TOPアメリカン・プロレスChikaraChikara 2005年 →Chikara:Best of 2005

Chikara:Best of 2005の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚組み4時間。

1試合目−1回戦:ナイト・アイ・フォー・ザ・パイレーツ・ガイ対マノ・メータリコ、クロスボーンズ(Tag World Grand Prix Night One 2/18/05)
 ナイト・アイ・フォー・ザ・パイレーツ・ガイの
 ランス・スティールは実力がない分ネタでカバーしようという気概があるのでまし。

Aチーム・トウリュウモン対チーム・大阪プロ(エベッサン、ビリケン・キッド)(Tag World Grand Prix 05 Night Three 2/20/05)
 ミラノは完全に才能ある若手という印象で
 ここから1年の間にあの堂に入ったカリスマ性を帯びるとは信じられませんね。
 さて試合ですが敢えてお笑いを控えめにして
 トウリュウモン側にスタイルを譲った格好に。
 一応大阪プロレスもルチャの要素を含んでいるとはいえ
 ミラノとスカイデの魅力を十分に引き出せるというのは
 なんだかんだ言って日本のプロレスの
 平均レベルの高さを感じさせますね。
 これは中々良い試合でMOTN。

3試合目−マイク・クァッケンブッシュ、ジグソウ、セイビアン対クリス・ヒーロー、クラウディオ・カスタニョーリ、エリック・キャノン(Remain in Light 3/18/05)
 緩急の無い一定のスピードでの攻防から始まり
 ダイブを挟むとセイビアンが捕まります。
 この捕まっている時間がとにかく長い。
 試合時間19分の内の10分も使っています。
 いくら3人でのムーブを入れてもこれではつまらない。
 6人マッチは試合時間をやや短めに指定される、
 他団体での提供試合の方が良いってのが現実。 

4試合目−マイク・クァッケンブッシュ、レックレス・ユース、ジグソウ対クリス・ヒーロー、クラウディオ・カスタニョーリ、エリック・キャノン(Aniversario Orange 5/21/05)
 Chikaraのタッグは本当に相手を追わない。
 タッチするなら勝手にどうぞというスタンス。
 一方で孤立するときは本当に長い。
 そして試合時間が必要以上に長い。
 今回は特に長く30分ほど。
 いつもと同じくまあまあ良い程度です。

5試合目−マイク・クァッケンブッシュ、イクイノックス、エディ・キングストン、セイビアン対クリス・ヒーロー、クラウディオ・カスタニョーリ、FIST (Young Lions Cup III Night Three 7/24/05)
 DVDのパッケージにはこう書かれています。
 試合を真っ白なキャンパス、レスラーを色とするなら、
 2色より6、8色の方がより多様なものになると思いませんか。
 これは確かに真ですが
 Chikaraの6,8人タッグには
 それぞれを統率し全体の構図にまとめあげるという事に欠けており
 猥雑に塗りたくられた色は混ざり合っていつも同じ黒っぽい色になります・・・。
 このキャンバスも例に漏れず。
 ベスト版に入ってるだけあって
 まだ絵は描けている方ですけれど。

6試合目−YLC決勝:イカルス対シェイン・ストーム(Young Lions Cup III Night Three 7/24/05)
 憎めないキャラではあるものの
 動きが鈍く、あまり実力の無いストームが
 テクニコスのTOP2ってのがChikaraの泣き所。
 とてもトーナメント決勝とは思えない
 カードにしてその内容です。 
 この年はChikaraのメンバーばっかりでやったのでしょうね。

7試合目−マイク・クァケンブッシュ対クラウディオ・カスタニョーリ(Negative Balance 05)
 あまりに性急、奇を衒った攻防から入り
 いつものCCが一方的に攻めるシーンを挟んで、
 ダイブからもう終盤へ。
 この黄金カードの中で一番悪く、まあまあ良いレベルの試合。
 とにかく時間が足りない。10分ちょっと。
 序盤、中盤、終盤がごった煮になったような印象も受ける。
 
8試合目−クリス・ヒーロー対エディ・キングストン(Negative Balance 8/13/05)
 CZWでの抗争時と同じく打撃偏重の試合。
 激しく打ち合うものの試合としてはどうかなと思うような展開とか。
 Chikaraでクァック対CCを抑えてメインでやるような試合だろうか。

9試合目−クラウディオ・カスタニョーリ対KUDO(International Invasion of the International Invaders 1st Stage 9/16/05)
 国際的侵略者の国際的侵略第1段階・・・しつこい大会名ですね。
 試合の方は良いからではなく日本人だから収録されたのが真実でしょう。
 
