TOPアメリカン・プロレスChikaraChikara 2010年 →Chikara:King of Trios Night Three 4/25/10

Chikara:King of Trios Night Three 4/25/10の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚、約3時間15分です。

@準決勝:チーム・オオサカ・プロvs.ザ・コロニー
 まずは大阪プロがバランスの良いアピール。
 ファイヤーを孤立させるシーンは経験の無さを感じさせましたが、
 この時間の短さだとこれぐらいのレベルに留まってしまうのは仕方ないかもしれません。
 終盤は組み体操ダイブから始まり、組み体操飛び技で終わる、
 オープニングらしい派手さのある内容でしたね。
 まあまあ良い試合ながら前日に素晴らしい仕事をした大阪プロが10分も持たずにあっさり敗退したのは残念でした。

A準決勝:B.d.K.vs.チーム・ビッグ・ジャパン
 ややスケールは大きいし、トゥルサスにジャーマンが出来るのか、とか
 ニアフォールの終盤など見せ場はありますが
 単調で拙い試合運びで これまた前日に素晴らしい仕事をした大日だけにがっかり。
 平均レベル。

Bチャック・テイラーvs.エル・オリエンタル
 オリエンタルはダイブ含めた技、受身、試合運びのリズム、どれもよろしくないですね。
 テイラーのおかげででレパートリーは出せていますが・・・。
 テイラーが簡単に最後の最後でひっくり返して終わり。
 少し悪い試合。

Cタッグ・チーム・ガントレット
 アンステイブルXスロウバックス:スロウバックスが幾つか見せるだけ。アンステイブルの動きはひどい。
 アンステイブルXドラゴン・ドラゴンズ:着ぐるみドラゴンがが今まで見た中で一番の動き。それだけで満足です。
 アンステイブルXヘリオス、イクイノックス:ヘリオス、イクイノックスがルチャ・スポットを見せて短めに。
 ヘリオス、イクイノックスXルイス・リンドン、ケンドリック:雑な打ち合い。
 ヘリオス、イクイノックスXノース・スター・エクスプレス:唯一褒めれる内容。充実した動きの上でスロー・モーションのコメディーを行う。
 ヘリオス、イクイノックスXネオ・ソラー・テンプル:デリリウスがいなくなってクロスボーンズの待ちぼうけがひどい。
 ネオ・ソーラー・テンプルXハロウィックド、フライトメア:瞬殺。
 ハロウィックド、フライトメアXFIST:FISTは緩いもののフライトメアを孤立させたかと思ったら丸め込まれるという脱落の仕方はひどい。
 ハロウィックド、フライトメアXデイジー・ヘイズ、サラ・デル・レイ:デイジー、サラに大技を連発させるもハロウィックドが大技でひっくり返します。
 最後はじっくりやるかと思いきやただの技打ちでした。
 ファン・マッチで筋は通っているもののほとんどのカードで問題ありです。
 少し悪い試合。

Dクリストファー・ダニエルズvs.エディ・キングストン
 観客をのせる事を意図した、見た目に地味な打撃で試合を運びます。
 ダニエルズは外しませんが、一方のキングストンの動きのテンポが落ちていますね。
 ダニエルズはそんなに控えめにならず、もっと引っ張っても良かったように思います。
 悪くない試合。
 試合後トミー・ドリーマーが現われアピール。
 
Eヤング・バックスvs.ジグソウ、マイク・クァッケンブッシュ
 クァック、ジグソウはやや技の効果に頼っているものの
 それを最大限に爆発させるようなかき乱し方を見せています。
 Yバックスはそのような動きをテンプレートにしたようなスタイルともいえるけど、
 似ているようで根底が違ってその面白い変化は
 試合を構築するため、観客に働きかけるため、新たな技を生み出すため、の3つの理由が揃っていて完成度が高いです。
 必ずしも褒められた売りではないが素晴らしい内容でした。
 グッド・マッチに少し届かず。

Fレイ・デ・ヴォラドレス決勝:オフィディアンvs.マット・クロス
 決勝という事でレスリングから始めたものの特にパッとしない。
 その後オフィディアンが印象に残るムーブを、
 クロスがそれに対してカウンターを打っているものの
 試合運びがいまいちなので盛り上がっていません。
 馴れ合いチックというか優勝がかかっているだけの物はないですね。
 最後のドラマ性を意識した攻防も外している。
 平均レベル。

G決勝:B.d.K.vs.ザ・コロニー
 決勝ですがやっぱり乱戦スタイルへ突入。
 コロニーの合体技から準決勝のフィニッシャーを狙うように突っ走ろうという構築です。
 しかしスピード感が特別なレベルには達していませんね。
 高クオリティではあるのだけど、準決勝を軽めにしたのに”いつもの”の内容では少々期待外れですね。
 ファイヤーXCCの絡みは相変わらず素晴らしいし、
 チカラ・スペシャルvs.インバート・チカラ・スペシャルのアイディアには改めて感心したんですけどね。
 乱闘の中で1対1、その他を上手く区別するよう運ぶのは難しいとはいえ・・・。
 ただ最後はB.d.K.レフェリーの出現、というバッド・エンディングは特別で
 この素晴らしいアングルを長期化させると共に、新たな要素を追加しておりマンネリ化の打開が期待される。
 中々良い試合。

 特典としてポッドキャスト203〜205を収録。

総評
 2日目の貢献者である日本組みが順当に踏み台になっているので
 2日目には見劣りしてしまいますが、良い大会である事は確かです。
 (執筆日:7/2/10)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@準決勝:チーム・オオサカ・プロvs.ザ・コロニー
A準決勝:B.d.K.vs.チーム・ビッグ・ジャパン
Bチャック・テイラーvs.エル・オリエンタル
Cタッグ・チーム・ガントレット(勝者:ハロウィックド、フライトメア)
Dクリストファー・ダニエルズvs.エディ・キングストン
Eヤング・バックスvs.ジグソウ、マイク・クァッケンブッシュ
Fレイ・デ・ヴォラドレス決勝:オフィディアン(優勝!)vs.マット・クロス
G決勝:B.d.K.(優勝!)vs.ザ・コロニー