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Chikara:Best of Chikara 2017の分析


名勝負 なし
好勝負 グランド王座戦:フアン・フランシスコ・デ・コロナド(ch)vs.ファイヤー・アント(10/28/17)

@JKI1回戦:ザック・セイバーJr. vs.マイク・クァッケンブッシュ(6/18/17)
 Bad Wolfのリマッチが実現。
 本当は1回戦ではなく、2回戦以降だと嬉しいサプライズなんですけどね。
 事前に分かっていて、しかもオープニングということで
 良くも悪くも余裕を持たせながらレスリングを楽しむ内容。
 そして最後は軽い演舞要素を入れて幕引き。
 ルチャの1、2本目的な形で、ニアフォールはなかったですね。
 まあまあ良い試合。

Aグランド王座戦:フアン・フランシスコ・デ・コロナド(ch)vs.マーク・アンジェロセッティ(9/30/17)
 コロナドがエプロンでスナップ・スープレックスを決め主導権を握るも
 フラッグにテープ、と煽りの手を緩めず、
 落ち着く暇を与えません。
 マークも受けてばかりではなく積極的に抵抗。
 ロープへの投げ、場外投げなどハードなスポットも多く、
 良い意味でChikaraらしからぬ激しい攻防です。
 一方でアクション優位で考えてしまって
 本来の技セット以外の技も結構使っているので
 若干散逸なのが唯一の改善点か。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

Bグランド王座戦:フアン・フランシスコ・デ・コロナド(ch)vs.ファイヤー・アント(10/28/17)
 コロナドはすっかり王者が板について
 キャラとしての仕草をその場凌ぎのファンのためでなく
 試合の構築のために使いこなせている。
 コロナド・クラッチをキー技として
 何度も狙う見せ場作りも成功していましたね。
 劣勢に立たされた火蟻はハルク・アップ的に反撃を開始しますが、
 ハルク・アップのナンセンスさまでは寄せず
 リアルな疲労感をしっかりと感じさせるのは流石。
 その火蟻の攻めを凌ぐとコロナドは
 場外ショルダー・スルーでエプロンに叩きつけコロナド・クラッチ。
 更にガットレンチ・スープレックスを連発。
 火蟻はKO状態でしたがリングアウト寸前で復帰。
 それまでの流れが活かされたドラマチックな展開ですね。
 少し失踪感が足りない印象もありますが、
 雪崩式パワー・ボムなど派手な技もあり良かった。
 最後はズルして頂きなど天丼を使ったエンタメ色に振り切りましたが、
 ここまでせずとも地力の勝負の余地を残して欲しかった。
 幾つか課題はありますが、想像を遥かに超える素晴らしい内容。
 ぎりぎり好勝負です。

Cグランド王座戦:フアン・フランシスコ・デ・コロナド(ch)vs.ダッシャー・ハットフィールド(12/2/17)
 まずは広く動いて華やかな出だし。
 コロナドがトペDDTにダイビング・ボディ・プレスと大技で押していきます。
 一方でクロス・ボディ相打ちから同時に跳ね起きたり、と
 良くも悪くもカードに似つかわしくない
 ストロングな張り合いもある。
 ターン・バックルを外すシーン、フィニッシュを除けば
 コロナドはヘタレ、ヒール・ワークを自ら封じて
 ダッシャーと純粋な攻防で勝負しましたね。
 王者らしさも出せているし、
 長期政権を築くだけのことはあると感心しました。
 2017年を締めくくるにふさわしい内容です。
 中々良い試合。
 
 (執筆日:1/?/18)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@JKI1回戦:ザック・セイバーJr. vs.マイク・クァッケンブッシュ(6/18/17)
Aグランド王座戦:フアン・フランシスコ・デ・コロナド(ch)vs.マーク・アンジェロセッティ(9/30/17)
Bグランド王座戦:フアン・フランシスコ・デ・コロナド(ch)vs.ファイヤー・アント(10/28/17)
Cグランド王座戦:フアン・フランシスコ・デ・コロナド(ch)vs.ダッシャー・ハットフィールド(12/2/17)