TOPアメリカン・プロレスどインディー →TTW:Volume.3 7/15/06

TTW:Volume.3 7/15/06の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

1枚約1時間50分です。

はじめに
TTWという団体は技術を投げ捨て(元々持っている選手も少ないですが)
完全にコメディーに走った団体です。
私はクオリティを重視する方ですが
この団体の素晴らしい笑いのセンスには
最初から最後まで爆笑させられ大満足しました。
(cf.ニュー・ニュー・ロッカーズvs.フェイク・フェイク・アウトサイダーズ)
お勧めの作品なのですが
どうしてもネタが多いので
興味があるならこのレビューを見ず
実際に見て欲しいと思います。

ネタばれしてもかまわないという方は以下へどうぞ。








まず実況者が出てきました。
なぜかマスクを被ってますね。

今度はアナウンサー。
ブッシュワーカー・ギミックで
(入場曲も同じです)腕を振り振り入場してきます。

アナウンサーが観客全員に右手を上げさせると・・・
左を向かせ右を向かせ後ろに向かせます。
そして皆でハイ・タッチ。
お約束なのでしょうか?

さてこれから試合が始まりますけれども
ほとんどのレスラーはこの団体でのみ通用するリング・ネームを持っています。
他の団体での名前は()に表記してあります。

@(レフェリー:ゴッド):チーフ・ワグワム(ゲイリー・ハボック)vs.ステットソン・スターリング(ダン・ロウレンス)
 今夜のTTWは豪華ですね。
 レフェリーとして前WWEスーパースターのゴッドが登場ですよ。
 HBKのパートナーも務めた超大物。
 我々の心が穢れているのか、
 その御身を拝見する事はできませんが(笑)
 声は聞こえてくるので滞りなく試合は進行。
 スターリングの丸め込みであっけなく幕です。
 ワグワムはタタンカの入場曲でおもちゃの羽飾りをつけてましたね。

 黒頭巾に黒マントを身に着けたザ・コマンダーが登場。
 テロリストだそうで勝手に次の試合のアナウンスを担当しています。

Aフォールズ・カウント・エニウェア:GIボズ(ライアン・ボズ)vs.トリプルN(ジェイソン・デュークス)
 トリプルN。
 どこかで聞いたことのあるような名前ですが
 Not Necessarily Nailz(必ずしもネイルズではない)の略ですから某娘婿の真似ではありません。
 90年代のWWFスター、ネイルズを思わせるオレンジの囚人服を着ながら
 マスクをかぶってWoooooと叫びまくるレスラーとなっています。
 この相手をするのがホーガンの入場曲で出てきたボズ。
 さて試合ですけれどもワグワムが開くカジノにまで戦場が移ると
 テーブルへぶつけたり階段転落(非常にゆっくり)まで飛び出します。
 しかし5分たったのでもういいや、という事で次の試合に移る事に。

Bアーム・レスリング:ラリー・スウィニーvs.ザ・シーク
 スウィニーはもう別ギミックを与えるようなレベルではない、と言う事でしょう。
 いつも通りの素晴らしいマイク・アピールをしながらシマ・ザイオンを連れ入場。
 相手はザ・シーク。
 なぜかフレアーの曲でしたが本物です。
 本物と注釈を加えなければならないのはTTWだけでしょう(笑)
 アーム・レスリングは軽く押しつ押されつした後
 シークが勝つんですがここでの注目は
 このアーム・レスリングを裁く事になるレフェリー、HGでしょう。
 文字通りレイザー・ラモンHGの真似。
 果たして会場の何人が元ネタを知っていたのか気になりますね。

Cニュー・ニュー・ロッカーズ(サイラス・ヤング、ディスファンクション)vs.フェイク・フェイク・ディーゼル(エディ・ヴェノム)、フェイク・フェイク・レイザー・ラモン(トゥルース・マルティニ)
 真似する対象がロッカーズではなくニュー・ロッカーズ(ジャネッティとスノウ)、
 アウトサイダーズではなくフェイク・アウトサイダーズってのがプリティ・グッド。
 試合では微妙な完成度の真似ムーブで笑わせました。
 しかしそれだけではなく試合後にクリックのお別れシーンを再現する辺りがTTWクオリティ。