10試合目−ジグソウ対ハロウィックド(International Invasion of the International Invaders 2st Stage 9/17/05)
 特に述べることがあるような試合ではありません。

11試合目−キングス・オブ・レスリングス対スカイダ、ミラノ・コレクションAT(International Invasion of the International Invaders 2st Stage 9/17/05)
 うむむ、これもミラノが出ているというのが理由でしょう。
 Chikaraには珍しい反則裁定で終わりですし
 いつもながらタッグの面白さに欠けます。

12試合目−テックス・アルカナTV王座戦:ラリー・スウィーニー(ch)対チュウイチロウ・アライ(Little Creatures 10/21/05)
 今時受けないクラシカルな試合。
 こういうのはよっぽど巧くないときつい。
 実際まあまあの試合なのだが盛り上がりに関しては最悪レベル。

13試合目−3本勝負:ジグソウ対ハロウィックド(Running in the Red 11/13/05)
 Chikara の3本勝負は1本とほぼ試合時間が同じなので
 展開が希薄になって逆に悪くなっているんじゃないのというのが多いです。
 (とはいえ実際の所は
 10試合目の1本勝負の方が悪かったりするのですが)
 流行のダブル・ストンプ系を使って何とか盛り上げていますが
 平均的なレベルの試合。
 このカードでこの程度の質っていうのがChikaraの悩みですね。

14試合目−マスク対マスク:グラン・アクマ対シェイン・ストーム(Running in the Red 11/13/05)
 ストームの動きがいつにもまして鈍い。
 ルチャの1つの魅力、素早い攻防なんて皆無。
 いくらマスク対マスクとはいえCC対クァックから
 メインを奪っているんだからもう少し良い試合を見せて欲しかった。
 少し悪い試合。

総評。
 インディには良くある事ですが
 ベスト版というのは名ばかりです。 
 少なくともCC対クァックに関しては
 Negative Balance 05よりRunning in the Red 05の方が確実に上です。
 日本人が出ている、05年の抗争を振り返れる試合が選ばれたという印象を受けます。
 ということで飛びぬけて良い試合も無いですし
 Chikaraファンでないときつい内容となっています。
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

Cマイク・クァッケンブッシュ、レックレス・ユース、ジグソウ対クリス・ヒーロー、クラウディオ・カスタニョーリ、エリック・キャノン(Aniversario Orange 05)
  まずはクァック対CC、ユース対キャノン、ジグソウ対ヒーローと
  1対1のチェーン・レスリングを断続的に行う。
  エリックに連携攻撃を叩き込んだりと
  流れはテクニコスの方に傾いている。
  CCはショルダー・スルーでジグソウをコーナー上に落とし流れを変える。
  ジグソウを捕まえ痛めつけていく。
  ジグソウはクローズラインを飛び越えユースと交代。
  ユースが猛攻撃を仕掛けるも
  その勢いを利用されスタンガンを食らう。
  連携を生かしユースを痛めつけていく。
  ユースは見事に連携攻撃を防ぐと2人まとめて倒し交代する。
  全員入り乱れテクニコスがルードスを蹴散らしていく。
  お互い介入して邪魔し得意技を決めていく。
  クァックがヒーローに垂直落下式リバース・ブレーン・バスターを決めカバーするもカウント2。
  CCはジグソウにロー・ブローを決めると
  連携のシャイニング延髄切り、ヒーローのハングマンズ・クラッチにつなげる!
  ユースがカットし救い出す。
  ユース、クァックがヒーロー、CCにトペ・スイシーダ。
  エリックがジグソウのマスクを破る。
  ジグソウはシャイニング延髄切りを避けるとジグトニックで1,2,3!
  

Fマイク・クァケンブッシュ対クラウディオ・カスタニョーリ(Negative Balance 05)
  リングに入るなり顔を付き合わせる。
  アッパーカート、掌底を避けあう。
  クァックが翻弄して行きモンキー・フリップ。
  ヘッド・シザースで落とすとランニング・ブランチャ。
  CCは受け止めるとリングに投げ入れる。
  CCはアッパーカートを決めクァックの動きを止める。
  CCは20カウント・ブレーン・バスターを決めたりする。
  CCがスーパープレックスを狙う。
  CCは殴り落とされるもすぐアッパーカートを決めクァックを投げ捨てる。
  クァックは前転して着地すると掌底でCCを落とす。
  スプリングボード式トペ・コンヒーロで追撃。
  クァックは張り手連発からBTSを狙う。
  CCは防ぐとTKOを狙う。
  クァックが丸め込みに返し、そこからBTS。カバーするもカウント2。
  ならばとQD2を狙う!
  CCがツームストンの体勢に返す。
  クァックが逃れて掌底へ。
  CCはビッグ・ブーツで打ち払うとローリング・アッパーカート。カウントは2。
  ならばとリコーラ・ボムを狙う!  
  クァックはリバース・スープレックスに返しサブミッションを狙う。
  CCは防ぐとクロス・アーム・パワー・ボム!カウントは2!
  クァックがトルネードDDTを狙う。
  CCは防ぐと持ち上げてパワー・ボムへ移行しようとする。
  クァックがハリケーン・ラナに切り返し1,2,3!


