TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2002年 →CZW:Cage of Death 4 12/14/02

CZW:Cage of Death 4 12/14/02の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚組み約3時間35分です。

CoDの性質上勝敗についても言及します。

@ケージ・オブ・デス(勝者がCZWオーナー):ザンディグvs. LOBO
 まず特筆すべき事は
 試合前にLOBO軍がザンディグを拉致しリンチする映像が流されるのですが
 その最後のシーンでさらっと肉針宙吊りシーンが出てくる事でしょう。
 Redefinedが初かと思いましたが既出だったんですね。
 (生ではないし、その過程を見せてはいないという違いはありますけれど)
 Clive BerkerのTortured Soulを彷彿とさせる衝撃シーンでした。
 さて試合ですが
 電流ケージ、サボテン、すのこで
 ハードコア・ブロウルをした後
 定番の高所落下を迎える訳ですが
 何と3回もSomebody call 911!となるのですね。
 LOBOはCoD1,2や死のピラミッドIIと
 ここ一番で見事に体を張ってますね。
 中々良い試合でした。
 ザンディグが勝利し再びオーナーに。
 早々に妻殴りの復帰を宣言しています。

Aイリミネーション・マッチ:アダム・フラッシュ、ジョン・ダマー、デレク・フレイジャー、アイリッシュ・ドリンキング・チームvs.ロッキン・レベル、グレッグ・マシューズ、ドゥームスデイ・ダニー・ローズ、GQ、クリス・キャッシュ
 とにかく人が多すぎ。
 最初にダイブ・スポットをやった後は
 ひたすら技を打ち合っていきます。
 カットはしないで適度な時間に抑え
 少しは連係があるので悪くは無い。

BZバーvs.リック・フェインバーグ、ハリケーン・キッド
 トルネードのハンデ戦、そのカード通りの茶番です。

Cサブミッション・マッチ:ジョシュ・プロヒビションvs.ニック・バーク
 サブミッション・マッチを冠するにふさわしい
 終始レスリング重視の内容ながら
 それだけで魅せるには物足りず
 フィニッシュも乱入してきたイアン・ノックスが
 プロヒビションに凶器攻撃を加え幕。
 平均レベル。

Dソンジェイ・ダットvs.ラッカスvs.M-Dogg 20
 3者共、常に3ウェイという事を意識していて
 見たこと無いような3ウェイ・ムーブも数多くありながら
 適度に散らばされたソンジェイ、ラッカスの連係や、
 終盤のキャッシュ乱入スポットを絡めた
 その試合構成もまた見事。 
 ちょっと大袈裟ですけど
 御三家の試合に匹敵するといっても過言ではない。
 ここまでべた褒めながら致命的な欠点もあります。
 何度と無く言ってますが
 この3人、特にラッカス、M-Doggは余りに過剰装飾気味です。
 そんなのに走る前にムーブの精度、美しさを高めなくては。
 これが元で合わせているのが見えすぎになってもいますからね。
 しかしながら文句なしに好勝負でした。

Eタッグ王座戦:H8クラブ(ch)vs.B-Boy、クリス・ヒーロー
 極めて普通の試合。
 H8クラブは基本デス・マッチ・ファイターだしこんな所か。
 平均レベル。
 試合後B-Boyはヒーローを見捨てて去っていきました。

FTLCマッチ:ニック・モンド、リック・ブレードvs.バックシート・ボーイズ
 いつの間にか丸坊主になっていたブレードとアシッドの絡みは
 数え歌なのでその様式的避け合いや
 ハードコア・スポットは良いものがあります。
 欠点としてはステージと特大ラダーのビッグ・スポットは
 位置づけを間違っているし
 モンドとブレードのタッグ力はいまいち。
 またスピードに関しても
 スピードの中にも緩急があるのが分かっていないので
 見合う場面も多く
 バックシート・ボーイズのラダーを使ったオリジナル必殺技は微妙。
 欠点は多いが見る物も多く
 中々良い試合でした。

GCZW王座戦:ジャスティス・ペイン(ch)vs.メサイア
 メサイアがアイアンマン王者なので
 チャンピオンvs.チャンピオンですが・・・
 両者トップにいる割には体張らないので有名ですからね。
 今回凶器を勿論つかうのですが軽い、軽い。
 只ゲイジが乱入し両者に大技を決め
 画鋲を撒いて去ってからは少し頑張りましたね。
 丸め込みでメサイアが勝利し
 二冠王者として03年を迎えることになりました。
 平均より少し上。
 
