TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2002年 →CZW:Night of Infamy 11/9/02

CZW:Night of Infamy 11/9/02の分析


名勝負 なし
好勝負 ラダー・マッチ:クリス・キャッシュvs.ラッカスvs.ソンジェイ・ダット

ノーロープ・バーブド・ワイヤー、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポン、アイ・クイット・マッチ:ザンディグvs.ワイフビーター

2枚組み約3時間です。

インタビュー集が収録されています。

ザンディグが登場し今大会のラインナップを紹介。
今回はLOBO軍に乱入させないと約束する。

@イアン・ノックスvs.デレク・フレイジャーvs.ハリケーン・キッド
 ノックスの新ギミックである、ビール撒きなんかで盛り上がったものの
 試合としては駄目すぎる。
 キッドは前座にもいらないレベルだが
 デレクはもっと上にいって良い。
 悪い試合。

Aジョン・ダマーvs.GQ
 スカッシュ・マッチでも良いのに
 時間を稼ごうと無駄に伸ばした感じを受ける内容ですね。
 悪い試合。

Bニック・バークvs.ジョシュ・プロヒビション
 プロヒビションはまだヒールが板についていないし
 動きがもっさりしていますが
 両者それなりにできるだけに一定のクオリティは満たしています。
 只最後の凶器使用スポットはどう考えても
 レフェリーに見られており無理がある。
 平均レベル。

Cバックシート・ボーイズvs.ニック・モンド、M-Dogg 20
 一人でBボーイズに立ち向かったモンドを助けるべく
 M-Doggが加勢する形でこのタッグに。
 試合はBボーイズの連携披露会の域を超えないですね。
 最後はブレードが電撃復帰するサプライズ。
 少し悪い試合。

Dラダー・マッチ:クリス・キャッシュvs.ラッカスvs.ソンジェイ・ダット
 次の大会COD で歴史的な3ウェイをする2人が入っているだけに
 最初の2分間は身体能力を活かした独創的3ウェイ・ムーブを
 ノン・ストップで繋ぎ限界まで詰め込んできました。
 ここから中盤に入りラダーを投入。
 ここでも3ウェイ・スポットを添えながら行っており
 ラダーで3ウェイという難しい課題をやり遂げましたね。
 また命知らずのキャッシュが入っているだけに
 過激度においても期待に応えてくれます。
 終盤には実況席からテーブルへの投げや
 特大ラダーを立てての投げやダイブが見られますからね。
 単純なレスラーとしての技量ではそれぞれ課題があるため
 粗い部分もありましたが十分上出来と言えるレベル。
 ぎりぎり好勝負です。

Eタッグ王座戦:ニック・ゲイジ、ネイト・ヘイトリッド(ch)vs.メサイア、ジャスティス・ペイン
 タッグ王座を奪い取るべく
 仲の悪いメサイアと正義痛が組んでH8クラブに挑むというもの。
 流れが滅茶苦茶で駄目な試合でしたが
 最後に待っていた筋書きも微妙でしたね。
 どんなものかというと・・・
 テーブル葬後突然音楽が鳴るも何も無く、
 これに対して正義通とゲイジが音響係にミスしたな、と暴行します。
 するとリングに残っていたメサイアが正義痛のベルトを奪って、
 俺の作戦だったのだと告げベルトを返して欲しければCODで王座戦をしろと要求。
 結局ゲイジがメサイアに襲いかかったためベルトは正義痛の元に返ってくるのですが
 正義痛は王座戦をしてやると要求を呑むという物。 
 ・・・
 悪い試合。

