TOPアメリカン・プロレスChikaraChikara 2007年 →Chikara:Best of 2007 Disc Three

Chikara:Best of 2007 Disc Threeの分析


名勝負 なし
好勝負 クリス・ヒーローvs.クラウディオ・カスタニョーリ(Penn State University 12/9/07)

@タッグ王座戦、3本勝負:FIST(チャック・テイラー、イカルス)(ch)vs.インコアレンス(デリリウス、ハロウィックド)(Bruised 10/26/07)
 1本目が1分ない他別に言う事もない
 可もなく不可もない平均レベル。
 テイラーのFIST入りは良いけど
 テイラー、アクマの方が面白いような・・・
 この試合に限っては試合後子供達を入れて勝利を祝うシーンも収録。  

Aチーチ&クラウディーvs.オシリアン・ポータル(Bruised 10/26/07)
 オシリアン・ポータルは蛇神官とファンキー・ファラオという
 異色の新人チームでしたが
 特色も出ていて悪くはないですね。
 チーチ&クラウディーも余裕を持って
 いつも通りの働き。
 平均レベル。 

Bイカルスvs.ティム・ドンスト(New Star Navigation 10/27/07)
 イカルスがマット・レスリング・マシーン、ドンストに
 得意分野でやらせるも思ったより苦戦してラフ・ファイトに、という典型的な内容。
 ワラ攻撃(土地柄?)ぐらいしか言う事はない。
 少し悪い試合。

Cシェイン・ストームvs.チャック・テイラー(Battle of Who could care less 11/16/07)
 最後辺りのスポットも良く分からないし
 見るところは無い悪い試合。

Dクラウディオ・カスタニョーリvs.MIYAWAKI(Sordid Perlis 11/17/07)
 地味で普通だけどストロングなレスリングです。
 MIYAWAKIの脚攻めなど戦術も功を奏しています。
 クライマックスの攻防も想像以上に良いです。
 スイングした、流れにのった、って感じではないのだけど
 初顔合わせとは思えない程外れる気がしません。
 これでMIYAWAKIの動きにもう少しインパクトがあれば言うこと無しなんだけど。
 中々良い試合。
 (執筆日:10/24/09)

E3本勝負:インコアレンスvs.チーチ&クラウディー(Sordid Perlis 11/17/07)
 チーチ&クラウディーがインコアレンスの衣装を着て登場。
 1本目前半、チーチはデリリウスの真似を見事にこなし鏡合わせのコメディーで面白い。
 後半はクラウディーもハロウィックドの真似をしようとするも
 体格差から思わぬ形でフォールを取られる、という素晴らしい締め。
 2本目は3本目に力を温存しながらも
 孤立と個人の力で良い流れを生み出します。
 3本目もダイブから始めてブーストすると
 2対2、2対1、1対2といったタッグならではのスポットでかなりの攻防を見せてくれました。
 内容自体には文句はないのだけど
 全体で見た時に0本目、1本目、3本目という
 3本の組み合わせになっているのが個人的には引っかかってノレない要因になっています。
 1本目開始時に着替えのためにリングを空にするなら
 場外カウントを数えて少しは建前を取り繕う所を見せて欲しかったですね。
 それでつながりが出てくる。
 そしてコメディーとはいえ1本は1本なのですから
 1−0という状況を意識した心象表現が欲しい。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:10/24/09)

Fクリス・ヒーローvs.クラウディオ・カスタニョーリ(Penn State University 12/9/07)
 最初のグラウン ド・レスリング、
 打撃の位置づけ、丸め込み合戦とかお見事。
 その後のロープ・ワーク、場外の攻防も素晴らしい。
 後半は両者の体格に似合わぬ軽快な動きと
 レスリング・ムーブを絡めながら、ですが
 前半と比べると流石に見劣りする。
 しかしこれまた良いのは確か。
 総じて、ぎりぎり好勝負。

特典として抗争プロモを2つ収録。

総評
 07年のChikaraはこれ1本で済むってぐらいに
 充実の一品ですが(全体としては★4つ)文句がない訳ではありません。
 その収録仕様は勿論ですが
 07年Chikara代表するあの試合がありません。
 そうです。
 メカマミーvs.木人ケンと
 ドクター・キューブ、コール・ミー・ケビンvs.ダスト・バニー、ギー・ザ・スペース・パイレーツ。
 この2試合が足りない。
 これさえあれば満点なのに残念。
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

Fクリス・ヒーローvs.クラウディオ・カスタニョーリ(Penn State University)
  グラウンド・レスリング。
  主導権を握れない事にいらつくヒーローが蹴りつける。
  そして再びグラウンド・レスリングへ。
  丸め込みの応酬。
  ヒーローが蹴りを入れる。
  CCはエプロンに逃れるとサンセット・フリップ。
  再び丸め込み合戦。
  CCがロメロ・スペシャルを決める。
  ヒーローがロープに逃げ場外で間を置く。
  ヒーローが力比べと見せかけ踏みつける。
  ロープ・ワークへ。
  CCがヒーローを止めて張り手。
  ジャイアント・スイングを狙う。
  ヒーローはロープに捕まって耐え蹴り飛ばす。
  その状態から逆上がりしてエプロンに着地しアピール。
  CCはエルボーでヒーローを落とすとブランチャを狙う。
  ヒーローは逃げると同時にリングに戻るとロープ越しにドロップ・キック。
  リングに戻し甚振っていく。
  馬鹿にするように打撃を叩き込む。
  CCが軽快な動きからダイビング・アッパーカート。
  CCが猛攻を開始しジャイアント・スイング。
  カバーするもカウント2。
  ロープ伝いからのエルボー・ドロップもカウント2。
  ウォーター・スライドを狙う。
  ヒーローは逃れるとオコーナー・ロール。
  カウント2で返されるやコーナー上から飛びつきネック・ブリーカー。
  カバーするもカウント2。
  CCがヒーローの攻撃を避けアッパーカート。
  ヒーローもすぐさまローリング・フォア・アームズ。
  続けてクラバート・カッターを決めるもカウント2。
  リリース・スープレックスを狙う。
  こらえられビッグ・ブーツへ。
  CCは避けるとバイシクル・キック。
  ウォーター・スライドにつなげるもカウントは2。
  ならばとリコーラ・ボムを狙う!
  ヒーローがハリケーン・ラナに切り返す。
  カウント2でCCが丸め込み返す。カウント2。
  ヒーローがローリング・フォア・アームズからリリース・スープレックス。
  カバーするもカウント2。
  ならばとヒーローズ・ウェルカムへ!
  CCがバック・スライドに切り返す。カウント2。
  CCがアッパーカートを狙う。
  ヒーローが受け止めバック・スライドへ。
  CCはその動きにまかせる事で逃れるとリコーラ・ボム!
  1,2,3!でCCの勝利!

試合結果

@タッグ王座戦、3本勝負:FIST(チャック・テイラー、イカルス)(ch)vs.インコアレンス(デリリウス、ハロウィックド)(新チャンピオン!)(2-1)(Bruised 10/26/07)
Aチーチ&クラウディーvs.オシリアン・ポータル(Bruised
Bイカルスvs.ティム・ドンスト(New Star Navigation 10/27/07)
Cシェイン・ストームvs.チャック・テイラー(Battle of Who could care less 11/16/07)
Dクラウディオ・カスタニョーリvs.MIYAWAKI(Sordid Perlis 11/17/07)
E3本勝負:インコアレンスvs.チーチ&クラウディー(2-1)(Sordid Perlis 11/17/07)
Fクリス・ヒーローvs.クラウディオ・カスタニョーリ(Penn State University 12/9/07)