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PWT:Best of PWT 2021の分析


名勝負 なし
好勝負 エニシング・ゴーズ:AKIRA vs.マンス・ワーナー(3/12/21)

@エニシング・ゴーズ:AKIRA vs.マンス・ワーナー(3/12/21)
 冒頭に強烈なチョップ合戦で快音を会場に響かせます。

 トぺを椅子を投げつけて打ち落としたり、
 ペンを突きさしたりとハードコア要素もありますが、
 それだけだとワン・パターンになるので、あくまでアクセント。

 主軸はハイテンションな潰し合いです。

 時々マンスはこういう試合を見せますね。
 12/14/17のvs.ヘンリーを彷彿とさせました。

 その一戦よりも試合時間が適切に抑えられていて、
 尚且つクライマックスが非常に印象的でした。

 強烈な椅子攻撃にニー・ストライクで、
 AKIRAの頑なに敗北を拒否する気持ちの強さを表現しました。

 下手に一進一退するよりもドラマチック。
 素晴らしい試合でした。

 ぎりぎり好勝負。

ASSカップ1回戦、スウィング・フォー・ザ・フェンス・デス・マッチ:ノーラン・エドワードvs.ザ・カーヴァー(5/14/21)
 ノーランが蛍光灯トぺから勢いよくスタート。

 カーヴァーはレザーフェイスの系譜。
 キャラに助けられている所はありますが、
 悪くないパフォーマンスですね。
 
 チェーンを使ってノーランをコーナーポストに吊るし上げたシーンは
 このトーナメントの中でも名場面の一つでしょう。

 ノーランは上記含めて被虐っぷりで見せつつも
 攻めに転じれば強烈な攻めで
 最後のフィニッシュ含めて爽快感をもたらします。

 この攻めまで良くなっているのが
 この1年更に魅力を増してギアを上げている理由ですね。

 中々良い試合でした。
 
BSSカップ決勝、イリミネーション・ビッグ・ヴィクズ・グラス・ジャングル・デス・マッチ:ジョン・ウェイン・マードックvs.エリック・ライアンvs.ノーラン・エドワードvs.オライン・ヴェイト(5/15/21)
 蛍光灯がロープに設置され、ガラスがリングに置かれ、
 リングサイドのテーブルに蛍光灯櫓が3段積みになっている形式。

 最高の面子を決勝に揃えてきたな、と期待も高まりますが、
 冒頭の展開はというとマードックがライアン狙いを呼びかけ、
 ノーラン、ヴェイトも応じて蛍光灯を3人で打ち付けまくるというもの。

 過激なシーンですが、
 個人的にはデス・マッチに受けの美学を求めてしまうので
 アンダードッグ系はともかくとして
 フェイス/ヒールの理論を持ち込まれてヒールだけが受け続けるのはなんだかなぁ、と。
 他でそれに勝る過激シーンがあるなら1シーンとして良いのですが、
 これがこの試合2番目に過激なシーンでしたからね…。
 
 1番は上記の櫓へのノーランの落下シーンでした。
 ただこれも最初の脱落で使われてしまいます。

 つまるところ単発で見た時の過激度は前半で頂点を迎え、下降線。
 ダメージが蓄積する中で頑張っているという見方で
 熱量は冷めませんが、とにかく体を張っているのがライアンに偏り過ぎていますね。

 セコンドのビバリー乱入でヒールとしての役回りを与えていますが、
 返す返すデス・マッチをフェイス/ヒールの枠組みの中に押し込み過ぎないで欲しい、と思ってしまう内容でしたね。
 USデス・マッチ界は最近少しストーリーに寄り過ぎな印象があります。
 ゲイジvs.RSP大成功の影響は少なからずあるのでしょうね。

 後、ヴェイトが全然印象に残らない数合わせになっており、
 相変わらず一時期の輝きがないのが残念でした。

 中々良い試合。
 (執筆日:5/?/21)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@エニシング・ゴーズ:AKIRA vs.マンス・ワーナー(3/12/21)
ASSカップ1回戦、スウィング・フォー・ザ・フェンス・デス・マッチ:ノーラン・エドワードvs.ザ・カーヴァー(5/14/21)
BSSカップ決勝、イリミネーション・ビッグ・ヴィクズ・グラス・ジャングル・デス・マッチ:ジョン・ウェイン・マードックvs.エリック・ライアンvs.ノーラン・エドワードvs.オライン・ヴェイト(5/15/21)