TOPアメリカン・プロレスChikaraChikara 2011年 →Chikara:King of Trios Night One 4/15/11

Chikara:King of Trios Night One 4/15/11の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚、約3時間です。

スウィニーを追悼する10カウント・ゴング。
@1回戦:3.0LE!(3.0、エル・ジェネリコ)vs.オシリアン・ポータル(アマシス、オフィディアン、ヒーラコン)
 OPがレスラーだからこその動きで3.0をからかいます。
 特別に加わったヒーラコンもきびきびとした動きで当初の予想より良い動きをしていますね。
 ジェネリコも遊びながらも本格派である事をアピールしています。
 途中でダンス対決を挟みますが、
 OPが実に素晴らしいダンスを見せ会場は熱狂します。
 しかし遊びはここできっぱり断ち切るべきでしたね。
 観客と一緒に手をつないでウェーブを起こしたのはやりすぎで
 ジェネリコの孤立もリアリティーに欠けます。
 終盤は派手で盛り上がったもののちょっと大雑把な打ち合いに頼っている。
 完成度は高くないがOPとしては良好な仕事内容。
 平均的な良試合。
  
A1回戦:チーム・オーストラリア(タマ・ウィリアムス、パーシーT、ケイブル)vs.FIST(イカルス、チャック・テイラー、ジョニー・ガルガーノ)
 女子に続き男子オーストラリア勢も台頭か、とほんの少しばかり期待していたものの
 これがまあ見事に素人で、ギミックもチープ。
 FISTは形を作るだけで、そこについてくる事だけを要求していたにも関わらず
 チーム・オーストラリアはアップアップしていましたからね。
 只男子もやたら長身なのは分かった。
 悪い試合。
 
B1回戦:BdK(デリリウス、ティム・ドンスト、ヤコブ・ハマーミュラー)vs.ダ・ソウル・タッチャズ(アシッド・ジャズ、マルシェ・ロケット、ウィリー・リチャードソン)
 ホットな時期を過ぎたとはいえBdKとしては弱すぎる面子。
 デリリウス、ドンストではヤコブとの間に大きなメリハリを生めません。
 ヤコブがウィリーの強烈な技を食らうという見せ場で盛り上げたけれど
 それこそがこのチームの存在価値であって
 それがもう実現したらトゥルサス介入から2回戦に上がっても余り意味がない…。
 悪くない試合。
 
C1回戦:アメージング・レッド、マキシモズvs.マイク・クァッケンブッシュ、豊田真奈美、ジグソウ
 マキシモズは太ったせいで、精彩を欠く進行だが、
 一方では重量感という良さに繋げて差別化は図れている。
 レッドは復帰後状態は良く、試合の進行と技のテンポが良いですね。
 ルチャ・ルールを存分に生かしたジェットコースターのような技の打ち合いの上に
 クァックとレッドが目を引く攻防を見せています。
 どちらのチームが勝つかという売りは弱めだが
 トリオとしての協調感は実に見事なものがある。
 1日目のMOTNです。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

Dスペクトラル・エンヴォイ(ハロウィックド、フライトメア、ウルトラマンティス・ブラック)vs.チーム・ドラゴンゲート(戸澤陽、スペル・シーサー、KAGETORA)
 それぞれ見得を切りながら安定感のある内容に仕上げています。
 インコアレンスのコンビネーションに、
 独立したマンティスが加わったトリオは興味深かったものの
 1回戦敗退という少々意外な結果に。
 先ほどのBdKの試合終了後に殴り合った意味は何だったのでしょう。
 チーム・ドラゴンゲートは戸澤、KAGETORAは良かったものの
 シーサーはちょっと相手とのずれが目立ってしまいましたね。
 まあまあ良い試合。

E1回戦:スロウバックス(ダッシャー・ハットフィールド、シュガー・ダンカートン、マット・クラシック)vs.チーム大阪プロ(小峠篤司、原田大輔、アルティメット・スパイダーJr)
 クラシックが鬼教官となってシュガーをしごいたり、
 スパイダーがスパイダーマンの真似をして盛り上げたりと
 小ネタを単発で積み重ねるコメディー・マッチ。
 中々充実した内容だったと思いますね。
 まあまあ良い試合。

F1回戦:コロニー(ファイヤー・アント、ソルジャー・アント、グリーン・アント)vs.バティリ(シン・ボディ、オバリヨン、コダマ)
 Chikaraに定着したオバリヨン、コダマだけど
 まだ不安定で今回は粗さが隠し切れず攻防が崩れがち。
 まあブーイングしやすい容姿ですから
 試合の方向性ははっきりしていますけどね。
 コロニーはこのいまいちなバティリに合わせてクオリティを落としてしまったものの
 最後はしっかり合体技で自己主張して終えたので自分にマイナスにはなっていない。
 悪くない試合。

G1回戦:チームみちのくプロ(グレート・サスケ、ディック東郷、新崎人生vs.チーム・ミネソタ(1-2-3キッド、エリック・キャノン、ダーリン・コービン)
 みちのくプロのみならず1-2-3-キッドも
 熱狂的な歓迎を受けており非常に良い雰囲気でしたね。
 只居心地が良いために現状で満足し
 試合をより高みに引き上げようという気概が見られなかったのは残念。
 特にコービンは知名度の差があるからといって
 2度目の絡みまでスロー・モーション・プロレスをしたのは頂けない。
 6人中4人が歳を取り過ぎていますから予期された結果ではありますねぇ。
 普通の試合ではあったものの
 抑え目のカードの中でどれがメインを張るべきだったか
 改めて振り返ってみてもこれしかないので決して失敗ではありません。
 平均的な良試合。

総評
 1日目は控えめなカードなものの平均点は高く、
 地味に完成度の高いトリオもある。
 単発でお勧めする程ではないが他の日を手に入れるなら
 まとめて3日全て手に入れる事をお勧めする出来ではある。
DVD Rating:★★☆☆☆
(執筆日:6/11/11)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@1回戦:3.0LE!(3.0、エル・ジェネリコ)vs.オシリアン・ポータル(アマシス、オフィディアン、ヒーラコン)
A1回戦:チーム・オーストラリア(タマ・ウィリアムス、パーシーT、ケイブル)vs.FIST(イカルス、チャック・テイラー、ジョニー・ガルガーノ)
B1回戦:BdK(デリリウス、ティム・ドンスト、ヤコブ・ハマーミュラー)vs.ダ・ソウル・タッチャズ(アシッド・ジャズ、マルシェ・ロケット、ウィリー・リチャードソン)
C1回戦:アメージング・レッド、マキシモズvs.マイク・クァッケンブッシュ、豊田真奈美、ジグソウ
Dスペクトラル・エンヴォイ(ハロウィックド、フライトメア、ウルトラマンティス・ブラック)vs.チーム・ドラゴンゲート(戸澤陽、スペル・シーサー、KAGETORA)
E1回戦:スロウバックス(ダッシャー・ハットフィールド、シュガー・ダンカートン、マット・クラシック)vs.チーム大阪プロ(小峠篤司、原田大輔、アルティメット・スパイダーJr)
F1回戦:コロニー(ファイヤー・アント、ソルジャー・アント、グリーン・アント)vs.バティリ(シン・ボディ、オバリヨン、コダマ)
G1回戦:チームみちのくプロ(グレート・サスケ、ディック東郷、新崎人生vs.チーム・ミネソタ(1-2-3キッド、エリック・キャノン、ダーリン・コービン)