総評。
 CoDを分類するなら
 1,2が創成期で形だけのCoDがある大会、
 3で年末興行の性格が付け加えられ,
 4でCoDがダイナミズムを獲得し、
 5以降で他団体との交流含めレスラー陣が厚くなり
 現在の鉄板大会として完成したという所でしょうか。
 その4という事で今ほどではないにしろ
 楽しめる大会でした。
 しかしながら明らかに試合順を間違えています。
 少なくとも@はメインを張らせるべきでした。
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

@ケージ・オブ・デス(勝者がCZWオーナー):ザンディグvs.LOBO
  LOBOが現れCoDは中止だと言って映像を流す。
  〜〜
  LOBO軍がザンディグをトラックに拉致し
  蛍光灯を叩きつけたり有刺鉄線付きボードにぶつけたり暴行を加え
  CoDは行わないと誓わせようとする。
  最後には肉針宙吊りにするがザンディグは断固として拒否している。
  〜〜
  誓わせることは出来なかったが
  あれだけ痛めつけたのだから、もう試合はできないと言う。
  そこにザンディグが登場。
  既に血まみれである。
  LOBOはうろたえながらも
  この試合に使う契約書は俺の手にある、試合はしないと告げる。
  それに対してザンディグはお前の持っているのは偽物だと言って
  本物はそこにあると言って会場の客席後方を指差す。
  そこにはフラッシュが。
  フラッシュがザンディグに契約書を渡し試合は行われることに。
  ザンディグもケージに入る。
  LOBOが襲い掛かりゴミ箱を叩きつける。
  ザンディグが反撃し電流が流れたケージにLOBOを
  リフト・アップから投げつける。
  Tシャツを上にずらしてサボテンへのブレーン・バスター。
  LOBOがザンディグを抱え上げケージにぶつける。
  サボテンを叩きつける。
  ザンディグがコーナーのすのこ目掛け振る。
  LOBO踏み止まると逆にザンディグをエクスプロイダーですのこに叩きつける。
  ザンディグが脚を痛めたようながら反撃しすのこへのパワー・ボム。
  サボテンを叩きつける。
  テーブルの上に椅子を立て、その上にガラス板を橋渡しにする。
  その隙にLOBOがケージを登り
  ケージ上に橋渡しにされた高台に到着。
  ザンディグも後を追い高台に登る。
  ザンディグがLOBOを殴りつけ抱え挙げようとする。
  LOBOが抵抗。
  逆にザンディグを抱え挙げると場外のテーブル2段にデス・バレー・ドライバー!
  Somebody call 911!
  LOBOが外側からケージを登ろうとする。
  ザンディグも立ち上がるとそのLOBOを殴りつけて降ろす。
  椅子を叩きつけていきテーブルに乗せる。
  ザンディグはケージに登ると
  契約書には見向きもせずに場外テーブルのLOBO目掛けダイビング・エルボー・ドロップ!
  Somebody call 911!
  ザンディグがケージを登って行く。
  LOBOも反対側から登って行く。
  両者高台に着地。
  ザンディグがLOBOを殴りつけ抱え挙げると
  リング下のトラップに投げ落とす!
  Somebody call 911!
  CZW!CZW!
  ザンディグが契約書を手にして勝利!
  ザンディグがオーナーに戻った手始めにワイフビーターの復帰を宣言する。


