TOPアメリカン・プロレスどインディー →Resitance Pro:Best of TV Matches 2012

Resitance Pro:Best of TV Matches 2012の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@RP王座戦、ケージ・マッチ(レフェリー:レイヴェン):ハーリー・スミス(ch)vs.ライノ(Episode 1 6/10/12)
 重厚な両者とあって基点はどっしりとしている。
 そこに素早い攻防とライノのTVスターとして鍛えたヒールの仕草を織り交ぜる。
 お互いちょっとやそっとの攻撃では引かず、
 単純な耐えあいではなく均衡が崩れるまでの戦いとしてレスリングや打撃戦がある。
 ケージにぶつかることが大事として描かれているのも良いですね。
 スミスのレスリングでの制動も素晴らしかった。
 しかしベースは結構優れていたのですが
 中盤以降は地味でたいしたスポットがありません。
 最後もルーEがベルトを持ち込みライノが使おうとするも
 レイヴェンがベルトを取り上げてライノに叩きつけカウント3というもの。
 スミスがレイヴェン、ルーEと合体してのヒール・ターンという展開でしたが
 もっと良い演出があったのではないかと思いますね。
 平均的な良試合。

A#1コンテンダーズ・マッチ:ジェイ・ブラッドリーvs.ロバート・アンソニー(Episode 2 7/15/12)
 ジェイは入場してくるとコーナー上でアピールしていたイゴに雪崩式ジャーマン。
 これはベビーフェイス/ヒールの応援設定で、
 それ程重いダメージ設定ではありませんでしたが、
 イゴがジェイを押さえ込もうとする必死さの表現により
 まったく違和感を覚えさせない導入となっています。
 ジェイといえばIWA-MSの木偶でしたが間を使えるようになりましたね。
 コーナー上からバルコニーにあがって観客を脅しつけさえします。
 会場の立地を使って凶暴性を見せていますね。
 イゴが痛みを抱えながらハイ・フライヤーらしい対抗。
 終盤はイゴの多彩な攻め手とジェイのシンプルな技の攻防ですが
 力量差を作らず互角の立ち位置にしたのが功を奏し盛り上がっています。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:11/1/12)

Bジョン・へニガンvs.ロバート・アンソニー(Episode 3 7/27/12)
 ヘニガンは元WWEのモリソンです。
 まずはオーソドックスなレスリング。
 両者軽快な動きで見得を切れています。
 枠の中で競い合い要所で火花を散らしていますね。
 教科書どおりのグラウンド・サブミッションを底に置いた試合運びで試合時間を増して行きました。
 ベーシックな戦いで観客の支持を取り付けた上で
 バリケードを使ったスポットなど工夫を凝らしたもので盛り上げる。
 ロバートがへニングを甚振りマイク・アピールで煽ってスターであるへニガンの反撃の機運を作り上げます。
 へニングの反撃からは一気に攻防を加速し丸め込み合戦。
 飛びぬけて凄い訳ではないが一定のクオリティを保ちつつ29分の試合時間まで持っていった、
 そのハードな仕事っぷりにThis is Awesomeがおきました。
 最後は必殺技と認知されている技でもう一盛り上がり。
 素晴らしい試合でした。
 好勝負に少し届かず。
(執筆日:9/17/12)

CRP王座戦、3ウェイ・ダンス:ボビー・ラシュリーvs.ジェイ・ブラッドリーvs.ロバート・アンソニー(Episode 5 11/18/12)
 ラシュリーは動作を大きくしていてリアルな力強さを感じますね。
 アンソニー、ブラッドリーの属性関係なく、
 場を制圧して見せるに値する程魅力的です。
 またタフな設定にして攻守一致した強さだたのには感心しましたね。
 ベビーフェイス/ヒールなはずのアンソニーとジェイが
 共闘しようとするのも極めて自然な流れです。
 予想以上に魅力的な存在だっただけに
 アンソニー、ブラッドリーから連続で技を食らいカウント3となったのは残念。
 これはダンスではなく3ウェイ・マッチで最後まで勝負するのもありだった気がしますね。
 しかしアンソニーvs.ブラッドリーはRPを引っ張るスターで
 以前に素晴らしい試合を見せた鉄板カードなのも確か。
 実際、この試合においてもハイ・スポットの組み込み、緩急の作り方は高い水準にありました。
 ダブル・パンプハンドルからのツームストンなど印象的なシーンが多かったものの
 同時にジェイのコーナーからのラリアット狙いが何回も見られたのはマイナス。
 ジェイは感情表現が上手くなったとはいえ
 もう少しバリエーションを増やしたいですね。
 相手がアンソニーで様々な切り返しが期待できるのも分かるんですけど。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:12/31/12)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@RP王座戦、ケージ・マッチ(レフェリー:レイヴェン):ハーリー・スミス(ch)vs.ライノ(Episode 1 6/10/12)
A#1コンテンダーズ・マッチ:ジェイ・ブラッドリーvs.ロバート・アンソニー(Episode 2 7/15/12)
Bジョン・へニガンvs.ロバート・アンソニー(Episode 3 7/27/12)
CRP王座戦、3ウェイ・ダンス:ボビー・ラシュリーvs.ジェイ・ブラッドリーvs.ロバート・アンソニー(新チャンピオン!)(Episode 5 11/18/12)