Chikara:Faded Scars and Lines 6/27/10の分析
| 名勝負 | なし |
| 好勝負 | ブライアン･ダニエルソンvs.ティム･ドンスト |
２枚、約３時間３０分です。
ギャビンが弾き語り。
①トゥルサスvs.プレイヤー･ドス
ドスがまるでダメージを与えられないパワー･バランスなので当然アピール･マッチです。
トゥルサスの強さを十分に伝える動きの数々でした。
少し悪い試合。
②ザ･コロニーvs.ソウル・タッチャーズ
絡みではリズムを壊したり相手を待ったり意図をつかめなかったりする場面がありましたが、
一方的に技をかける場面では両者しっかりアピールできています。
タッチャーズは長身、巨漢、普通の3人のバランスが良かったですし、
コロニーは敢えて3身一体の意識を強くして差別化を図っている。
平均レベル。
③3.0vs.FIST
3.0がテンポ良くスタート。
適度に連携技、大技を混ぜてグダグダに陥る事もありません。
FISTが適当に相手を立てて悪くない試合となっています。
④プレイヤー･ウノvs.ジョニー･ガルガーノ
ウノが体重Overな体を逆に活かして重みのある攻めを見せています。
といっても下手すれば停滞する可能性もあったのですが
ガルガーノが良いリアクションを取って、
Chikaraで実績のあるウノ対新米のガルガーノという構図にまで引き上げました。
カウンターが冴えていましたし、蹴りも良い、そして表情も出来ていましたね。
予想以上の内容で平均的な良試合。
⑤マイク・クァッケンブッシュ、フライトメアvs.ピンキー･サンチェス、リンセ･ドラド
フライトメアは粗くフォローが必要な状態。
クァックはジグソウと組んでいる時は豊富な連携があるから良いけど
それ以外になると無駄に独立した見せ場が多くなり問題ですね。
こんな相手ではヒール側がやっていて余り得しませんよ。
そこそこ楽しめるがHotな対BdKという事を考えると不十分なクオリティです。
平均レベル。
試合後トゥルサスがクァックを葬ろうとするもマンティスが椅子を持って現われ追い払う。
⑥エディ･キングストンvs.デリリウス
デリリウスはBdKの手下となり白いコスチュームに変化していますね。
しかしサミングを食らって観客を投げようとしたり、とヒール度が普通に落ちているのは問題ですね・・・。
テンプル時の凶暴さを維持するだけで良かったのに。
キングストンも粗い仕事。
デリリウスのラフ･ファイトを封殺するのでデリリウスを更に微妙な状態に追い込む結果となっています。
少し悪い試合。
⑦オシリアン･ポータルvs.アンステイブル
アンステイブルは欠点が出て緊張感が無く攻防も遅れます。
一方のOPが立体的に動くスポットでアピールして埋め合わせている形です。
後半になるとアンステイブルはそれなりに工夫をこらし試合に貢献していましたけどね。
最後はデラニーが現われオフィディアンのマスクをずらして敗北の原因を作ります。
平均より少し上。
試合後アンステイブルがデラニーを責めると思いきやデラニーと結託。
これまでのフェイス･ターンをにおわせる行動は全て芝居だったのさと明かす。
⑧ブライアン･ダニエルソンvs.ティム･ドンスト
まずはテクニカル･サブミッションの掛け合い。
アメドラの見せ方がやっぱり上手いですね。
場外でもレスリングをするシーンを挟んだ後、
ドンストが試合をコントロールする中盤へ。
ドンストが成熟を感じさせる見事なインサイド･ワークを披露し、
アメドラも良き理解者としてそれを支えます。
アメドラはWWEとの契約を踏まえてアピールがより上手くなった印象を受けますね。
アピールと観客の盛り上がりが同時にそれも自然な形で起こっています。
技巧を凝らしながら上手くまとめた試合です。
スティムボート対テリー･ファンクを思い起こしたりする。
残念なのはドンストがキャラ作りもあったとはいえ打撃が弱すぎる事。
