TOPアメリカン・プロレスChikaraChikara 2010年 →Chikara:A World of Comforting Illusions 2/28/10

Chikara:A World of Comforting Illusions 2/28/10の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚、約2時間25分です。

会場はライブ・ハウス。

@スロウバックスvs.アンステイブル
 テンポが遅れているし、3人以上入った時も意思疎通が乱れすぎ。
 どたどた感が目立ちますね。
 アンステイブルが支配して軌道修正するも大勢をひっくり返す力はない。
 悪い試合。

Aグリーン・アントvs.ブロディ・リー
 前回は感心した緑蟻だけど
 今回は石頭+ハルク・アップと下手なギミックに頼りっぱなしでまったく駄目。
 リー含め工夫した所が全てマイナスに働いていますね。
 リーのビッグ・マンっぷりは相変わらず素晴らしい可能性を秘めているが今回はそこから何も芽が出ず。
 ひどい試合。 

Bインコアレンスvs.サラ・デル・レイ、デイジー・ヘイズ
 ノッポのハロウィックド>女性>チビのフライトメアという設定が狙いすぎですね。
 サラ、デイジーは実力があるのだからもっと柔軟に試合を作るべきです。
 それはともかくサラ、デイジーは十分な苛烈さを持っていてまだまだ突っ走れますね。
 パイル・ドライバー4連発というフィニッシュも良い。
 細かい事をいうとそれを食らったフライトメアが早く起き上がりすぎ。
 これなら担架送りで良かった所です。
 平均レベル。

C4コーナー・イリミネーション・マッチ:アーレス、クラウディオ・カスタニョーリvs.バッド・ボーイズvs.スーパー・スマッシュ・ブラザーズvs.オシリアン・ポータル
 SSBとOPがライバルでBBがヒールとして横槍。
 BdKはベビーフェイス/ヒールを超越した侵略者。
 立ち位置は非常に素晴らしいですよ。
 しかし重要なポイントでスピード感が足りませんね。
 他3チームの関係を見せるためにBdKが序盤沈黙するなら、動き出した時に即座に誰かを脱落させるべきだし、
 結束してBdKを追い出した後のSSBとOPの対決はBdKによってぶち壊されなければいけない。
 そして最後に残るウノがロートルと見違うばかりのひどい攻めで盛り下がり。
 惜しい。
 まあまあ良い試合。

Dエディ・キングストンvs.グラン・アクマ
 アクマが重く受け過ぎで序盤はエディが中途半端な投げを織り交ぜ、
 中盤はアクマの中途半端な蹴りに対してエディが重く受けすぎ。
 ふらふらになる姿は茶番に見える。
 終盤の気合の投げ合い含め馬鹿みたいな内容。
 ひどい試合です。
 
Eマイク・クァッケンブッシュ、ジグソウ、イクイノックス、ヘリオスvs.リンセ・ドラド、ピンキー・サンチェス、ティム・ドンスト、トゥルサス
 BdKというムーブメントは個々の確かな仕事によって作られていますね。
 リンセは猫キャラらしく鋭くしゃしゃり出るし、
 トゥルサスはスポットを越えてナチュラルに試合に参画している。
 ピンキーとティムは役割が被っているものの頑張っています。
 一方の正規軍は連続ダイブに凄技を見せて終盤の盛り上がりに一役買いましたね。
 ただ今回ちょっとプッシュされたヘリオスですが
 最近は毎回のようにミスが目立ちますね。
 いつ姿を消してもおかしくない危機的状況にあると思います。
 中々良い試合。
 あっ、そうそう今回リングが今まで見たことない程高く、ダイブや飛び技がいつも以上に迫力ありましたね。

Fタッグ王座戦、3本勝負:ザ・コロニー(ch)vs.オーダー・オブ・ザ・ネオ・ソーラー・テンプル(デリリウス、ブラック・ウルトラマンティス)
 動的ルチャ・ルールの利用と
 控えへの攻撃により序盤の加速度は高く素晴らしい。
 しかしその後はメインだっけ、っていう程特別な物はなく
 尚且つ1本勝負だっけ、っていう程長ったらしい。
 その理由は2本目始まってすぐに
 アーレスが登場しアイズ・オブ・デリリウスでデリリウスを幻惑、
 1人になったマンティスはストレート負けを喫する、というストーリー・エンドにありました。
 デリリウスがソーラー・テンプルで重要な役割を果たしている事、
 BdKが既に十分メンバーがいる事を考えればこれは冗長なストーリーに思えますね。
 平均より少し上。

特典としてポッドキャスト187,188を収録。

総評
 BdKとの抗争はHotだが全体的に粗さが散見された大会。
 メインも中途半端なレベルの試合をするぐらいなら普通にBdKに譲って欲しいなぁ。
 (執筆日:3/3/10)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@スロウバックスvs.アンステイブル
Aグリーン・アントvs.ブロディ・リー
Bインコアレンスvs.サラ・デル・レイ、デイジー・ヘイズ
C4コーナー・イリミネーション・マッチ:アーレス、クラウディオ・カスタニョーリvs.バッド・ボーイズvs.スーパー・スマッシュ・ブラザーズvs.オシリアン・ポータル
Dエディ・キングストンvs.グラン・アクマ
Eマイク・クァッケンブッシュ、ジグソウ、イクイノックス、ヘリオスvs.リンセ・ドラド、ピンキー・サンチェス、ティム・ドンスト、トゥルサス
Fタッグ王座戦、3本勝負:ザ・コロニー(ch)vs.オーダー・オブ・ザ・ネオ・ソーラー・テンプル(デリリウス、ブラック・ウルトラマンティス)(2−0)