TOPアメリカン・プロレスChikaraChikara 2010年 →Chikara:Wit Verve and Bit o' Nerve 3/20/10

Chikara:Wit Verve and Bit o' Nerve 3/20/10の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚、約3時間5分です。

ギャビンが弾き語りをしようとした所でアーレスらが現れギターを折る。
その後正規軍、BdK軍がリングに集合し向き合う。
激突かと思われたがBdKは手を出す事なく下がります。

@サラ・デル・レイ、デイジー・ヘイズvs.ロス・アイス・クリームズ
 アイス・クリームズの異次元っぷりが
 サラ、デイジーのBdKとしての強みを無効化しています。
 これは組み合わせるべきではなかったですね。
 そこそこ楽しかったとはいえ。
 悪い試合。

Aグリーン・アントvs.トゥルサス
 トゥルサスもシングルではまだまだですね。
 じゃれるアントを一発で打ち払います。
 4分かけたスカッシュ・マッチです。

Bアンステイブルvs.オシリアン・ポータル
 終盤までアンステイブルに構築がまかされていましたが
 アンステイブルはグダグダに走らず
 技で魅せようとしたりといつもと違う感じ。
 慣れない事もあって特に良い訳ではありませんでしたが
 終盤は素晴らしかったですね。
 OPが度肝を抜くようなムーブを見せたり、
 間隔を短くした数珠打ちを取り込んだりと盛り上がりっぱなしです。
 最後のジェラードの待ちがやや意図不明でしたが、まあまあ良い試合です。
 試合後ジェラードがアマシスの脚の状態を心配し、戦えた事に感謝する。
 フェイス・ターンの前触れでしょうか?

Cイクイノックスvs.リンセ・ドラド
 ドラドはBdK入りした事で洗練されて更なるステージにいけそうな感じがしますね。
 ヒール・ムーブ、技見せを違和感なく織り交ぜているし、
 BdK仕様にしたマスクもクール。
 また採点するBdKリング・アナも良い味出してますね。
 もっと前に出てきても良いかもしれません。
 一方のイクイノックスですが立ち位置がいまいち。
 追い込まれてないのに丸め込みを多用したりと技種が適切ではありませんでした。
 平均より少し上。

Dルーザー・リーブスChikara:2.0vs.バッド・ボーイズ
 ボーイズが現れるも2.0は現れずカウントアウトで試合終了。
 当然ですね。
 ボーイズの前ギミックこそ2.0なんですから。
 正確に言うとボーイズは2.0になる前にやってたギミックなんですけどね。
 試合後ボーイズは自分達が2.0とばらし、
 ボーイズのギミックを捨て元に戻る事を宣言。
 ついでにこれからは3.0と名乗ると言う。
 FISTが現れお前らの名前なんてどうでも良いと喧嘩を売るも、リングに入って来いよ、といわれると退散。

EYLC:ティム・ドンスト(ch)vs.ダッシャー・ハットフィールド
 ダッシャーなんてネタ・キャラだと思ってたけど
 バットのスイング・ムーブに代表される爽快さと力強さがありますね。
 その客のせ力がドンストの安定した試合構築の中にスパイスとしてミックスされ良い試合になりました。
 ただ前半がキャラクター・レスリング的だし、
 終盤も良い攻防ながらまったりしているのでスピード感に欠けます。
 まあまあ良い試合。

Fマイク・クァッケンブッシュ、ジグソウ、ハロウィックド、フライトメアvs.FIST、ウルトラマンティス・ブラック、クロスボーンズ
 序盤はクァック軍が素晴らしい動きを見せるも
 理由もない一方的な物でただの技見せ。
 その後のフライトメアの孤立もまた安直過ぎます。
 見応えのある技が一杯あるので盛り上がっているけど
 戦いという意識に著しく欠けています。
 ファン・マッチでしかない。
 悪くない試合程度です。
 試合後クァックがフライトメアにYLCに挑戦する時が来たと鼓舞。

Gタッグ王座戦、3本勝負:ザ・コロニー(ch)vs.アーレス、クラウディオ・カスタニョーリ
 1本目はアーレス、CCが連れて来たトゥルサスらが
 入場中のコロニーに襲いかかり、そこから瞬殺です。
 2本目は1本目を引きずり、
 孤立&控えが場外でダウン状態で始まります。
 コロニーの得意な形ですね。
 戦闘蟻が無駄な敬礼ギミックを使ったりして乗り切れなかったものの
 まずまずのクオリティです。
 その後2−0のストレートで決まるんだろうな、というのが見えてきます。
 しかしコロニーがクイックを多用しても決定打になりきれぬシーンからは
 それでも移入してしまう程の熱を帯び始めます。
 特にCCvs.赤蟻。
 躍動感と迫力のあるCCの攻めに対し、
 それを赤蟻がハルク・アップ的粘りを返す様はドラマチックです。
 普通にこのシングルを見たいですよ。
 ジェラードvs.赤蟻みたいに凄い試合になるんじゃないでしょうか。
 ニア・フォールの応酬後チープ・フィニッシュでしたが
 終盤はそれだけで満足させる物があるので良し。
 平均的な良試合。

特典としてポッドキャスト189〜192を収録。

総評
 幾つかの試合は伸び損ねているし、
 最近好調の中にも今回の8人タッグのような失敗例が時々生まれているような気がします。
 それでもBdKの軸は安定しているし、
 色々動きがあったという面でも注目の大会。
 (執筆日:3/3/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@サラ・デル・レイ、デイジー・ヘイズvs.ロス・アイス・クリームズ
Aグリーン・アントvs.トゥルサス
Bアンステイブルvs.オシリアン・ポータル
Cイクイノックスvs.リンセ・ドラド
Dルーザー・リーブスChikara:2.0vs.バッド・ボーイズ
EYLC:ティム・ドンスト(ch)vs.ダッシャー・ハットフィールド
Fマイク・クァッケンブッシュ、ジグソウ、ハロウィックド、フライトメアvs.FIST、ウルトラマンティス・ブラック、クロスボーンズ
Gタッグ王座戦、3本勝負:ザ・コロニー(ch)vs.アーレス、クラウディオ・カスタニョーリ(新チャンピオン!)(2−0)