またリングが小さいせいでロープ･ワークのスピードが落ち全体的にインパクト不足に陥っていた事ですね。
同じ行動、構築でもリングが広ければそれだけでクオリティはもう1段上がったかもしれない。
ぎりぎり好勝負。
⑨タッグ王座戦、3本勝負：クラウディオ･カスタニョーリ、アーレス（ch）vs.イクイノックス、ヘリオス
BdKの奇襲で1本目は秒殺。
2本目はBdKが油断して勝ちよりも相手を甚振る事を優先。
その隙をついてFiNが反撃、CC対軽量級の攻防で魅せるというもの。
完成された展開ですね。
攻防も最高峰レベルでしたが、サーカス的な部分もあった事は否めません。
また1本目を奇襲で秒殺し結果は２－０、というのはこれまでに何回か使った形。
時期的に２－１まで引っ張るだろう、
悪徳レフェリーなどのネタを入れてくるだろうと予想していただけに
普通に思ってちょっと拍子抜けした印象が残ったのが残念です。
中々良い試合。
特典としてポッドキャスト206～209を収録。
総評
若干低調な内容ですがゲストが大成功。
アメドラが好勝負を残しガルガーノもロスターになって欲しいと思わせる仕事でした。
そしてメインは見慣れた感はあるものの鉄板のBdK抗争を見せました。
良い大会です。
（執筆日：9/10/10）
DVD Rating：★★☆☆☆
注目試合の詳細
⑧ブライアン･ダニエルソンvs.ティム･ドンストアメドラが握手を求めドンストが応じる。
ナックル･ロック。
ドンストが押し込む。
アメドラが後ろに倒れ足できる。
腕を捻って倒しアーム･ロック。
ドンストが足を取って倒しレッグ･ロック。
アメドラが反転し蹴り飛ばす。
ドンストが握手を求める。
応じようとしたアメドラの顔に張り手。
ドンストがタックルへ。
アメドラは耐えるとアーム･ロック。
ドンストが足を取って倒しレッグ･ロック。
アメドラがロックを変え体を起こす。
ドンストが足を取って倒しかぶさるもすぐ返される。
ドンストがアピール。
アメドラは振り向いたドンストの顔に張り手。
ドンストがバックを取りテイク･ダウン。
アメドラがバックを取り返す。
ドンストが場外に逃げるもアメドラは放さない。
ドンストがバックを取り返す。
アメドラがバックを取り返す。
ドンストがバック･エルボーからリスト･ロック。
アメドラがハンマー･ロック。
ドンストがファイヤーマンズ･キャリーを狙う。
アメドラが耐えアーム･ロック。
ドンストがスリーパー。
アメドラがスリーパー。
ドンストがハンマー･ロック。
アメドラがバックを取る。
ドンストが腕折からアーム･ロック。
アメドラが腕折。
ドンストがフロント･ヘッド･ロック。
アメドラがエプロンに押し込む。
ドンストは耐えるとバタフライ･スープレックスを狙うも耐えられる。
カウント18。
慌てて放すと両者リングに戻る。
ナックル･ロック。
アメドラが押し込む。
ドンストが股下を潜り抜けアブナミドル･ストレッチ。
アメドラが脇がために持っていこうとする。
逃れようとするドンストにハンマー･ロック。
ドンストがロープを掴む。
アメドラはカウント４で離れる。
組むとアメドラがハンマー･ロック。
ドンストがバック･エルボーからロープに走る。
アメドラが伏せからドロップ･キックで落とす。
エプロンに出てそこからのニー･ストライクを狙う。
ドンストが足を払って落とす。
踏みつける。
腹にエルボー。
エプロンに叩きつける。
リングに戻しカバー。カウント１。
アーム･ロック。
両肩をつけにいく。カウント２。
ストンピング。
顔を押しやり挑発。
もう1回。
アメドラが腹にヘッド･バッド。
アッパーカート。
ロープに走る。
ドンストが同ロープに走りブルドッグ。
キャメル･クラッチ。
口に手をかけ引っ張る。
アメドラが手を引き離し起き上がる。
蹴り。
ドンストが近づいてきたアメドラに蹴り。