Fノーロープ・バーブド・ワイヤー、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポン、アイ・クイット・マッチ:ザンディグvs.ワイフビーター
 勝っても負けてもこれでワイフビーターは引退となるため(結局復帰しますが)
 会場はいつもの狂乱モードではなく温かい雰囲気に包まれてましたね。
 この2人のカードは初期CZWの数え歌なだけに
 総血算としてリングのマットは剥がされ
 板がむき出しになっている、という気合の入りようです。
 試合が始まれば今までの戦いを振り返るように
 蛍光灯系凶器をそれぞれ打ちつけていき
 鉢植えや画鋲系凶器、ビデオデッキが飛び出す。
 そしてCZWと言えば高所ダイブも有名。
 当然のようにバルコニーからのテーブル・ダイブを繰り出すと
 続けざまに実況席のある高所から
 下のテーブルへのチョーク・ボムを披露です。
 ラスト・マッチにふさわしい内容でしたけれども
 フィニッシュが惜しいですね。
 妻殴りが芝刈り機X3(+塩)を食らわせると
 コミッショナーが試合を止めてしまうんですね。
 これに対しザンディグがNoと拒みながらも
 立ち上がって妻殴りと対面すると自らアイ・クイットと言って崩れ落ちる。
 この2人程のデス・マッチ・ファイターなら
 実質的にアイ・クイットを言っていないこの結末もありだと思うのですが
 試合終了後ザンディグがどこかに消えてしまい
 この2人が握手やハグをするなり、別れを惜しんだりするシーンがないんですね。
 他のレスラー達がリングに集って妻殴りを肩車し
 観客がワイフビーター・コールを起こすエンド・シーンも
 中々感慨深かったですが、一方で最後の最後に肩透かしを食らった感も残ってしまいました。
 ぎりぎり好勝負。

今回乱入しなかったLOBO軍でしたが
実はザンディグニよって、LOBOはトラック上から宙吊りにされ、
手下達はトラックの中に閉じ込められていたのだ、というネタ晴らしを特典映像に収録。

総評。
 豪華すぎるD、Fという2大カードが
 見事成功しておりTOD並みにお勧めです。
 他のカード?It doesn't matter how bad the matches are!
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

