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WCP:Best of WCP 2022の分析


名勝負 なし
好勝負 マイク・ベイリーvs.ACH(2/11/22)

@デイビー・リチャーズvs.ケヴィン・ブラックウッド(1/14/22)
 デイビーが圧倒し腕攻め絡めてグラウンド地獄。

 デイビーが細かくケヴィンの機運を潰しつつも
 ケヴィンがしっかり反撃を実らせます。

 その過程の中で緊張感が生まれていますね。

 設定試合時間が短いものの
 両者噛み合って良いものを作り出せそうな手応えありましたね。

 平均的な良試合。

Aマイク・ベイリーvs.アラミスvs.レイ・ホルス(1/14/22)
 3人が絡んで体勢を入れ替え合ったりと
 独創的な3ウェイの演舞で始まり掴みはOK。

 アラミスとホルスの一体感は鉄板で
 ベイリーの協調性も高いので、
 この「おっ!」と思わせる攻防が序盤だけに留まらず
 中盤でも数多く繰り出されていますね。

 後半は少し形を作り過ぎていて
 1シーン、1シーンの積み重ねになっているものの面白かった。

 好勝負に少し届かず。

Bデイビー・リチャーズvs.ケヴィン・ブラックウッド(2/11/22)
 デイビーが激しい攻めへの応戦を引き出して
 その上での試合構築に動きます。

 ケヴィンも先輩だからと
 相手任せにせず能動的に試合を作りに行きました。

 試合時間が決して長くない中で蹴りあいに突入する前の間使いは芳醇。
 
 デイビーの度重なるラッシュをケヴィンが凌いでいくクライマックスも良好で、
 今回は丸め込みで決着しましたが、このカードは決着戦をもう一度組むに値するポテンシャルがあります。

 好勝負に少し届かず。

Cマイク・ベイリーvs.ACH(2/11/22)
 ACHはヒールの役回り。
 そこでベイリーがACHの演舞領域に踏み込んで
 ACHも受け手側から厳しいカウンターに帰結を持って行きます。

 この立ち位置が両者の成長を存分に発揮させることに繋がっていましたね。

 チョップの打ち合い一つとっても
 それぞれフェイス、ヒールとしての立場に依拠しています。

 攻防が普通よりも切れ味鋭く感心する入りとなっていて予想以上でした。

 ACHがお騒がせの出戻りでしたが、このパフォーマンスなら引く手あまたでしょう。

 ぎりぎり好勝負。

Dデビー・マレンコvs.マーシャ・スラモヴィッチ(4/15/22)
 全女で3年活動して引退したデビー。
 吉田万里子の引退試合やバトル・ロイヤルに出てたりしたものの
 まさかこんなシングルに出てくるとは思わなかったですね。

 マーシャが挨拶代わりに開始直後バック・ドロップ。
 ですがデビーも即座にやり返します。

 流石にグラウンドも混ぜ込みますし、
 技自体は打撃の精度や投げの高さなど物足りなさはありますが、
 気迫を前面に出して一歩も引かずに一進一退。

 引退後数試合しかしていない50歳とは思えないパフォーマンスに
 10分満たない試合とはいえ、ずっと「凄い!」と思わされましたね。

 普通に終盤の攻防もどっちが勝つかわからずスリリングでした。

 マーシャも攻防作りの理解力素晴らしく、
 随所の全女オマージュもにくかった。

 想像以上の中々良い試合。
 (執筆日:8/?/22)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@デイビー・リチャーズvs.ケヴィン・ブラックウッド(1/14/22)
Aマイク・ベイリーvs.アラミスvs.レイ・ホルス(1/14/22)
Bデイビー・リチャーズvs.ケヴィン・ブラックウッド(2/11/22)
Cマイク・ベイリーvs.ACH(2/11/22)
Dデビー・マレンコvs.マーシャ・スラモヴィッチ(4/15/22)