Dソンジェイ・ダットvs.ラッカスvs.M-Dogg 20
  ソンジェイがM-Doggにハリケーン・ラナ。
  ラッカスがソンジェイにハリケーン・ラナ。
  M-Doggがラッカスにヘッド・シザースを狙う。
  ラッカスはソンジェイに補助させて防ぐと投げ捨てる。
  ラッカスとソンジェイがM-Doggを振る。
  M-Doggはラ・ケプラーダ。
  2人が受け止め担ぎ上げる。
  M-Doggはその動きを利用して変形DDTに持っていくと
  ドロップ・キックで落とす。
  エプロンのラッカスに619で飛びつきハリケーン・ラナ。
  その過程でソンジェイにもアーム・ドラッグ。
  ソンジェイをリングに戻しロール・アップへ。
  ロープを掴んで防がれたM-Doggは背後のラッカスにハリケーン・ラナ。
  ソンジェイとラッカスが連係を生かして連続攻撃を狙う。
  M-Doggはことごとく避けるとソンジェイを打ち上げラッカスに担がせる。
  ソンジェイを担いだままラッカスは攻撃を試みるも避けられる。
  ラッカスがソンジェイをM-Doggに投げ渡す。
  担いで動きが鈍ったM-Doggにラッカスの蹴りがようやくHit。
  お前は重くて邪魔だ、とラッカスとM-Doggが一致し協力してソンジェイを蹴り落とす。
  ラッカス対M-Doggに。
  チェーン・レスリング。
  M-Doggが側転からハリケーン・ラナを決めると
  ラッカスもバク転からハリケーン・ラナ。
  ラッカスが変形のボムを決めた所でソンジェイが戻ってくる。
  ソンジェイが勢い良く攻める。
  ラッカスが場外に避難。
  ソンジェイはかまわずM-Doggにフェイス・バスター。
  カバーする。
  ラッカスが回転して引き剥がす。
  ラッカスがソンジェイにバク転からのエルボーを狙う。
  ソンジェイは避けると真似しようとする。
  M-Doggが受け止めコーナーに叩きつける。
  そのソンジェイにラッカスがバク転からのキック。
  ラッカス目掛けM-Doggが前転。
  避けられるもその先にいるソンジェイにドロップ・キック。
  ラッカスもエルボーで迎撃。
  場外のラッカス、ソンジェイにサマーソルト・コークスクリュー・ムーンサルト。
  ソンジェイが戻りスプリングボード式コークスクリュー・クロス・ボディ。
  ラッカスを柵に振り叩きつける。
  向かってきたM-Doggにクローズラインを狙う。
  M-Doggは避けるもその先のラッカスに打ち上げられる。
  しかし観客席の鉄柱にしがみつき登って行く。
  ソンジェイもラッカスに打ち上げられるもM-Doggに蹴り落とされる。
  M-Doggが鉄柱からクロス・ボディ。
  ラッカスがソンジェイにバク転からムーンサルト。
  2人にM-Doggがリングの鉄柱からボディ・プレス。
  3人がリングに戻りソンジェイはコーナー上へ。
  M-Doggが跳躍し雪崩式ベリー・トゥー・ベリーを狙う。
  ラッカスがM-Doggを捕らえジャーマンで連鎖。
  ソンジェイがラッカスにヘッド・シザースを狙う。
  ラッカスは振り回してフェイス・バスターに切り返す。
  カバーするもM-Doggがカット。
  M-Doggがラッカスにネック・ブリーカーを決めカバー。
  ソンジェイがカット。
  ラッカスとソンジェイがM-Doggを倒し
  同時にスタンディング・シューティングスター・プレス。
  両者カバーしようとして殴り合いに。
  その下にいたM-Doggが蹴り上げ跳び起きる。
  ソンジェイとラッカスにDDTを決める。
  キャッシュが現れどいつに攻撃しようか品定め。
  3人は跳び起きるとキャッシュを殴り回し
  パンプハンドル式エース・クラッシャーに椅子付きラッカス・レッグ・ドロップで葬る。
  ソンジェイが俺もやると言ってフェニックス・スプラッシュを拾う。
  ラッカスが更にパイル・ドライバー。
  今度はM-Doggの番。
  シューティングスター・プレスを決める。
  ソンジェイがM-Doggに殴りかかる。
  ラッカスがソンジェイに襲い掛かる。
  ソンジェイの蹴りを避けるとパンプハンドル式エース・クラッシャーを狙う。
  ソンジェイがフェイス・バスターに切り返す。
  M-Doggがラッカスにリバース・ハリケーン・ラナで追い出す。
  M-Doggがソンジェイにロール・アップを狙う。
  ロープに捕まって防がれるも逆立ちしてハリケーン・ラナに持っていこうとする。
  ソンジェイは腕を払って崩しカバーに持っていく。
  1,2,3!でソンジェイの勝利!

試合結果

@ケージ・オブ・デス(勝者がCZWオーナー):ザンディグvs.LOBO
Aイリミネーション・マッチ:アダム・フラッシュ、ジョン・ダマー、デレク・フレイジャー、アイリッシュ・ドリンキング・チームvs.ロッキン・レベル、グレッグ・マシューズ、ドゥームスデイ・ダニー・ローズ、GQ、クリス・キャッシュ
BZバーvs.リック・フェインバーグ、ハリケーン・キッド
Cサブミッション・マッチ:ジョシュ・プロヒビションvs.ニック・バーク
Dソンジェイ・ダットvs.ラッカスvs.M-Dogg 20
Eタッグ王座戦:H8クラブ(ch)vs.B-Boy、クリス・ヒーロー
FTLC マッチ:ニック・モンド、リック・ブレードvs.バックシート・ボーイズ
GCZW 王座戦:ジャスティス・ペイン(ch)vs.メサイア(新チャンピオン!)