起こしてショルダー･ブロック。
もう１発。
乳首を捻る。
コーナーに振り腹からぶつける。
腹にバック･エルボー。
コーナーに振り腹からぶつける。
カバー。カウント２。
コーナーにもたれさせチョップ。
コーナーに振る。
アメドラは足を当ててコーナーにぶつかるのを防ぐと股下を通り抜けニー･ストライク。
両者ダウン。
アメドラが蹴り。
蹴り。
ロープに振りキッチン･シンク。
背中に蹴り。
コーナーのドンストにエルボー。
バタフライ･スープレックスからアーム･バー。
ドンストがロープに足をかける。
アメドラはカウント４で放すとI'vs Still 5。
アッパーカート。
ドンストがアメドラを場外に落とす。
ロープを飛び越えセカンド･ロープからボディ･アタックを狙う。
アメドラはかわすとエプロンから飛びニー･ストライク。
リングに戻すとコーナーに上りミサイル･キック。
跳ね起きる。
キャトル･ミューティレーション。
ドンストが反転して起き上がろうとする。
すり抜け起き上がるとネック･ブリーカー。
両者ダウン。
ドンストが両膝を突いた状態でアメドラにエルボー。
もう１発。
ジャーマン。カウント２。
掟破りのエルボー連打。
カバー。カウント２。
コーナーに乗せると雪崩式技を狙う。
アメドラがすり抜け突き飛ばし体勢を崩す。
逆さ吊りにすると喉に足を押し当てる。
胸に蹴りを入れて行く。
ロープに走りスライディング･キック。
ドンストの体を持ち上げると雪崩式バック･ドロップへ。
ドンストがクロス･ボディに切り返す。カウントは２。
ドラゴン･スープレックスを狙う。
アメドラがロープに歩み寄る。
ドンストが中央に引っ張る。
後ろに倒れてフルネルソン＋ボディ･シザース。
アメドラがロープに足をかける。
ドンストはカウント４で放しI've still 5。
アメドラを起こしてフルネルソンへ。
アメドラが下にすり抜け丸め込み。カウント２。
近づいてきたドンストに蹴り。
クローズラインを避けるとけり。
蹴りを放つ。
ドンストは受け止めるとエルボー。
アメドラは耐えるとエルボー。
ドンストがエルボー。
アメドラがエルボー。
ドンストはロープにもたれながらもエルボー。
もう１発。
アメドラが胸に蹴り。
蹴り。
ドンストがロープに走りエルボー。
アメドラがロープに走りエルボーへ。
ドンストがかわしローリング･エルボー。
ジャーマンへ。
アメドラが着地し飛びつきトライアングル･チョークを狙う。
ドンストが丸め込みに切り返す。
アメドラはカウント２で返すと同時にトライアングル･チョークを決めなおす。
ドンストが持ち上げてマットに叩きつける。
カバー。カウント２。
起こして首筋にエルボー。
エルボー連打。。
アメドラはもっと打てといって耐えて行く。
ヘッド･バッド。
タイガー･スープレックス。カウント２。
エルボー連打にいく。
20発からキャトル･ミューティレーション。
ドンストがたまらずタップする！
アメドラの勝利！
ドンストは起き上がろうとするも崩れる。
アメドラはドンストを指差し近寄る。
ドンストも何とか起き上がる。
アメドラが握手を求める。
ドンストが応じると見せかけ倒れて場外に出る。
俺がBest in the Worldだという。
You tapped Outチャントの中、退場。
試合結果
①トゥルサスvs.プレイヤー･ドス②ザ･コロニーvs.ソウル・タッチャーズ
③3.0vs.FIST
④プレイヤー･ウノvs.ジョニー･ガルガーノ
⑤マイク・クァッケンブッシュ、フライトメアvs.ピンキー･サンチェス、リンセ･ドラド
⑥エディ･キングストンvs.デリリウス
⑦オシリアン･ポータルvs.アンステイブル
⑧ブライアン･ダニエルソンvs.ティム･ドンスト
⑨タッグ王座戦、3本勝負：クラウディオ･カスタニョーリ、アーレス（ch）vs.イクイノックス、ヘリオス（２－１）