Dラダー・マッチ:クリス・キャッシュvs.ラッカスvs.ソンジェイ・ダット
  ラッカスはソンジェイの攻撃を避けると回転してパンチ。
  跳び起きるとキャッシュの蹴りを受け止めソンジェイにぶつける。
  キャッシュに蹴りを放つ。
  キャッシュが受け止めソンジェイにぶつけようとする。
  ソンジェイが受け止め上に跳ね上げる。
  着地したラッカスはキャッシュにバックを取られるも
  取り返して押し飛ばす。
  ソンジェイがキャッシュにハリケーン・ラナを決める。
  ソンジェイがラッカスにクローズラインを放つ。
  ラッカスは避けるとその先でスプリングボードの技を狙っていたキャッシュの体勢を崩して倒す。
  ソンジェイがキャッシュにラ・ケプラーダを狙う。
  ソンジェイを受け止めたラッカスをキャッシュが丸め込み。カウント2。
  ソンジェイがキャッシュを丸め込み。カウント2。
  ラッカスがソンジェイを丸め込み。カウント2。
  ソンジェイがロープに走る。
  ラッカスとキャッシュのダブル・クローズラインを受け止め丸め込み。カウント2。
  ラッカスがロープに走る。
  ソンジェイとキャッシュのダブル・クローズラインに対し
  ハンドスプリングで跳ね返ると低空ドロップ・キック。
  ロープに走る。
  ソンジェイとキャッシュがカバーする。
  カウント2で返されるや飛び起きる。
  ラッカスも跳び起きて後転へ。
  受け止められるも逆回転して投げ飛ばしダブル・アーム・ドラッグ。
  キャッシュとソンジェイが跳び起きる。
  仕切り直し。
  ラッカスは場外に出るとラダーを取ろうとする。
  椅子を持ったキャッシュはラッカスに張り手を叩き込んで挑発すると逃げる。
  ラッカスが後を追う。
  ラダーを持ったソンジェイがリングからキャッシュをラダーで突く。
  ラダーを2人に投げつけるとスプリングボード式コークスクリュー・クロス・ボディ。
  キャッシュをリングに入れるとラダーを手にする。
  キャッシュも掴んで引っ張り合い。
  ソンジェイは逆に押してキャッシュをコーナーに追い込むとラダーを踏み台に延髄切り。
  観客にアピール。
  その隙に回復したキャッシュがエプロンのソンジェイにラダーを叩きつけ柵にぶつける。
  リングに入ってきたラッカスにラダーを投げつける。
  CZWスタイルだと言うと有刺鉄線付ラダーを取り出す。
  椅子もリングに入れる。
  立てた椅子の上に有刺鉄線付ラダーを橋渡しにする。
  アピールしている隙に回復したラッカスがキャッシュのバックを取る。
  バックの取り合いからラッカスが有刺鉄線付ラダーへのバック・ドロップ。
  ロープ越しにレッグ・ドロップを決めカバー。
  ソンジェイが有刺鉄線付ラダーをドロップ・キックで動かしてぶつけカット。
  ソンジェイは恐る恐る有刺鉄線付ラダーを手にすると場外に捨てる。
  コーナーにラダーをたてかけラッカスを振る。
  ラッカスは踏みとどまるとクローズラインも避けソンジェイを持ち上げる。
  ソンジェイが後ろに逃れ押し飛ばす。
  ラッカスはラダーの段を踏んで直撃を避けると
  決まらなかったことに気づいて突進してきたソンジェイにショルダー・スルーを決めラダーにぶつける。
  バズソー・キックからカバー。
  キャッシュがスプリングボード式レッグ・ドロップでカット。
  キャッシュはラッカスを落とし椅子を叩きつけて排除。
  特大ラダーをリング中央にたてる。
  キャッシュがラダーを登っていく。
  ソンジェイが倒すとキャッシュはロープをまたぐように落下。
  ソンジェイがキャッシュ目がけ持ったラダーを回転させる。
  キャッシュは避けるとラダーを蹴って距離を作る。
  再び迫り来るラダー攻撃を避けると、その先の場外にいたラッカスに直撃。
  キャッシュがソンジェイを丸め込む。カウント2。
  ソンジェイの蹴りを受け止めるとロープにたてかけてあったラダーに振る。
  ソンジェイはぶつかると、そのまま場外に落下。
  エプロンに上がってきたラッカスはキャッシュにショルダー・ブロックを決めると
  その背を通ってリングに戻りニー・アタック。
  ソンジェイがラッカスにヘッド・シザースの入りからDDT。
  全員ダウン。
  先に起き上がったソンジェイがラダーをコーナーにたてかけキャッシュを間に挟む。
  スペース・ローリングの技へ。
  ラッカスはドロップ・キックで妨害するとバク転からキャッシュにバック・エルボー。
  ソンジェイがコーナー上へ。
  ラッカスはソンジェイの体勢を崩すとラダーに挟まったまま倒れたキャッシュ目がけ投げ飛ばす。
  そして2人にスタンディング・シューティングスター・プレス。
  ラッカスはテーブルを取り出しコーナーに橋渡しにする。
  キャッシュにダブル・パンプハンドル・リバースDDTを決める。
  ソンジェイはラッカスにネック・ブリーカーを決め屈んだ状態にさせると
  ラッカスを踏み台にキャッシュに飛びかかろうとする。
  失敗しもう1回挑戦しシューティングスター・プレスへ。
  キャッシュが跳び起き飛んできたソンジェイを空中で捕らえエース・クラッシャー。
  カバーするもカウントは2。
  ラダーをロープにたてかけるとラッカスにそこへのロシアン・レッグ・スイープ。
  リングを降りるとテーブルをもう1脚投入し中央に立てる。
  ソンジェイをコーナーに橋渡しにしたテーブルにのせパワー・ボムを狙う。
  ソンジェイが防ぎキャッシュにハリケーン・ラナ。
  キャッシュは中央のテーブルに脳天から直撃するも割れず。
  ソンジェイは更にスプリングボード式トルネードDDTを決めて壊れかけのテーブルに叩きつける。
  カバーするもカウント2。
  いつの間にかステージにいたラッカスは椅子群を立て、
  その上にラダー2脚に蛍光灯数本を橋渡しにしている。
  設置が終わり入場口の方から戻ってくる。
  そこにソンジェイが襲いかかる。
  ソンジェイはショルダー・スルーを食らうも着地。
  ラッカスをつれて入場口に消える。
  ラッカスが反撃した状態で再登場。
  ステージに移動する。
  ソンジェイが振り返してラッカスをぶつけようとする。
  ラッカスは壁を蹴って一回転するとソンジェイを壁にぶつける。
  壁を蹴って一回転すると同時にソンジェイの後頭部に蹴りを叩き込む。
  そしてソンジェイを担ぎ上げるとステージの更に上の段、実況席がある場所にのせる。
  自分もその場所に移動すると先ほど設置したラダー、蛍光灯付椅子群への投げを狙う。
  ソンジェイは逃れるとロー・ブロー。
  そしてラダー、蛍光灯付椅子群目がけラッカスを投げ落とす。
  ラッカスは完全にダウン。
  ソンジェイがリングに戻ってくる。
  キャッシュをテーブルに寝かせると特大ラダーを登っていく。
  キャッシュは起き上がり追いつくと中段からテーブルへのキャッシュ・ドライバー。
  ラッカスが何とか戻ってくる。
  特大ラダーを登っていく。
  中段からソンジェイにフェニックス・スプラッシュを決め1,2,3!
  キャッシュのカットは間に合わず。
  ラッカスの勝利!


