TOPアメリカン・プロレスChikaraChikara 2012年 →Chikara:Hot Off the Griddle 4/28/12

Chikara:Hot Off the Griddle 4/28/12の分析


名勝負 なし
好勝負 サラ・デル・レイvs.エル・ジェネリコ

@ファイヤー・アント(C)、ソルジャー・アント(C)、グリーン・アント(C)、ジグソウvs.デヴィ・アント(Sw)、コンバット・アント(Sw)、アザイル・アント(Sw)、ザ・シャード
Aミッスド・マーシャル・アーチvs.コバルド(B)
Bダッシャー・ハットフィールド(Th)、マーク・アンジェロセティ(Th)vs.オバリヨン(B)、コダマ(B)
C17(GEKIDO)vs.タイアン・ロング
Dエリック・キャノン、ダーリン・コービンvs.ヤング・バックス
E3.0、ウルトラマンティス・ブラック(SE)、ハロウィックド(SE) vs.ティム・ドンスト(BdK)、ヤコブ・ハマーマイヤー(BdK)、ブラバード・ブラザーズ

Fエディ・キングストンvs.ケビン・スティーン
 ゴングが鳴るなり乱打戦に。
 スティーンが痛がる身振りからサミングするなど相変わらずのユーモアを見せるので
 ファンは愛すべきスティーンに歓声を送っていますね。
 しかしエディの手を攻めて主導権を掴み、
 エディも唾を吐くなどして気概を示すと
 次第に対抗戦の色合いが生まれてきます。
 エディの表現及びスティーンのここぞのタイミングの把握により
 エディが頑張っているのに、スティーンがそれを許さないという展開を実現しました。
 大きなドラマ性と見応えのある技の攻防で盛り上げると
 終盤はエプロンの攻防、意表をついた丸め込み、
 決まるかというスポットでのニア・フォールなど
 トップ同士の対抗戦ならではの戦いに発展させました。
 最後は最高潮に盛り上がったところでスティーンがロー・ブロー。
 キスした後自分で3カウント叩き王座を掲げる見事なスティーン節で観る者の記憶に刻み付けました。
 中々良い試合。

Gグラン・アクマvs.チャック・テイラー(F)、イカルス(F)、ジョニー・ガルガーノ(F)

Hサラ・デル・レイvs.エル・ジェネリコ
 ジェネリコが密に離れないことで男女差を感じさせません。
 この距離感の意識は素晴らしいですね。
 何気に最近のジェネリコのレスラーとしての表現力は際立っているし
 2012年の最優秀レスラーかもしれないですね。
 サラの挑発に対して打撃を叩き込み"レスラーとして"差を出してきます。
 サラはBdK時と同じ蹴りを武器にゆとりを持って試合を運べていますね。
 ジェネリコの蹴りに対する受けが素晴らしいので違和感は覚えない。
 ジェネリコはそれでいて攻めでは厳しく主導権を取り戻すので、
 蹴りに対する受けは弱さに直結せず立場を崩しません。
 見事ですね。
 両者打撃オンリーでも幅広く表現できるので
 スポットとベースをなだらかにつなげ後半も磐石。
 ジェネリコの回りすぎサンダー・ドライバー、掟破りロイヤル・バタフライや
 サラの素晴らしいクロス・フェイスへの切り返しなど
 サプライズを盛りつつ最後のサラの勝利へと綺麗にまとめあげました。
 ぎりぎり好勝負。

総評
 スウォームの試合を前に置いて、
 よりホットな対抗戦を注目の位置づけに。
 そしてその上にまさかのサラvs.ジェネリコを置くブッキング。
 挑戦的なブッキングですが見事に内容も残しました。
 おすすめ。
DVD Rating:★★★☆☆
(執筆日:5/4/12)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ファイヤー・アント(C)、ソルジャー・アント(C)、グリーン・アント(C)、ジグソウvs.デヴィ・アント(Sw)、コンバット・アント(Sw)、アザイル・アント(Sw)、ザ・シャード
Aミッスド・マーシャル・アーチvs.コバルド(B)
Bダッシャー・ハットフィールド(Th)、マーク・アンジェロセティ(Th)vs.オバリヨン(B)、コダマ(B)
C17(GEKIDO)vs.タイアン・ロング
Dエリック・キャノン、ダーリン・コービンvs.ヤング・バックス
E3.0、ウルトラマンティス・ブラック(SE)、ハロウィックド(SE) vs.ティム・ドンスト(BdK)、ヤコブ・ハマーマイヤー(BdK)、ブラバード・ブラザーズ
Fエディ・キングストンvs.ケビン・スティーン(DQ)
Gグラン・アクマvs.チャック・テイラー(F)、イカルス(F)、ジョニー・ガルガーノ(F)
Hサラ・デル・レイvs.エル・ジェネリコ