TOPアメリカン・プロレスChikaraChikara 2009年 →Chikara:Best of 2009 Disc Two

Chikara:Best of 2009 Disc Twoの分析


名勝負 なし
好勝負 ダブル・ヘアvs.ダブル・マスク:FISTvs.ザ・コロニー(Aniversario Yang 5/24/09)

約2時間15分。

@YLC:イクイノックス(th)vs.コリン・デラニー(Behind the 8 Ball 4/25/09)
 イクイノックスが自らマスクを脱ぎジミー・オルセンとして勝負。
 (コリンがデラニー名義のままなのでオルセン対決にはなっていない訳ですがそこは不問で)
 その関係性を感じさせる程度には激しくぶつかっていますね。
 しかし試合が進むにつれ技の打ち方が不安定になり、
 微妙にキレが無かったり、コミカルとまでは言わないが温くなる場面がある。
 一連の流れもまた良かったり悪かったり。
 またKOパンチを使うのは良いがそれをフィニッシャーとして使うのはちょっと無理がある。
 平均より少し上。

Aザ・コロニーvs.FIST(チャック・テイラー、イカルス)(Behind the 8 Ball 4/25/09)
 奇襲という形にこそしなかったものの最初からテンション高く、一進一退を挿入しソルジャーの孤立へ。
 孤立シーンが緩いし、交代したファイヤーも爆発とまではいかない中途半端な動きだったけれど観客の反応がかなり良く救われています。
 大技を打ち合った後、チープ・フィニッシュでしたが、見え方としてどうしても唐突に感じますね。
 まあまあ良い試合。

Bハロウィックド、フライトメア、デリリウスvs.エディ・キングストン、ブロディー・リー、グリズリー・レッドウッド(Bobilographon 4/26/09)
 Chikaraにおいてデリリウスは変な行動をコミカルさではなく奇怪さとして見せれている。
 レッドウッドもミニ版リーという立ち位置で本格的に試合している。
 またレッドウッドの存在により、常に体格で劣る立場だったフライトメアに同じ体格の相手が出来、
 テンプレートから脱却、面白い攻防が生まれているのが大きいですね。
 キングストンは特殊な扱いを受けているだけの強さを見せます。
 この強さがリーのそれとは違うので、ハロウィックドのキングストン、リーとの迫力ある絡みに色合いが生まれていますね。
 もうまさしくカードの妙とでも言うべき6人の存在が試合を輝かせている内容。
 最後はフライトメアがリーからフォールを奪い、ハロウィックドのマスクを取り返す、という絵になるエンディング。
 好勝負に少し届かず。

Cデリリウスvs.エリック・キャノン(Aniversario Yin 4/26/09)
 デリリウスがヒール調に怖さを見せ、ハード・ヒッターのキャノンと激突です。
 大きな変化こそないものの集中の糸を途切れさせない凌ぎ合いは細やかな攻防を生み出しているし、
 終盤のパイル・ドライバー系のハード技の打ち合いを許容させる土台になっている。
 平均的な良試合。

Dハロウィックド、フライトメア、チーチ&クラウディーvs.マイク・クァッケンブッシュ、ジグソウ、ヘリオス、リンセ・ドラド(Aniversario Yang 5/24/09)
 チーチ&クラウディーもインコアレンスの格好をしています。
 試合はカルテットならではのスピードで入り混じりながら
 ルチャ・アクションが行われます。
 8人全員良い動きをしていましたが
 ルード側はタッグも組んでいるのですから連携をもう少し見たかったですね。
 フライトメアは来年のYLCで優勝ししょうな逸材だが
 体格が無いのでもう少ししっかり当てないといけませんね。
 中々良い試合。 
 (執筆日:10/8/09)

Eダブル・ヘアvs.ダブル・マスク:FISTvs.ザ・コロニー(Aniversario Yang 5/24/09)
 前半は良い狙いながらやや課題が残ります。
 乱戦から始めて持っていったのは良いのですが、
 動きが合わない場面が目立ちましたね。
 殴り合いも迫真味に欠けます。
 これは彼らだけでなく時代の問題でもあるけど。
 FISTによる孤立は試合における位置づけを良く分かっている落とし方ながら
 そこだけを見た時に見所に欠けるんですよね。
 古参タッグなので、そろそろ向上が見られても良いはずですが
 これではマンネリ化が進んでいるといわざるを得ませんね。
 一方で後半は手放しで素晴らしいと褒めましょう。
 ここ1,2年で演出が上手くなっていて
 「ソルジャーが場外テーブル葬で一時脱落、窮地に戻ってくる」という
 メジャーで忘れてしまった友情ストーリーを展開します。
 またこういう大一番では全力ファイトが出来るようになったのも大きいですね。
 仕掛け、サブミッションの使い方が上手いから
 必殺技を多用しての打ち合いが作れています。
 去年のYLCで実績を残したファイヤー・アントは
 今回も素晴らしい動きで観客の気持ちを背負ってビッグ・スポットを見せました。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:10/8/09)