Fノーロープ・バーブド・ワイヤー、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポン、アイ・クイット・マッチ:ザンディグvs.ワイフビーター
  ザンディグはマイクを取ると
  「今日は悲しい日だ。これが妻殴りの最後の試合になるからだ。
  嬉しいニュースもある。LOBOとケージ・オブ・デスを行うことになった」と言う。
  映像が変わりLOBOがザンディグに襲われ契約書にサインするシーンに。
  その後妻殴りが登場。
  リングはマットが剥がされ板がむき出しの状態になっている。
  両者堅く握手を交わす。
  組み合うと妻殴りが有刺鉄線に押し込む。
  バックを取られるも脚を取りレッグ・ロック。
  ザンディグに電球X4を叩きつける。
  コーナーの蛍光灯束目がけ振る。
  ザンディグは踏みとどまるとコーナーの蛍光灯束へのドラゴン・スープレックスを狙う。
  妻殴りはコーナーの蛍光灯束に押し込んで防ぐ。
  ザンディグを反対のコーナーにある蛍光灯束目がけ振る。
  踏みとどまられるも突進して押し込む。
  蛍光灯をのせると木箱を叩きつける。
  ザンディグは木箱で妻殴りを殴りつけると
  蛍光灯束へのパワー・ボム。
  松葉杖に蛍光灯束を叩きつける。
  ファルコン・アローを決める。
  蛍光灯大剣を叩きつける。
  有刺鉄線の上にのせると鉢植えを頭部にかぶせる。
  そして椅子を叩きつけ割る。
  妻殴りは看板攻撃を食らい場外に崩れ落ちる。
  ザンディグが画鋲付キーボードを叩きつける。
  蛍光灯がクロスした有刺鉄線付トラップを柵に立てかけ振ろうとする。
  妻殴りが振り返しザンディグをトラップにぶつける。
  椅子を叩きつける。
  もう1発。
  ザンディグを連れ会場の入り口付近に。
  ザンディグが妻殴りにブレーン・バスター。
  地面には妻殴りの血がべっとりとつく。
  テーブルを立てるとワイフボーターを寝かせる。
  CZ Fucking Wと叫ぶとバルコニーからダイビング・ボディ・プレス。
  両者まだI Quitと言わない。
  今度は入場口を通って実況席まで連れて行く。
  ボディ・リフトを狙う。
  妻殴りが逃れクローズラインへ。
  ザンディグは避けるとブレーン・バスターを狙う。
  妻殴りは逃れると下のステージにある蛍光灯、有刺鉄線付テーブルへとディレーラー。
  2人共I Quitとは言わない。
  ワイフビーターがテーブルの残骸目がけスナップ・スープレックス。
  ザンディグをリングに戻す。
  画鋲付蛍光灯を振り下ろす。
  ビデオデッキを頭部に叩きつける。
  有刺鉄線付金属板を背中にのせ椅子を叩きつける。
  そして芝刈り機で背中に一撃。
  もう1回。
  妻殴りのセコンドがザンディグの背中に大量の塩を振りかける。
  3発目。
  妻殴りのセコンドがまた塩を振り掛ける。
  コミッショナーが試合は終わりだと告げる。
  しかしザンディグはNoと言う。
  コミッショナーはゴングを鳴らさせる。
  ザンディグは何とか妻殴りの前に立つ。
  そしてI Quitと言うともたれかかるように崩れ落ちる。
  妻殴りの勝利が告げられる。
  Bボーイズが妻殴りを肩車。
  観客からは妻殴りコールが起きる。
  他のレスラーもリングに上がり妻殴りを見送る。

試合結果

@イアン・ノックスvs.デレク・フレイジャーvs.ハリケーン・キッド
Aジョン・ダマーvs. GQ
Bニック・バークvs.ジョシュ・プロヒビション
Cバックシート・ボーイズvs.ニック・モンド、M-Dogg 20(ノー・コンテスト)
Dラダー・マッチ:クリス・キャッシュvs.ラッカスvs.ソンジェイ・ダット
Eタッグ王座戦:ニック・ゲイジ、ネイト・ヘイトリッド(ch)vs.メサイア、ジャスティス・ペイン(ノー・コンテスト)
Fノーロープ・バーブド・ワイヤー、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポン、アイ・クイット・マッチ:ザンディグvs.ワイフビーター