TOPアメリカン・プロレスどインディー →PWX:What doesn't kill you makes you stronger II 11/30/12

PWX:What doesn't kill you makes you stronger II 11/30/12の分析


名勝負 なし
好勝負 アイ・クイット・マッチ:ジョン・スカイラーvs.LODI

@チップ・デイvs.カイル・オライリー
Aスティーブ・コリノvs.アレックス・アヴェリウス

Bセドリック・アレクサンダーvs.デイビー・リチャーズ
 デイビーが逐一カウンターを試みる動きをすることで
 ゆとりを持たせた予定調和でありつつも注目させ続けます。
 セドリックは落ち着いていて
 良い意味でインディーの雄と戦っていると感じさせませんね。
 デイビーが印象的なカウンターを叩き込み主導権を握ります。
 デイビーもまた対等な攻防を心がけています。
 デイビーが当然上位となり引っ張る形となることが多いですがこれも良いですね。
 ジャーマンを食らいつつも気合で起き上がったセドリックにラリアットを叩き込んだところから
 デイビーが一級レスラーのリアルを、中盤まで欠けていたものを提供し、
 セドリックの粘り、ドラマに焦点をシフトして盛り上げました。
 中々良い試合。

C6パック・チャレンジ:アダム・ペイジvs.エルニー・オザイラスvs.ウィリアム・ロバーツ
vs.ミスター・エリートvs.コーリー・ホリズvs.チヴァ・キッド

Dアイ・クイット・マッチ:ジョン・スカイラーvs.LODI
 LODIが入場時に向かってきたスカイラーを返り討ちにしてチェーンで殴りつけますが、
 一方的にスカイラーを痛めつける時間が長く、
 わざわざこのようなスタートを取った効果を減じていますね。
 凶器を追加され逃げようとするスカイラー。
 引き戻されたところで花道スピアーを決めようやく攻防開始です。
 プレートやキーボード攻撃のようにハードコアでありながら
 デス・マッチ的リアルに一歩踏み込んだ内容になっています。
 LODIが大流血したところでアイ・クイットの本領へ。
 LODIを手錠でロープに縛り付け、マイクで煽りながらアイ・クイットを求めます。
 手錠から開放された後は画鋲を経て最後はベルトで首を締め上げて決着。
 レスラーとしての能力発揮としては良質ながら特別とはいえないか、
 しかし王道の構成の中でこれまでの抗争の中で積み上げてきた遺恨に身をゆだね、
 80年代NWAを髣髴とさせるリアリティーで試合を盛り上げました。
 ぎりぎり好勝負。

Eクレイグ・ハフマンvs.ゼイン・ライリー

Fタッグ王座戦:ザ・グレート・アウトドアーズメン(グリズリー・レッドウッド、ジェイク・マニング)(ch)vs.エディ・エドワーズ、ロデリック・ストロング
 グリズリーは小さすぎ、マニングはNEWでレジェンド相手にジョバーしているイメージしかありませんでしたが、
 このTGO、普通に平均点を越える働きをしていますね。
 グリズリーは存外に綺麗な動きを見せるし、
 マニングも動きに淀みがなく、しっかりしていて
 派手なインパクトはないものの技の見せ方はかなり良いです。
 一方のエドワーズ、ロデリックは相手を理解しながら構築していて、
 終盤の追い込みの立体的連携も素晴らしかった。
 最後はドゥームス・デイの攻防でまとめあげました。
 中々良い試合。
 ロデリック、エディがタッグ王座を奪取。

GPWX王座戦:カレブ・コンレー(ch)vs.アダム・コール
 カレブは素早い身のこなしでレスリングを盛り立てます。
 中盤以降も少し大振りにすることで体格以上の大きさを感じさせます。
 動きに感情がのっているし、PWXのエースだと実感させましたね。
 一方のコールはヒールの位置づけとしてCZW時と同じく素晴らしい働き。
 煽り、組み立てを両立しながら上手くコントロールしていました。
 最後は同じROH Dojo Broのロデリック、エディが介入し王座移動。
 王座を独占するという衝撃の大会となりました。
 中々良い試合。

総評
 Dojo Broが王座を独占した必見の大会で充実しています。
 2013年の大会も要チェックか。
(執筆日:1/6/13)
(DVD Rating:★★★☆☆)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@チップ・デイvs.カイル・オライリー
Aスティーブ・コリノvs.アレックス・アヴェリウス(DQ)
Bセドリック・アレクサンダーvs.デイビー・リチャーズ
C6パック・チャレンジ:アダム・ペイジvs.エルニー・オザイラスvs.ウィリアム・ロバーツ
vs.ミスター・エリートvs.コーリー・ホリズvs.チヴァ・キッド
Dアイ・クイット・マッチ:ジョン・スカイラーvs.LODI
Eクレイグ・ハフマンvs.ゼイン・ライリー
Fタッグ王座戦:ザ・グレート・アウトドアーズメン(グリズリー・レッドウッド、ジェイク・マニング)(ch)vs.エディ・エドワーズ、ロデリック・ストロング(新チャンピオン!)
GPWX王座戦:カレブ・コンレー(ch)vs.アダム・コール(新チャンピオン!)