Jキングス・オブ・レスリングス対スカイダ、ミラノ・コレクションAT(International Invasion of the International Invaders 2st Stage 05)
  ミラノ対ヒーローで試合開始。
  腕の取り合いに負けたヒーローは場外に出て間を置く。  
  CCもスカイダにグラウンド戦からアーム・ドラッグを決め場外へ。
  再びミラノ対ヒーロー。
  素早い攻防が見られる。
  ミラノがヒーローを動けなくしてサブミッションを狙うも逃げられる。
  スカイダがCCにアーム・ドラッグを連発。
  チープ・ショットからスカイダを捕まえようとする。
  スカイダは防ぐと2人まとめて攻撃。
  ミラノも2人同時に4の字。
  スカイダが捕まる。
  連携を生かしスカイダを痛めつけていく。
  スカイダは連携攻撃を防ぐと2人まとめて攻撃しタッチ。
  ミラノが猛攻撃。
  スカイダもアサイ・ムーンサルトで援護。
  ミラノはヒーローにSTOPからの延髄切りにセントーンでカバー。カウント2。
  ヒーローがミラノにスタンディング・ハングマンズ・クラッチ。
  スカイダがカットしヒーローにスタンディング・ハングマンズ・クラッチを決めるもCCがカット。
  ヒーローがスカイダにトペ・スイシーダ。
  CCがミラノにウォーター・スライドを決めカバー。カウント2。
  打ち上げてのアッパーカートからローリング・アッパーカートへ。
  しかし避けられ場外転落。
  ヒーローが隙を与えず襲い掛かりヒーローズ・ウェルカムを狙う。
  防がれるとローリング・フォア・アームズへ。
  ミラノはブリッジして避けるとスーパー・キックからスプリングボード式セントーン。
  そしてATロック!
  しかしイカルスらが乱入しDQ。
  クァックも現れ大乱闘になる。

試合結果

@1回戦:ナイト・アイ・フォー・ザ・パイレーツ・ガイ対マノ・メータリコ、クロスボーンズ(Tag World Grand Prix Night One 2/18/05)
Aチーム・トウリュウモン対チーム・大阪プロ(エベッサン、ビリケン・キッド)(Tag World Grand Prix 05 Night Three 2/20/05)
Bマイク・クァッケンブッシュ、ジグソウ、セイビアン対クリス・ヒーロー、クラウディオ・カスタニョーリ、エリック・キャノン(Remain in Light 3/18/05)
Cマイク・クァッケンブッシュ、レックレス・ユース、ジグソウ対クリス・ヒーロー、クラウディオ・カスタニョーリ、エリック・キャノン(Aniversario Orange 5/21/05)
Dマイク・クァッケンブッシュ、イクイノックス、エディ・キングストン、セイビアン対クリス・ヒーロー、クラウディオ・カスタニョーリ、FIST (Young Lions Cup III Night Three 7/24/05)
EYLC決勝:イカルス対シェイン・ストーム(優勝!)(Young Lions Cup III Night Three 7/24/05)
Fマイク・クァケンブッシュ対クラウディオ・カスタニョーリ(Negative Balance 05)
Gクリス・ヒーロー対エディ・キングストン(Negative Balance 8/13/05)
Hクラウディオ・カスタニョーリ対KUDO(International Invasion of the International Invaders 1st Stage 9/16/05)
Iジグソウ対ハロウィックド(International Invasion of the International Invaders 2st Stage 9/17/05)
Jキングス・オブ・レスリングス対スカイダ、ミラノ・コレクションAT(DQ)(International Invasion of the International Invaders 2st Stage 9/17/05)
Kテックス・アルカナTV王座戦:ラリー・スウィーニー(ch)対チュウイチロウ・アライ(新チャンピオン!)(Little Creatures 10/21/05)
L3本勝負:ジグソウ対ハロウィックド(2-1)(Running in the Red 11/13/05)
Mマスク対マスク:グラン・アクマ対シェイン・ストーム(Running in the Red 11/13/05)