TOPアメリカン・プロレスChikaraChikara 2007年 →Chikara:Aniversario? 5/26/07

Chikara:Aniversario? 5/26/07の分析


名勝負 なし
好勝負 マイク・クァッケンブッシュvs.クリス・ヒーロー

2枚組み2時間50分+ポッドキャスト40分。

1試合目−オルセン・ツインズvs.ザ・コロニー
 試合として可もなく不可もなくですが
 レフェリー・チェックで
 オルセン兄弟の虫眼鏡が没収されたりと
 ネタ(相手が蟻ギミックですので)を絡ませているので見てて楽しいです。

2試合目−ブロディー・リーvs.イクイノック
 デビュー戦のリーはかなりでかく
 一方的に甚振っていく、ひどく又つまらない試合。
 小柄なルチャが多いチカラだと使い物にならないような・・・

3試合目−シェイン・ホークvs.プレイヤー・ウノ
 唯一の見所は最後のネタすぎるフィニッシュ。
 プレイヤー・ウノならではのこのネタには笑うしかない。

4試合目−ハイドラvs.ウォーリアー・アント
 両者体が細すぎで迫力とは無縁。
 珍しい凶器?で何とか締めてきました。

5試合目−ミッチ・ライダーvs.シェイン・ストー
 タカジン似のミッチに落書きしたようなマスクのストーム。
 ここらへんになると前の試合と違いある程度の技術は見えます。
 しかしあっさり手短に終わらせてしまいました。

6試合目−クラウディオ・カスタニョーリ、ラリー・スウィニーvs.エル・パンテラ、リンス・ドラド
 パンテラ、ドラドはそこいらのレスラーと違って
 本当のルチャっぽさがあって良いですね。
 CCがやる気がないという(?)ストーリーかなんかが
 あるようでそこらへんで序盤がじれったかったり
 終盤あっけなかったりしますが
 まあまあの試合です。

7試合目−マックス・ボイエーvs.クリエイト・ア・レスラー
 ボイエーはヤング・ライオンズ・カップ優勝者なので
 クリエイト・ア・レスラーごとき敵ではありませんでした。
 クリエイト・ア・レスラーというギミックは
 実力の無さ故になりたっていることを考えると
 何とも皮肉的・・・

8試合目−エディ・キングストンvs.ハロウィック
 実力の無いもののルチャって示し合わせが見えすぎて
 軽すぎるのが問題点。
 そんな中でキングストンと契約したのは良い考えだと思います。
 あくまでChikara内でのことですが
 過激でハードなレスリングをやってくれました。
 しかしいくらなんでもこの結末は・・・

9試合目−FIST (グラン・アクマ、イカルス)vs.カグラ、ドラゴン・ユキ
 スピード感ある攻防とかあってまあまあの試合。
 只巨体のカグラがのろいルチャと化しているのがどうも・・・。
 巨体ならではの1発1発にインパンクがあれば良いアクセントとなるのに。 

10試合目−マイク・クァッケンブッシュvs.クリス・ヒーロー
 遺恨があるようでチェーン・レスリングは見られず、やや荒い試合。
 序盤(これは素晴らしい)、終盤には素早い攻防もありますが
 基本体格で勝るヒーローがクァックを甚振り、
 クァックがどう反撃するかに焦点が置かれています。
 その部分がChikaraらしくなかったり
 やや単調で質を落としてます。
 それでも十分素晴らしい試合です。
 いつもながらクァックの試合には魅了されます。
 ぎりぎり好勝負。

総評。
 Chikaraは中堅、トップが少ないので
 どうしても評価は下がりがちになりますが
 (Chikaraの最大の魅力はそのアット・ホームな雰囲気にありますが
 こればっかりは評価に入れようがない・・・)
 今回はメインが予想をやや下回るものの十分好勝負で
 アンダーカードもネタのチカラを借りて
 楽しい試合に仕上がっており
 Chikaraの中では最高レベルの興行だと思います。
 あとは1試合当たりの時間が短めなのが気になりました。
 これはルチャの楽しいプロレスという方針なので
 テンポよく進めて行きたいのかもしれませんが
 もう少し時間を与えても良いはず。
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

Iマイク・クァッケンブッシュvs.クリス・ヒーロー
  ヒーローが胸をつく。
  クァックは一瞬のうちに腕を取って丸め込み。カウント2。
  危なかったなとヒーローを挑発。
  素早い攻防になるもクァックがヒーローを撹乱し、優位に立っていく。
  ヒーローはブルドッグを防ぐとクァックを投げ捨てる。
  クァックを足蹴りにしていく。  
  クァックはセントーンを避けるとセントーンを決めカバーするもカウント2。
  ヒーローはすかさずローリング・クローズラインを決め反撃を許さない。
  グラウンドでクァックを痛めつけていく。
  ヒーローがコップ・キラーを狙う。
  クァックが一度体勢を入れ替えるも
  ヒーローは再び入れ替え持ち上げる。
  回転してコップ・キラーにいこうとするも
  寸前でクァックがヴィクトリー・ロールに返す。カウント2。
  ヒーローは頭部へドロップ・キックを決め流れを変えさせない。
  クァックは中々反撃の糸口を見出せないでいる。
  ヒーローが容赦ない打撃を叩き込んでいく。
  クァックが起死回生の掌底を叩き込む。
  両者ダウン。
  クァックは連発張り手を叩き込みクローズラインからブルドッグ。
  そしてスワントーン・ボムからカバー。カウント2。
  ヒーローは蹴りをいれクァックの動きを止めるとネック・ブリーカーにクラベイト・カッター。
  カバーするもカウントは2。
  ならばとクァックをコーナーに乗せクラベイト・カッターへ!
  クァックは着地して逃れるとハリケーン・ラナ!カウントは2! 
  クァックがブレーン・バスターを狙う。
  逆にヒーローが持ち上げフェイス・バスター。
  カバーするもカウント2。
  ヒーローはヒーローズ・ウェルカムを狙う!
  クァックが体勢を入れ替えリバース・ブレーン・バスター。
  カバーするもカウント2。
  ならばとQD3!しかしカウントは2!
  ヒーローは向かってきたクァックを抱え上げヒーロー・サンドウィッチII。
  カバーするもカウント2。
  ヒーローはクァックの頭部に頭突きを食らわせると雪崩式クラベイト・カッターを狙う!
  クァックを頭突きで落とすと向かってきたヒーローを華麗に避ける。
  ヒーローの胸部にダブル・ニー・アタックを決めると
  新サブミッション、チカラ・スペシャルでタップを奪う!
  クァックの勝利!
  観客からはThank You Quack。
  クァックは感謝すべき相手は私ではなく君たちファンだと告げ去る。

試合結果

@オルセン・ツインズvs.ザ・コロニー
Aブロディー・リーvs.イクイノックス
Bシェイン・ホークvs.プレイヤー・ウノ
Cハイドラvs.ウォーリアー・アント
Dミッチ・ライダーvs.シェイン・ストーム
Eクラウディオ・カスタニョーリ、ラリー・スウィニーvs.エル・パンテラ、リンセ・ドラド
Fマックス・ボイエーvs.クリエイト・ア・レスラー
Gエディ・キングストンvs.ハロウィックド(DQ)
HFIST(グラン・アクマ、イカルス)vs.カグラ、ドラゴン・ユキ
Iマイク・クァッケンブッシュvs.クリス・ヒーロー