TOPアメリカン・プロレスChikaraChikara 2010年 →Chikara:Reality is Relative 12/12/10

Chikara:Reality is Relative 12/12/10の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

1枚、約2時間です。

@ピンキー・サンチェス、デリリウス、リンセ・ドラドvs.ジョナサン・グレシャム、オシリアン・ポータル
 乱戦と通常の攻防のバランスが良いですね。
 グレシャムもChikaraに向いていますよ。
 BdKが微調整と高度なテクを細かく織りまぜながら
 6人全員技で盛り上げる事が出来ている気持ちの良い内容。
 中々良い試合です。

 試合後ピンキーがマイクを持つ。
 そこにキングストンが襲撃するもデリリウスらが戻ってきて3対1。
 更にトゥルサスも現れボディ・プレスを決める。
 BdKアナウンサーが今すぐ試合を行うという。

Aエディ・キングストンvs.トゥルサス
 キングストンが既にダウン・モードなので
 ショート・ストーリーにはなっているが表現自体は良い。
 トゥルサスも巨体の割りに能動性がありますね。
 終盤の攻防、技がもう少し綺麗に決まると良かったですけど。
 悪くない試合。 

Bティム・ドンストvs.ジミー・オルセン
 BdKレフェリーがうっとうしいですね。
 試合の邪魔にもなっているので、もう少しポイントを絞るべきです。
 ジミーも精細に欠きます。
 ドンストのファン要素の味付けが効果的に働いているものの
 印象に残すことが出来ず、ほとんど埋もれてしまっている凡戦。
 少し悪い試合。
 
Cウルトラマンティス・ブラックvs.ハロウィックド
 マンティスがハロウィックドはオバリヨン、コダマと通じているのではないか、と勝手に疑いを抱いているストーリー・ラインでこの試合。
 そのためラフ成分が多めですが、あくまでベビーフェイス対決であり違和感もありますね。
 テンポは良くハロウィックドの大きな技もあるので着実にクオリティは稼いでいます。
 しかしギアと呼ぶほど大きな力を生み出す装置にはなっていない。
 悪くない試合。

 試合後マンティスが再び質問。
 ハロウィックドが答えようとした所で(元WWEのキザーニー)が登場。
 Eye of Tyrから抜けるというなら代償を払わなければならない、と言いオバリヨン、コダマにマンティスを襲撃させる。
 ハロウィックドは見捨てようとするももフライトメアに説得され助け出す。

Dサラ・デル・レイ、デイジー・ヘイズvs.ザ・コロニー
 ソルジャーが孤立役を務めるも楽していてまったく過程が描かれません。
 控えを映さないカメラ・ワークも良くないですね。
 コロニーが反撃するとそのままストレートに勝利を掴むという驚くほど簡易な結末。
 ファイヤーは多分受身を1回も取ってないですよ・・・。
 デイジーが鼻血を出していた事もあって
 勝利したコロニーに大人気ない印象を抱いてしまいました。
 期待を裏切って悪い試合も。

Eブロディー・リー、グリズリー・レッドウッドvs.シューガー・ダンカートン、ダッシャー・ハットフィールド
 なぜその行動を取るのか、意義に関する意識を持たないまま行動数だけを稼いでいます。
 ラフネックスもレッドウッドがパートナーとして普通に接しているがゆえに特別な魅力がなくなってますね。
 最後のフィニッシュも内容からして適切なものではない。
 悪い試合。

Fヴィン・ジェラードvs.コリン・デラニー
 間を取らずに激しくぶつかるので小ささが目立ってしまいますね。
 どうもこの抗争ちょっとずれている気がします。
 ジェラードは表現や技の見せ方も心得ているのだから、
 このレベルでマンネリしてもらっていては困りますね。
 平均レベル。

Gタッグ王座戦、3本勝負:クラウディオ・カスタニョーリ、アーレス(ch)vs.マイク・クァッケンブッシュ、ジグソウ
 BdKレフェリー採用されず、キングストンがデリリウスを連れ去ってハンデなしの形でスタート。
 まずはダブル・ダイブなどクァックソウが勢いを感じさせる素晴しいハイ・フライングを見せます。
 丸め込みながら1本目を挑戦者が取るという展開がいつもと違うな、という印象を与えます。
 軽くマンネリしながらもBdKの速攻を今まで積み重ねたのが利いていますね。

 2本目が始まるとChikaraの応援団が駆けつけますが、
 やはり応援ですので追い込まれた状況で来た方が印象的でしたね。
 すぐにクァックが孤立したシーンに入るもクァックはもう少し動きたい所です。
 CCのスケールの大きな技で十分といえば十分なのですけど。
 CCがレフェリーを気絶させ無理やりBdKレフェリーに交代させると裏Chikaraスペシャルを決め、
 これに対しBdKレフェリーがモントリオールの悲劇ばりにゴングを鳴らすという結末。
 ただここでもまた既にクァックは完膚なきまでにやられておりその行為の効果は十分ではありません。

 実際3本目前半クァックは戦線離脱しますしね。
 代わりに役目を負かされたジグソウが期待に応えた健闘を見せます。
 このタイミングでChikara応援団が来るべきでしたね。
 1対1を中心にBdKレフェリーも絡めながら観客の反応込みの中々の攻防を見せます。
 最後は正規レフェリーがBdKレフェリーを殴り倒したところから敢えてCCを避けての王座移動。
 
 盛り上げるネタがジャスト・フィットしている訳ではないけれども
 王座移動にはふさわしいだけの内容にはなっている。
 中々良い試合。
 
総評
 D含めミッド・カードが弱いですね。
 オープニング、メインがしっかりしているので良いけれど
 メインのタッグ王座戦も好勝負のラインまでたどり着かないのが歯がゆい。 
 (執筆日:2/11/11)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ピンキー・サンチェス、デリリウス、リンセ・ドラドvs.ジョナサン・グレシャム、オシリアン・ポータル
Aエディ・キングストンvs.トゥルサス
Bティム・ドンストvs.ジミー・オルセン
Cウルトラマンティス・ブラックvs.ハロウィックド
Dサラ・デル・レイ、デイジー・ヘイズvs.ザ・コロニー
Eブロディー・リー、グリズリー・レッドウッドvs.シューガー・ダンカートン、ダッシャー・ハットフィールド
Fヴィン・ジェラードvs.コリン・デラニー
Gタッグ王座戦、3本勝負:クラウディオ・カスタニョーリ、アーレス(ch)vs.マイク・クァッケンブッシュ、ジグソウ(新チャンピオン!)(2−1)