TOPアメリカン・プロレスChikaraChikara 2011年 →Chikara:Odyssey of the Twelfth Talisman 9/17/11

Chikara:Odyssey of the Twelfth Talisman 9/17/11の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚、約2時間40分です。

@バティリvs.スロウバックス
 彼らがたいしてスターでない事を考えるともう少し間を絞る必要があります。
 バティリは脚狙いから相手を孤立させる、かと思いきや
 孤立させた後は特に脚を気にしてはいないですね…。
 タッチさせない伝統的な見せ方を取っていますがレベルは高くありません。
 終盤は一進一退ではなく、まとめて一気に見せています。
 狙い自体は悪くないが、もっとすっきり進行させないといけませんね。
 平均レベル。

Aマルシェ・ロケットvs.ジョニー・ガルガーノ
 マルシェの長身という素材を活かした基本技は魅力的です。
 それを序盤はテンポ良く披露していて良いスタートを切りました。
 しかし中盤からは一転マルシェが流れにのれない。
 そのためガルガーノはマルシェを余り動かさずに煽る方針に変更。
 このままクオリティは落ちていくかと思いきや
 マルシェが再び素晴らしい技を見せて盛り返してきましたね。
 ガルガーノが的確に判断して相手にフィットさせながら
 自分の得意技を織り交ぜていました。
 レフェリーを使ってからのフィニッシュはちょっとチープだが
 他のFISTと比べるとまだキャラが薄いから仕方ないか。
 まあまあ良い試合。

Bダグ・サマーズ、アンバー、デイビー・キャッシュ、クリス・パイロvs.トリペリシャス、バディー・ロマーノ、トミー・トレインレック、デヴィン・ブレイズ
 ニュー・イングランドのショーケース・マッチです。
 多人数マッチという事でテンポよく技を打っていれば
 それなりに楽しめるものになるだろうと安心していたのですが、
 リープ・フロッグで引っかかったり
 スポットに入るタイミングがばらついたりと目も当てられない。
 中盤になっても技の入れ方が下手だわ、自分勝手な試合進行をするわ…。
 途中で女子のアンバーが参加してストーリーが生まれたものの
 アンバーは男子に入り混じれる物を持っているわけでもないし、
 男の方もその特別な状況で煽り立てられる能力を持っていない。
 そしてアンバーの後にまた別の孤立があるのでストーリーも再びグダグダ。
 ひどすぎる試合。

C12ラージ・サミット・トーナメント:ジグソウvs.ヴィン・ジェラード
 ジグソウが腹筋エルボーなんて披露します。
 確かにジェラードは緩い雰囲気を提示していたが
 それと反対の厳しい攻めで対比を描くのが常道では。
 ジェラードがSTOから一気に逆転してトーナメントらしくなると思われましたが、
 不格好だし必要とされていないのに脚攻めのカードを切っている。
 ジグソウも足の痛みを見せる事を意識するせいで
 中途半端な反撃になっていてストレートに見せるよりリターンが小さくなっています。
 最後もスーパー・キック一発で逆転とかないですね。
 悪くない試合。

Dオフィディアンvs.チャック・テイラー
 着地系でメリハリをつけて素早い攻防からスタート。
 オフィディアンの変則にテイラーがしっかり対応し、
 印象的なやり方でテイラー主導へと試合を移します。
 腰を攻める技3連発とかユニークでしたね。
 余裕があるから試合を面白くするアイディアを思いついたらそれを織り交ぜる事が出来ている。
 ストーリーになりきらない部分もあったが、十分見所は多い内容でした。
 平均的な良試合。

Eサラ・デル・レイvs.アーレス
 サラはCCの時と同じく蹴りが武器に設定されていますが、
 女性相手の時より打ちにくいのでしょう、蹴りはいつもより劣っていますし、
 それで男女間の壁をのりこえられるにはリアルの速さが足りません。
 アーレスは投げで攻めている時は良いが煽りは余り効果を上げていないのが問題。
 ターン・バックルへのスクール・ボーイなど
 サラがレスリング要素を交えて対男用の技を作ってきているのは今後に期待させますが
 この試合オンリーで見ると期待を下回る格好に。
 平均より少し上。

F12ラージ・サミット・トーナメント:マイク・クァッケンブッシュvs.イカルス
 イカルスがテイラーを思わせる金切声を上げています。
 似合うテイラーがやっても試合に良い影響を与えていないのだから
 イカルスがやった所で言うまでもない。
 クァックのハイ・フライとイカルスの客弄りがバランス良く交わり
 試合は安定していくもセミ且つトーナメントとしてはあっさり目に終わりましたね。
 平均より少し上。

Gコロニーvs.ティム・ドンスト、トゥルサス、ヤコブ・ハマーマイアー
 BdKですがドンストは体重を増やした事で
 地に足の着いた試合運びが出来るようになりましたね。
 トゥルサスもトリオの理解力が増しています。
 しかし問題はヤコブ。
 駄目キャラとはいえ意思疎通が下手過ぎです。
 コロニーが合わせてバランスの良い内容でしたが、
 カード通りメインを張るには特別性がまったくない。
 まあまあ良い試合。

 特典として過去のショーを振り返る映像を収録。

総評
 悪い試合はないのですが厳しいですね。
 特にサラvs.アーレスが期待外れでBdKとの抗争の落としどころに困りそうな予感を受ける。
DVD Rating:☆☆☆☆☆
 (執筆日:9/2/11)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@準々決勝イリミネーション・マッチ:グリーン・アントvs.コバルドvs.ロビー・イーグルスvs.ウィル・オ・ウィスプII
A準々決勝イリミネーション・マッチ:グレゴリー・アイアンvs.ヤコブ・ハマーマイアーvs.オバリヨンvs.チェイス・オーウェンズ
Bマット・ジャクソンvs.ジョニー・ガルガーノ
C準々決勝イリミネーション・マッチ:マット・フィチェットvs.MKマッキンナンvs.プロフェッサー・ミル・シゾvs.アーチボールド・ペック
D準々決勝イリミネーション・マッチ:ニック・ジャクソンvs.タダスケvs.マーク・アンドリューvs.ショーン・サウス
E12ラージ・サミット・トーナメント:サラ・デル・レイvs.ハロウィックド
F12ラージ・サミット・トーナメント:ファイヤー・アントvs.ヴィン・ジェラード
G準決勝:グリーン・アントvs.ヤコブ・ハマーマイアー
H準決勝:アーチボールド・ペックvs.タダスケ
Iピンキー・サンチェスvs.ウルトラマンティス・ブラック
J12ラージ・サミット・トーナメント:クラウディオ・カスタニョーリvs.イカルス
Kヤング・バックスvs.バティリ
L決勝:グリーン・アントvs.タダスケ