TOPアメリカン・プロレスChikaraChikara 2011年 →Chikara:Joshimania Night Two 12/3/11

Chikara:Joshimania Night Two 12/3/11の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@GAMI、植松寿絵vs.下野佐和子、チェリー
 植松の会場との一体化は素晴らしいですね。
 動きの抑揚、リアクション、ヒールがはまって活き活きしています。
 アメリカに移住すれば良いのでは、と思うぐらい。
 GAMIはベテランとして相手に譲りすぎず
 余裕を持った立ち位置で良好な試合運びです。
 下野、チェリーを劣勢に置きながら色々変化をつけています。
 下野、チェリーは新人同然で
 やれる事は少ないですが粘りというストーリーで魅せました。
 平均的な良試合。

Aグレゴリー・アイアンvs.オフィディアン
 ダイブなどアイアンでも出来る事で展開付け。
 オフィディアンがヒールとしてクレイジーなキャラを見せ、
 甚振る事で時間も稼ぐ事が出来ている。
 アイアンの障害に適度に対応した内容。
 只それによって無理している感は否めない。
 オフィディアンは今一押しのヒールですしね。
 悪くない試合。

B米山香織vs.中森華子
 米山は見せ方が汚いですね。
 不必要に軽い技で痛いと叫び、
 サブミッションや丸め込みの形は鈍重極まりない。
 技は時間を置くべき所で変化させ
 正統派気取っているだけです。
 終盤はテンポ良く激しい技の打ち合いだったけれどもねぇ。
 少し悪い試合。

C尾崎魔弓vs.紫雷美央
 尾崎が子供扱いする展開。
 テンポは良いが両者の攻めは
 テンポ、アピールを優先しすぎて煩雑で特に見るべきものはない。
 攻め方は良いのでそこに筋を通して意味あるように見せればよいのだけど。
 最後も尾崎の裏拳が乱発される雑なやり方での盛り上げ。
 悪くない試合。

Dサラ・デル・レイvs.倉垣翼
 序盤はサラが倉垣の圧力に苦しむ様を見せます。
 その逆境をどう跳ね除けるかを焦点にして
 打撃の打ち合いの後サラが腕攻めでその答えを提示する。
 倉垣は腕の痛みを引きずれる程上手くはないが
 それを許容できる程には大きい選手です。
 終盤はサラが見事な技使いで盛り上げました。
 結局サラが下手から入ることで
 怪物を乗り越える様だけで試合を通して魅せきった内容。
 乱暴に言うと倉垣は存在していただけ。
 まあまあ良い試合。

E豊田真奈美、マイク・クアッケンブッシュ、ファイアー・アント、ソルジャー・アントvs.ポリシア・ペレス、イカルス、チャック・テイラー、ジョニー・ガルガーノ
 他と比べると自由に流れを操っています。
 豊田がここ一番のビッグ・スポット担当。
 体重のある今だからこそ出来るものですね。
 豊田の相手にペレスなんかでよいのかと思ったら
 今回ヒールは基本へたれていく役回り。
 FISTと同じくそれが出来るのは確かにペレスですね。
 後半は型は不十分だが楽しめる流れ。
 テイラーと豊田の攻防は面白かったですしね。
 平均的な良試合。

Fアジャ・コングvs.浜田文子
 アジャは動きが衰えていて
 形をつけにいくとそれに引きずられて攻防も軽薄になっています。
 こんな状況で打撃を耐える行為に頼って攻防をしても
 印象に残るシーンが薄い細々とした戦いにしかならない。
 散漫な試合運びをするアジャに対し、
 浜田が緩急をつけているが浜田は結構淡々としていて
 相手と関係なく自分の仕事をこなしているだけ。
 メインとしては弱く、そしてアジャの衰えを実感させる寂しい内容。
 平均より少し上。

総評
 1日目よりはましですが今の日本の女子プロの欠点が依然として出てしまっている。
DVD Rating:★☆☆☆☆
(執筆日:12/28/11)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@GAMI、植松寿絵vs.下野佐和子、チェリー
Aグレゴリー・アイアンvs.オフィディアン
B米山香織vs.中森華子
C尾崎魔弓vs.紫雷美央
Dサラ・デル・レイvs.倉垣翼
E豊田真奈美、マイク・クアッケンブッシュ、ファイアー・アント、ソルジャー・アントvs.ポリシア・ペレス、イカルス、チャック・テイラー、ジョニー・ガルガーノ
Fアジャ・コングvs.浜田文子