Fマイク・クァッケンブッシュ、ジグソウvs.FIST(イカルス、グラン・アクマ)(Never Kneel at the Altar of Conformity 7/31/09)
 アクマはジグソウ相手だとテンション高めですね。
 ジグソウとの火花散る攻防を活かすべく、
 ジグソウ自体の動きを封じるのではなく、
 控えのクァックを卑劣にダウンさせることでジグソウを孤立させているのが上手いですね。
 FISTはここぞでタッグの絵合わせも出来ています。
 後半はクァック、ジグソウの連携技が出ますが、FISTも同じ方向性のアイディア連携技で対抗。
 一進一退となっています。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

Gマスカリータ・ドラダvs.ピエロスシート(Young Lions Cup VII Night Three 8/16/09)
 ルチャのレスリングを見せてくれたのは良かったですね。
 しかしそこに体格差はあったけれど本格的な物ではないですし、
 その後も観客がブーイングを送るもの試合後ハグする予定になっているピエロスシートにルード・プレイをする気はなく・・・。
 エキシビション・マッチの域を出ない内容だったのが惜しまれます。
 平均より少し上。
 (執筆日:11/7/09)

Hジグソウ、イクイノックス、ヘリオスvs.チャック・テイラー、ヴィン・ジェラード、STIGMAvs.ファイヤー・アント、エリック・キャノン、ハロウィックド(Young Lions Cup VII Night Three 8/16/09)
 初の3ウェイ・トリオですが軽い3ウェイ・ムーブ披露、連鎖ムーブ、打ち合いなので
 楽しいけど誰でもできる内容となっていて高く評価はできないですね。
 それぞれ自分の色に添って動いてはいましたけど。
 後打ち上げトペコンにいくも受けとめられず
 柵に背から墜落したファイヤー・アントには冷やりとしましたが大丈夫でしょうか。
 平均的な良試合。
 (執筆日:11/7/09)

