Chikara：Joshimania Night Three 12/4/11の分析
| 名勝負 | なし |
| 好勝負 | 豊田真奈美、下野佐和子、中森華子vs.アジャコング、紫雷美央、倉垣翼 |
①ロス・アイスクリームスvs.ダッシャー・ハットフィールド、サタリーン
アイスクリームズのハイセンスな身振り芸は面白いのだけど
中々試合に織り交ぜられないのが困り者。
サタリーンはダンカートン欠場により登場したマスク･ウーマン。
初々しいので新人のようですが、
アスリートとしては普通に優秀です。
何故こんな素質ある新人を3日目まで隠していたのでしょう。
この機会に乗じて日本人レスラーと戦わせ貴重な経験をさせるべきでした。
平均レベル。
②GAMI vs.ポリシア・ペレス
③ウルトラマンティス・ブラックvs.ブロディ・リー
④チェリー、ザ･コロニーvs.植松寿絵、ザ･バティリ、コバルド
⑤尾崎魔弓vs.米山香織
⑥豊田真奈美、下野佐和子、中森華子vs.アジャコング、紫雷美央、倉垣翼
ブッキングによるマジックが炸裂。
この中の誰一人として今の女子を先導する事は出来ないですが
女子とは何か?をショーケースする上で
欠かすことの出来ない要素として一人一人が輝いている。
メインを任せるも衰えを露呈したアジャ。
かわいい系路線の中森、新人の下野という
弱さを相手にする事でアジャである価値を取り戻している。
同時にアジャに対する中森も華で試合に貢献している。
(只生まれもっての華、その見せ方、双方の面で
往年の同路線の選手には決して敵うレベルではありませんが)
また下野の方も彼女自身存在価値がある。
色がないもののその実直さ、能天気さは好感が持てるし、
ボディ・スラム連打などは女子の新人特有のシーンであり、
女子を紹介するこの試合に欠かせない選手となっています。
豊田は今回凄いムーブはありませんでしたが、
定番ムーブを披露するだけで注目を集めていたのは流石です。
倉垣は・・・大きい事は良い事です。
アジャの表現的な強さと違い、絶対的な脅威性を持っていますからね。
そして最後に紫雷。
煽り能力で試合に貢献していました、
"この試合において"と限定される他の選手と違って
"現女子レスラーの中でも"素晴らしい働きです
あくまでトリオ限定でシングルに流用できるものではありませんが
ヘタレ・ヒールとしての可能性がありますから
アメリカで経験を積めばシングルでも大勢しそうな印象を受けましたね。
終盤のスピード感はなく、ファン・マッチ的ではありましたが、
30分もの長い時間をかけて女子を紹介したJoshimaniaのコンセプトを具現化した内容。
ぎりぎり好勝負です。
⑦サラ・デル・レイvs.浜田文子
正統なレスリングから始め、
浜田のヘッド･バッドにサラもやり返していく。
対等な位置づけにおいていますが、
それによるヒート・アップよりもロー・スタートぶりが目立つ。
浜田がエプロンでのDDTからムーンサルトを決め、
サラはそれを返してパワフルな技を打つ。
展開は出来ていますが技がサクサク決まっていきライト・テイストです。
後半にかけてハード・ヒットでのぶつかり合うようになって
ようやくこのカード本来の激しさ、熱さになってきました。
しかしそこに達するまでが遅かったので
そこから更に上を行ったクライマックスが見たかったですがそのまま終了。
押さえるべき所は押さえて良質な内容ですが、
それ以上ではなくこれまたメインとしては若干物足りない。
平均的な良試合。
総評
3日目にして遂にブックのマジックがかかった素晴らしい試合が生まれました。
相変わらずメインは成功といかないが1,2日目と比べると良質。
手に入れるなら3日目だけで良いと思いますよ。
DVD Rating:★★★☆☆
(執筆日：12/28/11)
注目試合の詳細
なし試合結果
①ロス・アイスクリームスvs.ダッシャー・ハットフィールド、サタリーン②GAMI vs.ポリシア・ペレス
③ウルトラマンティス・ブラックvs.ブロディ・リー
④チェリー、ザ･コロニーvs.植松寿絵、ザ･バティリ、コバルド
⑤尾崎魔弓vs.米山香織
⑥豊田真奈美、下野佐和子、中森華子vs.アジャコング、紫雷美央、倉垣翼
⑦サラ・デル・レイvs.浜田文子