TOPアメリカン・プロレスChikaraChikara 2009年 →Chikara:King of Trios Night One 3/27/09

Chikara:King of Trios Night One 3/27/09の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚組み3時間25分。

初日からECWアリーナで開催です。

@1回戦:チーム・エピック・ウォー(オースチン・エリーズ、トニー・コジナ、ライアン・ドレイゴ)vs.ファースト・ファミリー(エリック・キャノン、ダーリン・コービン、ライアン・クルーズ)
 Chikaraに初登場となるエリーズが
 得意技と空気を読みきった笑いで盛り上げるも
 自分勝手キャラのドレイゴが下手以前に動きが嘘くさいレベルで
 リアルに試合をぶち壊しています。
 流れの意識が希薄すぎましたね。
 コメディー一色で勝負したら良かったのに。
 悪い試合。

A1回戦:オシリアン・ポータルvs.チームPWG(エル・ジェネリコ、ヤング・バックス)
 ポータルも気合は入っていたと思うんです。
 バックスの華麗な連携にひけを取らない、
 独創的で素晴らしいムーブを幾つも見せています。
 しかし考えるだけならファンでもできるんだ。
 それを実際に行動に移し、実用レベルまで持っていくレスラーなんだよ。
 今回は決してそのレベルには達していなかった。
 崩れたり当たらなかったり、待ちも見えましたね。
 チームPWGも攻防の披露会で満足してはいけません。
 平均より少し上。

B1回戦:チーム・アッパーカート(ブライアン・ダニエルソンクラウディオ・カスタニョーリ、デイブ・テイラー)vs.ザ・ラフネックス(ブロディー・リー、エディ・キングストン、グリズリー・レッドウッド)
 アメドラの心の動きを捉えたお笑いスポット他
 各場面でのアッパーカート、アメドラへの脚攻め、
 そしてCCの100カウント・ジャイアント・スイングによって構成されています。
 格が違うのでこうなりますがアメドラへの脚攻めは削って良いと思いますね。
 試合の体裁を整える必要がある次元での勝負ではないですから。
 まあまあ楽しめたファン・マッチです。
 平均レベル。

C1回戦:ダ・ソウル・タッチャーズ(ウィリー・リチャードソン、マーシェ・ロケット、トラウマ)vs.チームCZW(ピンキー・サンチェス、ビーフ・ウェリントン、グレッグ・エクセレント)
 ビーフのラップとトラウマ、エクセレントのダンスが見所です。
 それ以外の、普通の試合の部分は特に褒める点もないけれど
 @のように致命的な欠陥を持つ選手はいなかったので見れましたね。
 ピンキーは尻キャラだけにChikaraの雰囲気と合っていましたね。
 少し悪い試合。

D1回戦:FIST(チャック・テイラー、イカルス、グラン・アクマ)vs.ザ・デス・マッチ・キングス(ネクロ・ブッチャー、トビー・クライン、ブレイン・ダメージ)
 早々に場外乱闘にもつれこみキングスがFISTに打撃を叩き込んでいきます。
 まさかの椅子に座っての殴り合いも実現しますがその後は下降線をたどります。
 それなりに楽しめましたがFISTの良さは出ていませんね。
 悪くない試合。 

E1回戦:チームDDT(飯伏幸太、中澤マイケル、KUDO)vs.ザ・フューチャー・イズ・ナウ(リンセ・ドラド、イクイノックス、ヘリオス)
 特に印象にこそ残ってませんが活きの良い面子だけに
 良い物も見せていたのですけどねぇ。
 6人で円になってフォア・アームズを打ち合ったり
 ヌルヌル中澤がローションを喉につまらせるというフィニッシュ・シーンなどをやるなら
 分配をもっと考えて緻密に組み立てなければいけない内容でした。
 課題がはっきりと残ったまま終わってしまいましたね。
 平均より少し上。

F1回戦:インコアレンス(デリリウス、ハロウィックド、フライトメア)vs.ザ・マスターズ・オブ・サウザンド・ホールズ(マイク・クァッケンブッシュ、ジョニー・セイント、ホルヘ・リベラ)
 マスターズのテクニックがずば抜け過ぎているのと
 セイントは年齢上投げ等を受けれないために
 インコアレンスの勝ちはこれっぽちも見えませんでしたが
 上質のグラウンドとルチャ・ムーブが見られ(リングが広ければもっと栄えるのだが)満足の一言です。
 終盤には複数人によるスポットを披露してしっかり締めていますし
 平均的な良試合です。

G1回戦:ザ・アンステイブル(ヴィン・ジェラード、スティグマ、コリン・デラニー)vs.ザ・コールド・フロント(アル・スノウ、グレイシャー、?)
 飛行機の遅延によりアイスバーグが欠場。
 代役はくじ引きによりランダムに選出される事になります。
 スノウが拒否したりバック・ステージにいなかったりするのだけど
 ディーロがまさかのサプライズ登場を果たし盛り上がります。
 しかし試合はというまったくインタラクションがなく
 だらだらとメジャー組が攻めているだけ。
 接待すらする気すらないとかどうなってんでしょう。
 ひどい試合です。
 只スノウの動きには94年頃猛烈に輝いていただけあるな、と唸らせられる物がありましたね。
 
総評
 メインは中身が無いし他も豪華な面子の割りに軽い内容です。
 只3時間以上に渡ってご機嫌な時間だったのも確かです。
 2日目以降にギアをあげてくるでしょうし初日はこれでも十分かな。
 (執筆日:6/8/09)

DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@1回戦:チーム・エピック・ウォー(オースチン・エリーズ、トニー・コジナ、ライアン・ドレイゴ)vs.ファースト・ファミリー(エリック・キャノン、ダーリン・コービン、ライアン・クルーズ)
A1回戦:オシリアン・ポータルvs.チームPWG(エル・ジェネリコ、ヤング・バックス)
B1回戦:チーム・アッパーカート(ブライアン・ダニエルソンクラウディオ・カスタニョーリ、デイブ・テイラー)vs.ザ・ラフネックス(ブロディー・リー、エディ・キングストン、グリズリー・レッドウッド)
C1回戦:ダ・ソウル・タッチャーズ(ウィリー・リチャードソン、マーシェ・ロケット、トラウマ)vs.チームCZW(ピンキー・サンチェス、ビーフ・ウェリントン、グレッグ・エクセレント)
D1回戦:FIST(チャック・テイラー、イカルス、グラン・アクマ)vs.ザ・デス・マッチ・キングス(ネクロ・ブッチャー、トビー・クライン、ブレイン・ダメージ)
E1回戦:チームDDT(飯伏幸太、中澤マイケル、KUDO)vs.ザ・フューチャー・イズ・ナウ(リンセ・ドラド、イクイノックス、ヘリオス)
F1回戦:インコアレンス(デリリウス、ハロウィックド、フライトメア)vs.ザ・マスターズ・オブ・サウザンド・ホールズ(マイク・クァッケンブッシュ、ジョニー・セイント、ホルヘ・リベラ)
G1回戦:ザ・アンステイブル(ヴィン・ジェラード、スティグマ、コリン・デラニー)vs.ザ・コールド・フロント(アル・スノウ、グレイシャー、ディーロ・ブラウン)