(執筆日:8/16/10)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

Eダブル・ヘアVSダブル・マスク対FIST対ザ・コロニー
  アクマを連れてイカルス、テイラーが入場。
  続いてワーカー・アントを連れてファイヤー・アントとソルジャー・アントが入場。
  リングに入るなり突っかかっていく。
  エプロンと場外で殴り合い。
  ソルジャーがイカルスを柵にぶつけようとするも振り返される。
  ファイヤーがテイラーにチョップを叩き込む。
  テイラーはリングに戻ると追ってきたファイヤーにビッグ・ブーツ。
  ファイヤーは耐えるとビッグ・ブーツを打ち返す。
  場外ではイカルスがソルジャーにテーズ・プレスからマウント・パンチ。
  ファイヤーはテイラーのクローズラインを避けるとビーチ・ブレイクを狙う。
  テイラーは防ぐとエルボーを落として場外に落とす。
  イカルスがソルジャーを柵に押し込んでぶつける。
  テイラーがショルダー・スルーを狙う。
  ファイヤーはロープに跳ね返るとテイラーの背中に。
  テイラーは対応して柵の上に落とす。
  そしてスーパー・キック。
  イカルスがブランチャを狙おうとロープ際に待機。
  ソルジャーがバックを取りジャーマン。
  イカルスは半ば失敗しながら着地するとジャーマン。
  ソルジャーが起き上がりジャーマン。
  クローズラインへ。
  イカルスも延髄切りを狙い衝突。
  ソルジャーがロープに走りクローズライン。
  カバーするもカウント2。
  逃れようと転がるイカルスをエプロンで捕らえ立たせようとする。
  イカルスがロープを使ったジョー・ブリーカー。
  テイラーが入ってきてソルジャーにマウント・パンチ。
  カバーするもカウント2。
  首4の字。
  すり抜けられるも背中を蹴りつける。
  タッチすると2人でブレーン・バスター。
  イカルスがカバー。カウント2。
  ソルジャーの角を下ろそうとする。
  フォア・アームズを打ってきたソルジャーにフォア・アームズを打ち返すとコーナーに振りクローズライン。
  ロシアン・レッグ・スイープからサブミッション。
  両肩をつけにいくがカウント1。
  パイル・ドライバーを決めカバー。
  ファイヤーがカット。
  交代したテイラーが蹴りを入れロープに首を押し付ける。
  ファイヤーを挑発してレフェリーの気をそらす。
  その間にアクマがソルジャーの首をロープに押し付ける。
  テイラーがソルジャーにバック・ブリーカー。
  持ち上げてサイド・スラム。
  カバーするもカウント2。
  脚を固める。
  ソルジャーがロープに逃げるもイカルスが顔を踏みつける。
  交代したイカルスがレッグ・ドロップ。
  コスチュームを破りチョップを連打。
  フォール・アウェイ・スラムからカバー。カウント2。
  交代したテイラーがブレーン・バスターを狙う。
  ソルジャーがインサイド・クレイドルに切り返す。
  テイラーはカウント2で返すと蹴り飛ばす。
  交代したイカルスが頭部を蹴り飛ばす。
  セカンド・ロープからレッグ・ドロップ。
  インディアン・でデス・ロックの形から裏返す。
  耐えるソルジャーにフォア・アームズ。
  交代したテイラーがソルジャーを起こそうとする。
  パンチを入れてきたソルジャーをフォア・アームズで倒す。
  交代したイカルスがソルジャーにペディグリーを狙う。
  ソルジャーがリバース・スープレックスに切り返す。
  イカルスにフォア・アームズ。
  フォア・アームズの打ち合い。
  平手の打ち合い。
  ソルジャーが連発しロープに走る。
  イカルスがカウンターで蹴りを入れロープに走る。
  ソルジャーが同ロープに走りクローズライン。
  場外に逃れたイカルスにブランチャ。
  テイラーが止めようとするも間に合わず。
  ファイヤーが入ってテイラーにフォア・アームズ。
  ジャンピング・キック。
  ドロップ・キック。
  ファイヤーマンズ・キャリーからカバー。カウント2。
  ソルジャーが入ってくる。
  2人でテイラーをロープに振りビッグ・ブーツ。
  イカルスをコーナーのテイラーにぶつける。
  そして同時にドロップ・キック。
  2人は1コーナーにのぼるとダイビング・ダブル・ストンプ。
  カバーするもカウントは2。
  ファイヤーがテイラーをパワー・ボムを狙うべく持ち上げる。
  ソルジャーがネック・ブリーカーで合体させる。
  カバーするもカウント2。
  対角コーナーにのぼる。
  ファイヤーがダイビング・セントーンにいくも避けられる。
  ソルジャーはイカルスに体勢を崩される。
  テイラーがイカルスに椅子を渡す。
  イカルスがファイヤーに椅子を叩きつけようとするもレフェリーが没収。
  その隙を突いてファイヤーがイカルスにドロップ・キックを狙うも払われてレフェリーに誤爆。
  イカルスはコーナーでぐったりしていたソルジャーにフォア・アームズ。
  テイラーはエプロンに上がるとソルジャーに場外テーブルへのオメガ・ドライバー。
  リングではイカルスがファイヤーにペディグリーを狙う。
  ファイヤーが持ち上げビーチ・ブレイク。
  カバーするもレフェリーは気絶している。
  関係者もKOされたソルジャーを運んでいくのに忙しくリングを見ていない。
  ワーカーもソルジャーにつきそって退場。
  イカルスがファイヤーに蹴りを入れペディグリー。
  レフェリーが復活してきてカウントするもカウントは2。
  ファイヤーがロープを掴んで何とか起き上がろうとする。
  イカルスがファイヤーを場外に落とす。
  テイラーがファイヤーに椅子で突き、椅子の上へのボディ・スラム。
  イカルスが鉄階段にファイヤーをぶつける。
  鉄階段状でのペディグリーを狙う。
  ファイヤーがリバース・スープレックスに切り返しイカルスをエプロンに落とす。
  テイラーはファイヤーをリングの中に引きずりいれるとパワー・ボム。
  カバーするもわざとファイヤーの体を起こす。
  イカルスがファイヤーのマスクを引き裂こうとする。
  レフェリーが反則を取るぞと注意。
  イカルスがファイヤーにパンプハンドルから担いでドライバー。
  カバーするもわざとファイヤーの体を起こす。
  クローズラインで倒しカバー。カウント2。
  テイラーも入ってくる。
  2人でファイヤーをコーナーに振りイカルスが突進。
  ファイヤーがカウンターでショルダー・スルー。
  突進してきたテイラーにバック・エルボー。
  エプロンに着地していたイカルスにもバック・エルボー。
  テイラーをイカルスにぶつけて落とす。
  テイラーにボディ・シザースで飛びつくとスタナー。
  衝撃でテイラーが場外に転落。
  ファイヤーは場外のイカルス、アクマにトペ・コンヒーロ。
  テイラーがファイヤーを柵にぶつけようとする。
  ファイヤーは振り返すと鉄階段状からのムーンサルト。。
  キャッチされるもDDTに持っていく。
  コーナーに登るとリングのイカルスにダイビング延髄切り。
  カバーするもカウント2。
  側頭部を蹴りつける。
  もう1発。
  ビーチ・ブレイクを狙う。
  イカルスは逃れるとレフェリーの注意を引きつける。
  リングに入ってきたテイラーがファイヤーにロー・ブロー。
  カバーするもカウントは2。
  ハーフ・ボストン・クラブを決める。
  ソルジャーがふらふらになりながら戻ってくる。
  アクマがソルジャーにクローズラインを狙う。
  避けられるもワーカーにヒット。
  ソルジャーがリングに入ろうとするもアクマが脚にしがみつく。
  別のソルジャー(#2)が現れアクマを殴りつける。
  ソルジャーはリングに入るとテイラーを突き飛ばし救い出す。
  テイラーがソルジャーにオメガ・ドライバーを狙う。
  ソルジャーは逃れるとTKO。
  カバーするもカウントは2。
  CHIKARAスペシャルを決める。
  イカルスがリングに入ってきてソルジャーを突き飛ばす。
  ペディグリーを決めてカバーするもカウントは2。
  ソルジャーを連れてコーナー上へ。
  雪崩式スライス・ブレッド#2を狙う。
  ファイヤーがイカルスを殴りつける。
  場外ではソルジャー#2とワーカーがアクマを押さえつけている。
  ファイヤーはイカルスにファイヤーマンズ・キャリーを決め場外のアクマの上に落とす。
  テイラーがコーナー上のファイヤーを捕まえオメガ・ドライバー。
  カバーするもソルジャーのカットがぎりぎり間に合う。
  ワーカー、ソルジャー#2はアクマを連れて退場。
  ソルジャーがエプロンに上がってきたイカルスにスピアーを決めて落としトペ・スイシーダ。
  テイラーがファイヤーにビッグ・ブーツを狙う。
  ファイヤーは避けるとスーパー・キック。
  ハイ・キック。
  テイラーが耐えてオメガ・ドライバーを狙う。
  ファイヤーは着地するとビーチ・ブレイク。
  カバーするもカウント2。
  すぐに側頭部を蹴りつけビーチ・ブレイク。
  カバーし1,2,3!
  コロニーの勝利!
  FISTは渋々と椅子に着席。
  髪を切られる。
  更にバリカンで頭頂部を剃られる。

