TOPアメリカン・プロレスChikaraChikara 2010年 →Chikara:A Touch of Class 1/31/10

Chikara:A Touch of Class 1/31/10の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚、約3時間5分です。

今回からラウデン・ノキシャスはギャビン・ラウドスピーカーに改名し、
ジェイコブ・ハマーメイヤーがもう一人のリング・アナウンサーとして加わります。
ジェイコブがドイツ語で新ヒール軍団、GdKを紹介し、ギャビンが英語で相手を紹介する形になります。

@ピンキー・サンチェスvs.グリーン・アント
 ピンキー(GdK)の不敵なキャラ作り、ラフな試合運びには感心しました。
 Chikaraは良いレスラーを獲得しましたね。
 グリーン・アントもコロニーの3人目で今まで影に隠れていたけど
 客の反応と一体化した動きが出来ているじゃないですか。
 Chikaraではこれが出来ると強みになります。
 好感の持てるオープニング。
 1つ注文をつけておくならChikaraではバーニング・ハンマーなんて危険技はいらない。
 まあまあ良い試合です。

Aクリエイト・ア・レスラー、シュガー・ダンカートン、プレイヤー・ウノvs.アンステイブル
 クリエイト・ア・レスラーが試合中に
 クリエイト・キャラであるウルティモ・ブレックファスト、
 そしてダッシャー・ハットフィールドへと変身して登場するのが見所。
 ただその変身するタイミングがいまいち。
 2試合ごときに綿密なブックは書けないだろうとはいえもう少し何とかならないか。
 アンステイブルは相変わらず低空飛行。
 技らしい技を使わないヒールは難しいとはいえ
 デラニー、ジェラードの輝いた姿を思い出すとBdKが出てきた今こそ解散すべきと思うが・・・。
 少し悪い試合。
 
Bオシリアン・ポータルvs.サラ・デル・レイ、デイジー・ヘイズ
 私的目玉試合。
 サラ、デイジー(GdK)が気持ち良いまでに暴れてくれました。
 サラのフェイス・ペイント時とは違う、
 重い打撃をスピードにのって繰り出す姿には懐かしさを感じますね。
 いやぁ、嬉しいなぁ。
 勢い押しの内容で、試合時間も短めだったのは残念ですが
 最後の素晴らしいブリッジのジャーマン含め
 狙い通りインパクトを与える事はできました。
 よしよし、このままタッグ王座を取らせちゃいましょう。
 平均より少し上。

Cハロウィックドvs.ブロディ・リー
 長身ならではの勢いのある一発を売りに激突です。
 8分という長くはないが、丁度良い時間設定の中、
 スピード感で手不足を補いやりきりました。
 リーに小さいセコンドがつけばもっと広げられそうですね。
 まあまあ良い試合。
 
Dグリズリー・レッドウッド、ペレ・プリモー、アンディ・リッジvs.ザ・オーダー・オブ・ザ・ネオ・ソーラー・テンプル
 デリリウスが加わりトリオとして完成度が著しく増したテンプルが10分弱のショー・ケース。
 ROHのダーク・マッチ要員相手にここまで面白くできるとは素晴らしい。
 レッドウッド、プリモーはどうしようもなかったけどリッジはキレのある動きを見せてましたね。
 悪くない試合。

EYLCカップ:プレイヤー・ドス(th)vs.ティム・ドンスト
 ドンストは得意のレスリングから離れてやっていけるか不安だけれども
 ヒール・ターンにより試合がつまらなくなりがち、という欠点は改善されそうです。
 試合は粗い部分もあるもののハイ・スポットから入った掴みとフィニッシュ・チョイスが素晴らしい。
 王座移動させた結果の意味合い含めこれは良い試合でしょう。
 まあまあ良い試合。
 
Fマイク・クァッケンブッシュ、ジグソウ、リンセ・ドラドvs.クラウディオ・カスタニョーリ、アーレス、トゥルサス、?
 まずトゥルサスのでかさに驚きました。
 小型化が進む中でChikaraは良くこんな選手をスカウトしてきますね。
 勿論木偶ではありますが、馬鹿と木偶は使いよう、です。
 体を絞ってきたアーレスにも好印象を抱きましたね。
 試合はリンセが入場時に裏切るサプライズからスタート。
 そこから長い事BdKが支配するので退屈ではありますが
 バランスの良いメンバー構成のBdKが十分にアピールしました。
 終盤はキングストンが加勢した正規軍が
 出し惜しみせずダイブを見せるので観客は熱狂。
 トゥルサスを倒せるのか、という注目点もあり、
 簡易な試合のストーリー・ラインにしては上質な内容です。
 中々良い試合。
 試合後CCは前回リスペクト・マッチに敗北したキングストンに約束どおり「リスペクトする」と言うよう迫る。
 これを拒否したキングストンをBdK全員でリンチ。

Gタッグ王座戦、3本勝負:ザ・コロニー(ch)vs.FIST(イカルス、グラン・アクマ)
 FISTはテイラーが入らない事でタッグ力がかなり低下するのは
 前からの事だけど今回は取り分け2人の動きがけだるく攻防の質も低い。
 コロニーも持ち味である応援を引き出す業が弱し。
 余りに情けない内容に1本目で打ち切りを勧めたくなったもの。
 2本目はやっている事自体はましになったけれど、
 その状況下で求められている事からは少しずれている。
 3本目は短時間で終了。
 少し悪い試合。

特典としてポッドキャストを収録。

総評
 メインが致命的な程の大失敗。
 しかしセミまでは素晴らしかったです。
 勿論頑張ったのでクオリティという結果もついているけど
 クオリティ云々の前にどの試合も面白いと言わせる。
 その興行としての完成度の高さには目を見張ります。
 (執筆日:3/3/10)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ピンキー・サンチェスvs.グリーン・アント
Aクリエイト・ア・レスラー、シュガー・ダンカートン、プレイヤー・ウノvs.アンステイブル
Bオシリアン・ポータルvs.サラ・デル・レイ、デイジー・ヘイズ
Cハロウィックドvs.ブロディ・リー
Dグリズリー・レッドウッド、ペレ・プリモー、アンディ・リッジvs.ザ・オーダー・オブ・ザ・ネオ・ソーラー・テンプル
EYLCカップ:プレイヤー・ドス(th)vs.ティム・ドンスト(新タイトル・ホルダー!)
Fマイク・クァッケンブッシュ、ジグソウ、エディ・キングストンvs.クラウディオ・カスタニョーリ、アーレス、タルサス、リンセ・ドラド
Gタッグ王座戦、3本勝負:ザ・コロニー(ch)vs.FIST(イカルス、グラン・アクマ)(2−1)