TOPアメリカン・プロレスどインディー →WW:Best of WW 2021

WW:Best of WW 2021の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@アレックス・シェリーvs.TJP(2/19/20)
 彼ららしいレスリング・マッチ。
 オーソドックスなものも見応えがあり、
 変幻の切り返しも光りました。

 技術を競い合う中で2人だけの世界に入り込み過ぎず
 見せ方も考えていて良いですね。

 最初から最後まで期待する攻防を
 テンポ良く繰り広げました。

 好勝負に少し届かず。

Aルチャ王座戦、ウォー・オブ・アトリション:アラミス、アーレス、ドラゴン・ベイン、ラレド・キッドvs.エル・イホ・デ・カニス・ルパス、ゴールデン・ドラゴン、グリンゴ・ロコ、ブラック・タウルス(6/5/21)
 8人タッグから始まり勝ったチームがタッグに別れ、
 更に勝ったチームがシングルで最後争う、3試合を連結させたWWの看板形式。

 ルチャ王座戦ですから最初はお祭り。
 ロープの上で体勢変えまくったり、
 打ち上げられても前にいたルチャドールの両肩に着地したり。

 ダイブ連発から一気に華やかに8マンの強みで押していきます。
 ただドラゴン・ベインが情けないミスで水を差します。

 続いてタッグ。
 味方のトペコンに対してエプロンからムーンサルトで合体なんて驚きの技が飛び出ます。
 その一方でベインの粗さ変わらず。
 ここまでベインのミスが目立つと
 ベインが他の誰かであればと思ってしまう程です。

 圧倒的ラッシュで決着し残るべきアラミス、アーレスの一騎打ちに。
 王座戦ということで仕切りましたが
 切り返し合いの演舞がかえって
 それまでの折角の攻防のダメージ感をなくしています。

 一方で場外で立てた椅子へのドライバーは過激過ぎて、
 これまたそこに持って行く返し合いが浮いています。

 残るべきものが残った割に最後のシングルで跳ねませんでしたね。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

Bアラミスvs.ダガ(7/17/21)
 レスリング力を加えて演舞に奥行きと自由度を加えます。
 ルチャならではのリングを所せましと動き回る要素もあって良いですね。

 ただ合わせすぎている所もあります。
 ダガの脚狙いも形式的過ぎますね。

 早々真似できないスポットも多々ありますが、
 これは大切な見せ方をしたかったですね。
 フックが弱くワン・オブ・ゼムに埋もれてしまう所もありました。

 充実しているのだけれども惜しい内容です。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

Cデイビー・リチャーズvs.ジョナサン・グレシャム(7/17/21)
 デイビーが展開をしっかり作ります。
 ポイントを押さえていて間違わない。
 4年間リングを離れていたことを考えるとこれは凄いですね。
 ムーブもキレがあるとは言えませんが、
 かといっても微妙とは全く思わせないレベルに仕上げてきています。
 流石デイビーですね。

 ただ今のグレシャムはそのレベルの上を行くインディーの第1線級レスラー。
 今のデイビーに合わせていてフル・スロットルとはいきませんでしたね。
 クライマックス前に少し片鱗を見せたくらいで
 あくまで8部の力でデイビーとの融和を追求していました。

 中々良い試合。

Dルチャ王座戦:アラミス(ch)vs.グリンゴ・ロコvs.レイ・ホルス(10/16/21)
 それぞれ攻防作りの中で役回りはありつつも
 それが戦い、スタイルの位置づけかというと違って、
 どうしてもスポットフェストの印象をぬぐえず。

 しかしその印象付きでも圧倒する程のアクションがあるのも確か。
 3ウェイ要素もあってかなり見応えがありましたね。

 これだからWWは他と一歩劣りつつも何だかんだ気になってしまいますね。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
 
EWW王座戦:トレイ・ミゲル(ch)vs.ブレイク・クリスチャンvs.ウィル・オスプレイ(12/12/21)
 オスプレイが初手ジョン・ウーをトレイに叩き込み、
 彼の王座戦だったっけ、と錯覚させるような立ち振る舞い。

 これで三者のポジションが適正化されると共に
 必要十分な程度に差を埋める補正をかけましたね。

 オスプレイが3ウェイでも化け物っぷりを見せ、
 3番手のブレイクを引き上げていきました。

 ただ、そうはいってもトレイが余りに目立たない感もありましたね。

 後半はトレイがはけていた分、3ウェイ・スポットで盛り上げますが、
 トレイvs.オスプレイを次回組みたいのが見える帰結で、
 後半もまたトレイがもう少し出来るだろう、という感想が残りました。

 好勝負に少し届かず。
  (執筆日:12/?/21)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@アレックス・シェリーvs.TJP(2/19/20)
Aルチャ王座戦、ウォー・オブ・アトリション:アラミス、アーレス、ドラゴン・ベイン、ラレド・キッドvs.エル・イホ・デ・カニス・ルパス、ゴールデン・ドラゴン、グリンゴ・ロコ、ブラック・タウルス(6/5/21)
Bアラミスvs.ダガ(7/17/21)
Cデイビー・リチャーズvs.ジョナサン・グレシャム(7/17/21)
Dルチャ王座戦:アラミス(ch)vs.グリンゴ・ロコvs.レイ・ホルス(10/16/21)
EWW王座戦:トレイ・ミゲル(ch)vs.ブレイク・クリスチャンvs.ウィル・オスプレイ(新チャンピオン!)(12/12/21)