りにすると後頭部にドロップ・キック。
  更に顔面にドロップ・キック。
  ドラゴンはダブル・アームDDTを決めると反撃開始。
  パイル・ドライバーからカバー。カウント2。
  スプリングボード式ヒール・キックからカバーするもカウントは2。
  チョップ連発から突進していく。
  B-Boyはコーナーへのエクスプロイダーに返す。
  丸め込み合戦はどちらもカウント2どまり。
  ダブル・クロス・カウンターで両者膝をつく。
  B-Boyがクロス・スペシャル・ブレーン・バスターを決めカバー!カウントは2!
  ドラゴンがカウンターでビッグ・ラリアット。
  もう一発決めカバー。カウント2。
  ならばとサイコ・ドライバー!
  しかしB-Boyが転がり落ちてしまう。
  リングに戻しコークスクリュー・ムーンサルトにいくが避けられ自爆!
  B-Boyはすかさずバック・ドロップ・ドライバー!もう一発!
  ドラゴンはカバーされまいとエプロンに避難する。
  B-Boyはそこを捕まえリング内への3発目!
  カバーし1,2,3!
  B-Boyはドラゴンを抱え起こし握手する。
  

H準々決勝:ジョディ・フレッシュvs.ジョニー・ストーム
  素早いロープ・ワークで避け合いお互いカバーしてから仕切り直し。
  腕取りから様々な入りで丸め込み合い。
  フレッシュは先手を取られるもヒール・キックにスプリングボード式ドロップ・キック。
  場外に逃れたストームにスプリングボード式シューティング・スタープレス!
  コーナー上のフレッシュは突進してきたストームを捕まえトルネードDDTを狙う。
  ストームは防ぐと3段飛びで雪崩式ハリケーン・ラナ。
  打ち上げてのシットダウン・パワー・ボムにストーム・ドライバーを決めカバーするももカウントは2!
  更にロー・ブローからダイビング・スピン・キックを決める。
  場外に逃れたフレッシュをコーナー上からトペ・コンヒーロで追撃。
  椅子を叩き付け観客席に投げ込む。
  壁に向って振られたフレッシュは壁を蹴ってムーンサルト。
  しかし柵を使ってのロー・ブローを受け反撃ならず。
  フレッシュはコーナー上のストームを捕まえる。
  だがストームは抵抗し逆にストーム・ボム!
  カバーするもカウント2。
  フレッシュはストームに飛びのりハリケーン・ラナ。カウントは2。
  今度はストームが飛びついてDDT。カバーするもカウント2。
  ストームはスプリングボード式ドロップ・キックを狙ったフレッシュを捕らえ
  そのままパワー・ボム!カウントは2!
  信じられずレフェリーに詰め寄る。
  不意を突いてハリケーン・ラナを決めるもカウント3ならず。
  フレッシュは追撃を逃れるためエプロンに転がり出る。
  追ってきたストームの攻撃を避け蹴り飛ばすとフェニックスDDT!
  カバーし1,2,3!
  激闘にフレッシュもストームを認め握手しハグ。
  観客からはCZWコール。

試合結果

@(1人のみ脱落):ガブリエルvs.M-Dogg 20vs.トレント・アシッド
A(1人のみ脱落):ニック・バーグvs.B-Boy vs.スーパー・ドラゴン
B(1人のみ脱落):ラッカスvs.ヘビー・マックス・フューリーvs.トニー・ママルーク
C(1人のみ脱落):ジョニー・ストームvs.ジョニー・カシュマーvs.ジョディ・フレッシュ
Dバトル・ロイヤル(優勝者:ジャスティス・ペイン)
E準々決勝:M-Dogg vs.トレント・アシッド
F準々決勝:スーパー・ドラゴンvs.B-Boy
G準々決勝:ラッカスvs.トニー・ママルーク
H準々決勝:ジョディ・フレッシュvs.ジョニー・ストーム
Iウルトラ・ヴァイオレント・デス・マッチ:ワイフビーターvs.ロボ(行われず)
J準決勝:トレント・アシッドvs.B-Boy
K準決勝:ラッカスvs.ジョディ・フレッシュ
LCZW、アイアン・マン王座戦(レフェリー:アダム・フラッシュ):シック・ニック・モンド(Ir ch)vs.メサイアvs.ジャスティス・ペイン(CZW ch)(新チャンピオン!)
M決勝:ジョディ・フレッシュvs.トレント・アシッド(優勝!)