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WW:Best of WW 2022の分析


名勝負 WW王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.ブレイク・クリスチャン(4/23/22)
好勝負 なし

@WW王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.ブライアン・ケイジ(1/22/22)
 開始するなりオスプレイがジョン・ウー。

 ケイジもそれに見合う怪物っぷりを披露します。
 AEWではフェード・アウトしてしまいましたが、
 機動力のあるパワー・タイプは貴重ですね。

 スピード感のある攻め合いを展開。
 
 ただケイジの受けを待つ姿、
 そういったところに物足りなさはありますね。

 アクション過多の中でオスプレイは適切にアピール、間を空けて処理していますが、
 ケイジも攻防のリズム感を上げる工夫が欲しかったか。

 好勝負に少し届かず。

AWW王座戦:ウィル・オスプレイ(ch)vs.ブレイク・クリスチャン(4/23/22)
 ムーブに優れるハイ・フライヤー相手に
 敢えて打ち合いに応じず静を混ぜ込むオスプレイ。

 コーナー上からチョップで落とすスポットで展開、
 今回はチョップをキー技にする等こだわりを感じますね。

 強烈なハード・ヒットに緩急。
 オスプレイの完璧、苛烈なワークに
 ブレイクは頑張ってもアンダードッグにならざるを得ないのではという所ですが、
 目まぐるしい切り返し合いで真っ向から応戦していて
 今のブレイクの充実ぶりもまたゾーンに入っていることを感じさせます。

 フル・スロットルで熱狂させた後に
 再びチョップで煽ったりとオスプレイのセンスは尋常ではありません。

 終盤の打ち合いは極限まで行った打ち合いで、
 スタミナ設定なんて存在しませんが、
 ここまで尖がって究極目指されると脱帽するしかないですね。

 ブレイクが全て出し尽くして燃焼しました。

 ぎりぎり名勝負。

Bドラゴン・ベインvs.アルファ・ウルフ(5/28/22)
 ルチャ味のあるグラウンドを展開。
 動かしていくときのリズムも良し。

 ただこれだけ動くのでミスもあって、それがダイブで出てしまったのは残念。

 その後は観客の様子も見ながらウルフが安定のラインを整えベインがビッグ・ムーブを見せます。

 観客席フェンス超えハイ・フライ、ウルフが肩紐外しての打撃戦は
 唐突に織り交ぜられた感があり、シングルの試合運びはまだまだ精進の余地ありですが、
 中々ないシングルのロング・マッチの機会を活かして一定の成功を導きました。

 中々良い試合。

CWW王座戦、ウォー・オブ・アトリション・マッチ:ブライアン・ピルマンJr.、ウィル・オスプレイ、スワーヴ・ストリックランド、ジェイク・サムシングvs.サム・アドニス、ジェフ・コブ、ランス・アーチャー、ブライアン・ケイジ(6/18/22)
 4対4で行い、勝利チームが残って2対2、その勝利チームが最後にシングルでパートナー対決するというWW定番の特殊形式ですね。

 まずは4対4ですが、
 どうしても形式上、最初の多人数マッチはムーブを流し気味になりますし、
 今回パワー・ファイターとフライヤーに分かりやすく分けた結果、
 単純過ぎる内容になっていますね。
 もう少しウネリが欲しかった。

 続いてピルマン、オスプレイvs.スワーヴ、サムシング。
 冒頭にダイブを持ってきて、
 早くも決めに行く勢いのある攻防。
 
 This is Awesomeチャントも起きて盛り上がりましたね。

 ただ中々良いカードなので、
 特殊試合の2本目とはいえ、
 ショート・カットで即終盤化させず、
 もう少しじっくりやって欲しかった、という思いもありました。
 
 最後はオスプレイvs.ピルマン。
 外さないオスプレイ相手にピルマンが如何にキャリア・メイクするかと思っていたら
 ナヴァーロが出て来てキャッシュ・イン。
 一定時間割かれていたといっても
 ナヴァーロのヒールとしての演出がメインに据えられているので、
 最初から最後まで表層の面白さから深く入りきらなかった印象です。

 中々良い試合。
  (執筆日:8/?/22)