TOPアメリカン・プロレスChikaraChikara 2010年 →Chikara:King of Trios Night Two 4/24/10

Chikara:King of Trios Night Two 4/24/10の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚、約2時間50分です。

@ブロディー・リーvs.グリズリー・レッドウッド
 リーのオープン・チャレンジに現れたのはレッドウッド。
 実質的にはスカッシュ・マッチと変わらないけれども
 小さな相手に決めるリーの技は素晴らしいしレッドウッドも元パートナーとして感情を出している。
 2人共輝いています。
 平均レベル。

A2回戦:チーム・ビッグ・ジャパンvs.フューチャー・イズ・ナウ
 ビッグ・ジャパンは間とインパクトの連立式が安定している。
 そこにFiNが軽量級としてスリリングな攻防を行い乗数をかける。
 特にジグソウの技の組み合わせ方は凄く面白いですね。
 クァックの劣化が目についてきましたし、今年中にエース交代のストーリーでもやってくれないかな。
 終盤は2試合目という事でボリュームを抑えていますが
 前日とは違って非常に綺麗な形で盛り上げて締めています。
 好勝負に少し届かず

Bレイ・デ・ヴォラドレス準決勝:アマシスvs.マット・クロスvs.マラカイ・ジャクソンvs.フリップ・ケンドリック
 ノン・ストップ・アクション。
 クロスが変化をつけていて良かったけれども
 アマシスとのシングルになると雑さが露呈し盛り下がる。
 平均レベル。

C2回戦:B.d.K(クラウディオ・カスタニョーリ、アーレス、トゥルサス)vs.ロス・ペロス・デル・マル
 CCはルチャ受けにも動じずアピールをいれ対処。
 流石にBdKが長身過ぎるのでクイヘの活躍する場面は少なかったですが
 その代わりにアレブリヘ、オリエンタルを活躍”させる”事で補っています。
 クオリティ云々以外では、トゥルサスがクイヘに対して
 強烈な技を止めて蹴り等に抑えていたのが気になりますね。
 実は優しい心を持っていてB.d.Kから離反する、なんてストーリーが待っていたりするのか。
 平均より少し上。

Dクリストファー・ダニエルズvs.ハロウィックド
 ハロウィックドはルチャのリズムで動いて
 ダニエルズはそれにプロレスの型をつけていく。
 エネルギー効率の悪い試合構成です。
 この2人の実力を考えると期待を下回っています。
 平均より少し上。

E2回戦:FISTvs.チーム・オオサカ・プロ
 1日目で大阪プロは見放しかけていたのですが
 スピード、連携技、客沸かせ、と三拍子揃ったトリオ・ワークを見せてくれました。
 特に小峠には素晴らしい働きをしており、シングルで呼ばれてもおかしくないと思いますよ。
 FISTも入れ替わりが激しくなる中、ポイントをついた主導権の争いで存在をアピールしました。
 フィニッシュが、タダスケが丸め込み、というのは違う気がするけど
 ボリュームたっぷりのクライマックスに観客はスタンディング・オベーションを送っていました。
 予想以上の内容で大満足です。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

Fレイ・デ・ヴォラドレス準決勝:フライトメアvs.オフィディアンvs.チーチvs.リッチ・スワン
 披露というベクトル上ながら
 観客を意識していてスピードだけではない攻防が見られました。
 スワンが足を引っ張る前に脱落すると3人ともスタイルを立たせながら戦います。
 そのスタイル見てもチーチを残すべきだったのですが
 チーチは2番目に脱落しオフィディアンvs.フライトメアの一騎打ちに。
 もう1つの準決勝みたいに盛り下がるなんて事はありませんが
 予想通り技で延命措置を重ねているだけのつまらぬ構築でした。
 フライトメアはそろそろレスラーとして次のステップに上がる必要がありますね。
 まあまあ良い試合。

G2回戦:ザ・コロニーvs.B.d.K(ティム・ドンスト、ピンキー・サンチェス、リンセ・ドラド)
 目を盗んで誰かからフォールを取っても意味が無い、
 3対3で先に全員潰された方が負け、という戦争スタイルのぶつかり合いです。
 B.d.Kは奇襲と場外を使った煽りによる表現で、これは戦争だと高らかに声明を発表して見せる。
 もう片方のB.d.Kに隠れがちですが彼らの充実っぷりは素晴らしい物があります。
 コロニーはファイヤーだけの力に頼る事なく
 ソルジャー、グリーンも健闘しメインならではの大ボリューム・クライマックスを生み出しています。
 最後に炸裂するエプロンでのビーチ・ブレイクは
 この戦争の終結を象徴するだけのインパクトがありました。
 好勝負に少し届かず。

 特典としてポッドキャスト200〜202を収録。

総評
 日本組みの大活躍と定着したレイ・デ・ヴォラドレス。
 そして今までで一番激しい正規軍vs.B.d.Kの試合がある。
 素晴らしい大会です。
 (執筆日:6/11/10)
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ブロディー・リーvs.グリズリー・レッドウッド
A2回戦:チーム・ビッグ・ジャパンvs.フューチャー・イズ・ナウ
Bレイ・デ・ヴォラドレス準決勝:アマシスvs.マット・クロスvs.マラカイ・ジャクソンvs.フリップ・ケンドリック
C2回戦:B.d.K(クラウディオ・カスタニョーリ、アーレス、トゥルサス)vs.ロス・ペロス・デル・マル
Dクリストファー・ダニエルズvs.ハロウィックド
E2回戦:FISTvs.チーム・オオサカ・プロ
Fレイ・デ・ヴォラドレス準決勝:フライトメアvs.オフィディアンvs.チーチvs.リッチ・スワン
G2回戦:ザ・コロニーvs.B.d.K(ティム・ドンスト、ピンキー・サンチェス、リンセ・ドラド)