Chikara:Cibernetico The Animated Series 11/12/11の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
◆ギャビンの弾き語りで開幕。
@オフィディアンvs.エル・ジェネリコ
オフィディアンは試合前の握手を離さずガンを飛ばす。
尊大なヒールとしての味付けかと思いましたが、
その後の攻防を見ているとインディーの雄であるジェネリコに
自分は決して劣っていないぞ、という矜持を試される内容。
スピーディな攻防でオフィディアンの素質を示し、
ジェネリコが間を利かせながら
えぐい打撃で根性を試し、技で試合を印象付けています。
ジェネリコが素晴らしいストーリー・テリングを見せたので、
観客は容易に試合の構図を理解し両者を応援していましたね。
終盤はオフィディアンのスポット以外の時間の使い方がいまいちでしたね。
これはどうしても小柄な選手の弱い所ではありますけど・・・。
これでフェイス・ターンする訳ではないので
奮闘する姿を見せる、って事を意図的に避けていた事情は分かりますが、
コブラ・クラッチ含めもう少し上手くやって欲しかった。
しかしジェネリコがその容貌からは想像つかない程の
ハイ・インパクトな技を連発したので会場は大盛り上がりでしたね。
中々良い試合でMOTN。
試合後オフィディアンは観客から拍手を受けるも
そんなのいらないという身振りをしてヒールを続ける意思表明。
◆イカルスが登場。クラブツリーと試合するはずも欠場したグレゴリー・アイアンをディスる。
Aジグソウvs.グリズリー・レッドウッド
レッドウッドがまさかの勝利。
◆亀レスラーのウィナーが登場。
マスクを取ると、イカルスがアイアンを非難したのは許せない。
同じように障害(自閉症)と戦っている自分がアイアンの名誉のために代わりに戦うよ、と言う。
B3.0 vs.ブラヴァド・ブラザーズ
Cスティーブ・ウェイナーvs.ダークネス・クラブツリー
試合中クラブツリーがマスクを脱ぐとその正体はイカルス。
イカルスとして後半は試合し卑怯な手段で勝利。
試合後アピールしていると背後からFISTを追放されたアクマが登場。
イカルスは気づくと凄い速度で逃亡していく。
Dファイヤー・アントvs.チャック・テイラー
Eトルネオ・シベルネティコ:ハロウィックド、ウルトラマンティス・ブラック、ダッシャー・ハットフィールド、シュガー・ダンカートン、ヤング・バックス、グリーン・アント、サラ・デル・レイvs.ティム・ドンスト、デリリウス、ヤコブ・ハマーミュラー、トゥルサス、アーレス(BdK)、オバリヨン、コダマ、コバルド(B)
(7vs.7のイリミネーション形式。)
ベビーフェイスが攻め/ヒールが受けでフォーマットを統一しテンポ良く進めていきます。
それは良いとしてもインタビューで気勢を上げていたドンストがやられ、
トゥルサスも怪物性を保っているとはいえ場外に落とされたのは勿体無い。
アーレスもYバックスの連携の餌食になっていましたね。
そんなBdKの仕掛け約を担当したのはバティリ。
確かにCC離脱した今、最もタッグを経験している選手かもしれません。
しかし明らかにBdKの各メンバーを最も輝かせる使い方ではありません。
試合はルチャ・ルールで次々と交代していきます。
ファン要素も豊富で見ていて疲れを感じさせませんね。
また印象的見せ場が少ない中、
要所で予期せぬ形で場外を使い、形を整えています。
相手を仕留める役にサラを抜擢し、
サラも優れたバランス感覚で試合をこなし、その存在感を増していきました。
サラ・ファンとしては嬉しい展開でしたが、後半は長ったらしかったですね。
不自然にしてまでサラにその役を回す場面もありましたし、
グリーン・アントvs.トゥルサスという鉄板も
終盤に入る前にあっさりチープに終わらされる。
まだ残っていたんだ、と思ってしまうような
選手が出てきて思ったように右肩上がりで試合が進みません。
去年に比べてBdKが劣化している事は否めません。
ならばこそここは体裁を捨てて
7vs.7ではなく5vs.5にして綺麗にストーリーを奏でるべきでした。
中々良い試合。
総評
去年の全面対決とは大きく見劣りするものの
サラの大活躍により注目に値するものになっています。
またオープニングではジェネリコが引き続き素晴らしい仕事を見せました。
良い大会です。
DVD Rating:★★☆☆☆
(執筆日:12/11/11)
注目試合の詳細
なし試合結果
@オフィディアンvs.エル・ジェネリコAジグソウvs.グリズリー・レッドウッド
B3.0 vs.ブラヴァド・ブラザーズ
Cイカルスvs.ダークネス・クラブツリー
Dファイヤー・アントvs.チャック・テイラー
Eトルネオ・シベルネティコ:ハロウィックド、ウルトラマンティス・ブラック、ダッシャー・ハットフィールド、シュガー・ダンカートン、ヤング・バックス、グリーン・アント、サラ・デル・レイvs.ティム・ドンスト、デリリウス、ヤコブ・ハマーミュラー、トゥルサス、アーレス(BdK)、オバリヨン、コダマ、コバルド(B)