Dノット・ソー・フェイタル8ウェイ:イジー・ハイ(アメリカン・キックボクサー)vs.ドレイク・ヤンガーvs.シェイン・ストームvs.ミスター・ピーブルス(エリック・マークス)vs.スコッティ・シャープ(ジェイソン・デュークス)vs.ニッキー・ラインストーン(ベイリー・マニックス)vs.ロウディー・ロディ・ストリッパー(ボビー・ヴァレンティノ)vs.ノーマン・ザ・モルモン(スティーブ・ストーン)
 各自ゆるーい持ちネタを披露した後
 突如場内にダンス・ミュージックが流れます。
 それぞれダンスを見せると
 アナウンサーが突如勝者はファンだと宣言。
 確かに”そんなに8ウェイじゃない”ですね(笑)。
 衝撃の結末です。

 ずっと戦っていたらしいボズvs.トリプルNがリングに戻ってきます。
 コマンダーの介入をしりぞけボズが勝利するのですが
 このボズだけは他と比べて一段と芸心が無かったですねぇ。

E3マン・バトル・ロイヤル:ライノvs.エド・チューマンvs.ザック・ゴーウェン
 チューマンはルー・アルバノに似ていますが本人でしょうか。
 さて試合は1発ネタです。
 ザックは片脚しか無いから落ちても
 ショーン・マイケルズ・ルール(片脚の着地はセーフ)で無効だというもの。
 バトル・ロイヤルなのに3人という所が突っ込み所かと思いきやミスディレクションだったとは。
 やってくれるぜ。
 ネタをやり終わった後は適当でチューマンがゴーウェンに義足を履けと言い
 ライノがチューマンの携帯を奪い取って場外に投げ捨てるとライノの勝利になってしまいました。
 
Fボクシング・マッチ:アイヴァン・ドラゴ(ロバート・アンソニー)vs.アポロ・クリード(ブライス・ベンジャミン)
 ロッキー4再び。
 原作通りアポロがスピードで撹乱するも
 最後は殺人パンチで(映画通りスロー・モーションで含んだ水が飛び散っています(笑))
 アポロは昇天。
 亡き人になってしまいます。
 そこに現われたのはロッキー・バルボア。
 ロッキーは死体からグローブとそして短パンを剥ぎ取ると(笑)
 身に着けて弔い合戦に挑みます。

Gボクシング・マッチ:アイヴァン・ドラゴ(ロバート・アンソニー)vs.ロッキー・バルボア(マレク・ブレイブ)
 ロッキーは勇猛果敢に挑んでいくも
 ドラゴの殺人パンチに幾度もダウン。
 ゴングに助けられているという状況に
 もはや勝ち目はないと思われました。
 しかしその時ロッキーのテーマが流れます。
 ロッキーを見るとその顔には髭が生え
 ダビデの星が描かれたシャツを着ているではありませんか。
 そうです。
 ロッキーにキリストが降臨したのです。
 神の御加護を受けたロッキーは
 見事にドラゴをKOしてのけました。
 ほんの少しばかり原作と違うエンディングでしたね(笑)