試合結果

@YLC:イクイノックス(th)vs.コリン・デラニー(Behind the 8 Ball 4/25/09)
Aザ・コロニーvs.FIST(チャック・テイラー、イカルス)(Behind the 8 Ball 4/25/09)
Bハロウィックド、フライトメア、デリリウスvs.エディ・キングストン、ブロディー・リー、グリズリー・レッドウッド(Bobilographon 4/26/09)
Cデリリウスvs.エリック・キャノン(Aniversario Yin 4/26/09)
Dハロウィックド、フライトメア、チーチ&クラウディーvs.マイク・クァッケンブッシュ、ジグソウ、ヘリオス、リンセ・ドラド(Aniversario Yang 5/24/09)
Eダブル・ヘアVSダブル・マスク:FISTvs.ザ・コロニー(Aniversario Yang 5/24/09)
Fマイク・クァッケンブッシュ、ジグソウvs.FIST(イカルス、グラン・アクマ)(Never Kneel at the Altar of Conformity 7/31/09)
Gマスカリータ・ドラダvs.ピエロスシート(Young Lions Cup VII Night Three 8/16/09)
Hジグソウ、イクイノックス、ヘリオスvs.チャック・テイラー、ヴィン・ジェラード、STIGMAvs.ファイヤー・アント、エリック・キャノン、ハロウィックド(Young Lions Cup VII Night Three 8/16/09)