Hマーク・ケーフェイ(チャンドラー・マックルアー)vs.ファーザー・グイドー・サルドゥッチ(エリック・プリースト)
 グイドー神父ってのはドン・ノヴェロなるコメディアンが作り上げたキャラで
 神父の格好をしているのに丸縁の色メガネをかけ煙草をふかすというもの。
 そのキャラを借用しているんですね。
 一方、意味深な名前を持ったケーフェイですがこいつは凄い。
 ホーガンのTシャツとバンダナにミステリオのマスクという出で立ちで
 アイテムはデューガンの2X4の形をしたゴム、そして入場曲はゴールドバーグ。
 世界最強の匂いがしますね(笑)。
 やはりメインという事で普通のレフェリーには務まらないと特別レフェリーを呼ぶ事に。
 この日2回目となるゴッドの登場です。
 さて試合が始まります。
 ケーフェイは最初こそ神父の祈りからの奇襲に遅れを取ったものの
 スタナー等スパスタのムーブ連発で最強ぶりを発揮。
 しかし神様は神父の味方をして超スローなカウント。
 神様は公平ではない。
 中々深い真理ですね(笑)。
 神父は聖水攻撃で盛り返すと
 好きなタッグ・チーム、ハート・ファウンデーションの合体技
 ハート・アタック(ベア・ハグ+クローズライン)だと叫びます。
 勿論クローズラインを担当するのはゴッドです。
 ゴッドがロープに走ります。
 カメラマンは聖人のようでちゃんとゴッドの動きを追っています(Holy Shit!)。
 しかしゴッドはハート・ファウンデーションを知らなかったようで
 (自身が現在最高、過去最高、未来最高と信じて疑わないブレットには辛い真実です(笑))
 実際に心臓を攻撃してしまいました(なんてこった)。
 これには流石のケーフェイもたまらず死亡。
 今夜この大会で2人も命を落としたことになりました。
 TTWこそ最も過激な団体と言って良いでしょう(笑)
 このアクシデントに神父は取り乱します。
 タバコをすったりしてはいますが根は心清らかですからね。
 神にケーフェイを生き返らせてくれるよう祈ります。
 すると奇跡が起こります。
 鐘の音と共にケーフェイがむくっと起き上がったのです(笑)
 ケーフェイがチョーク・スラムを決めると神も普通にカウントを数えてカウント3。
 これでケーフェイがベスト・レスラー・エバーと認定されベルトを獲得です。
 しかしどうした事でしょうか。
 ケーフェイはゴミ箱を持ってくるではありませんか。
 ケーフェイはマイクを取ると駄々っ子を思わせる金切り声で喋ります。
 「僕は偉大なレスリングをするためにここに来たんだ。
 それなのにその結果手に入れたこのベルトは僕の嫌いな全てを象徴している。
 僕はテクニカルなレスリングが好きなんだ。
 TTWは全然テクニカルじゃない。ひどいショーだった。
 このベルトだってプレートとマーカーでペーパー・クリップで出来ている。」 
 そう言ってベルトをゴミ箱に捨てようとします。
 すると突然名曲Tainted Loveが流れます。
 出てきたのは、ちっちゃい男の子が大好きな黒人、アンクル・チェスター(さっきの神父と同じエリック・プリーストが熱演)。

Iマーク・ケーフェイ(チャンドラー・マックルアー)vs.アンクル・チェスター(エリック・プリースト)
 強制的に試合に持っていくと
 セクハラ攻撃から両脚を取ると
 そのまま体を密着させてカバーでカウント3。
 王座を間一髪で救いハッピー・エンドとなりました。

 エンド・クレジットが流れます。
 TTW用のリング・ネームと他のリング・ネーム両方をのせているので
 膨大な数がリスト・アップされているのですが
 その中にプレジデント・ブッシュの文字が。
 Holy Shit!

 TV放送終了後に使われるカラー・バーでこのDVDも終了。
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@(レフェリー:ゴッド):チーフ・ワグワム(ゲイリー・ハボック)vs.ステットソン・スターリング(ダン・ロウレンス)
Aフォールズ・カウント・エニウェア:GIボズ(ライアン・ボズ)vs.トリプルN(ジェイソン・デュークス)
Bアーム・レスリング:ラリー・スウィニーvs.ザ・シーク
Cニュー・ニュー・ロッカーズ(サイラス・ヤング、ディスファンクション)vs.フェイク・フェイク・ディーゼル(エディ・ヴェノム)、フェイク・フェイク・レイザー・ラモン(トゥルース・マルティニ)
Dノット・ソー・フェイタル8ウェイ:イジー・ハイ(アメリカン・キックボクサー)vs.ドレイク・ヤンガーvs.シェイン・ストームvs.ミスター・ピーブルス(エリック・マークス)vs.スコッティ・シャープ(ジェイソン・デュークス)vs.ニッキー・ラインストーン(ベイリー・マニックス)vs.ロウディー・ロディ・ストリッパー(ボビー・ヴァレンティノ)(勝者:ファン)
E3マン・バトル・ロイヤル:ライノvs.エド・チューマンvs.ザック・ゴーウェン
Fボクシング・マッチ:アイヴァン・ドラゴ(ロバート・アンソニー)vs.アポロ・クリード(ブライス・ベンジャミン)
Gボクシング・マッチ:アイヴァン・ドラゴ(ロバート・アンソニー)vs.ロッキー・バルボア(マレク・ブレイブ)
Hマーク・ケーフェイ(チャンドラー・マックルアー)(ベスト・レスラー・エバー)vs.ファザー・グイドー・サルドゥッチ(エリック・プリースト)
Iマーク・ケーフェイ(チャンドラー・マックルアー)vs.アンクル・チェスター(エリック・プリースト)(ベスト・レスラー・エバー)