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PWR:Best of PWR 2022の分析


名勝負 なし
好勝負 Impact世界王座戦:ムース(ch)vs.マイク・ベイリー(4/16/22)

リミックス王座戦、30分アイアン・マン・マッチ:トレイ・ミゲル(ch)vs.アレックス・シェリー(11/12/22)

KENTA vs.マイク・ベイリー(12/3/22)

@Impact世界王座戦:ムース(ch)vs.マイク・ベイリー(4/16/22)
 ベイリーのImpact加入に寄って本体でも行われえるカード。

 ムースが荒っぽく放り投げる上に
 ベイリーは脚も痛めて絶体絶命。

 アンダードッグのシチュエーションを確立させつつ、
 一方でムースもまた手を攻められ、
 その痛みで追撃の動きが鈍ったりと複合的に要素が絡まっています。

 ムースは器用貧乏になりがちですが、
 今回は長所としてストレートに活きましたね。

 予想以上に上手く回った内容です。

 ぎりぎり好勝負。

ASW3RVE vs.アテナ(4/16/22)
 コンタクト前からThis is awesomeチャントが生まれます。

 序盤はアテナの動きがやや重めなのが気になりましたね。

 中盤もスワーヴが腰攻めで強者と弱者、
 その形の中には入れ込んでいるものの
 もっとリアルタイムでそれぞれ考えを出し合って作る系でも
 アテナは出来るのでは?という思いが残りました。

 しかし攻めの組み立ては良くて、
 攻防が重なるごとにストーリーは補強されていました。

 エプロンに横にしたガード・レールへのサンセット・フリップ・パワーボムを
 アテナが決めたと思えばアテナ自身もボード葬を受けて盛り上げ。

 期待の高さに対して、しっかり理解して演出し、
 ベースラインはそこそこでしたが右肩上がりでまとめました。

 中々良い良い試合。

Bジョン・モクスリーvs.マイク・ベイリー(6/11/22)
 モクスリーの場の温め方、
 Bloodsports的エッセンスの入れ方は良いですね。

 ただベイリーに対しての本質的な理解に関しては
 物足りなさが残りましたね。

 場外で乱闘するとベイリーがスピーカーからムーンサルトを見せたりして雰囲気は良かったですけれども。

 ベイリーもモクスリーに物怖じせず
 もっと試合が変わるきっかけ作りをしても良かった。

 中々良い試合。
 (執筆日:8/?/22)

Cリミックス王座戦、30分アイアン・マン・マッチ:トレイ・ミゲル(ch)vs.アレックス・シェリー(11/12/22)
 トレイが不意打ちを仕掛けます。
 一方的な攻めで始まりますが、
 トレイの動きがユニークなので引きこまれますね。

 シェリーはトレイの攻めを捌き切ると
 間を上手く使ってヒール・キャラを押し出します。

 シェリーのキャラが強く打ち出される中で
 トレイがアクションに寄って枠内に収められた感はありますが、
 2人だけの形として整っています。

 残り5分を切ってからの思い切った展開は斬新で、
 2人のレスリング・テクニックだからこそアイディアが形になっていて面白かったです。

 ぎりぎり好勝負。。

DKENTA vs.マイク・ベイリー(12/3/22)
 KENTAがUSインディーに襲来した時くらいの期待感を纏っていますね。
 ヒールとして煽りつつ、
 ハード・ヒットに対する観客の要求を満たすにくいバランス感を見せています。

 試合の構成に対する認識が合致していて
 一つ一つシーン、枠組みを効率良く次につなげています。

 ちゃんと攻守織り交ぜられた完成度の高い内容。

 KENTAのエンド・ゲームがベイリーの奮闘を際立たせ熱量を上げましたね。

 今のKENTAの成熟さがあるからこそのアプローチですし、
 ベイリーもアンダードッグ要素も含めて総合的に判断できる今だからこそのリアクションでした。

 WWE入り後のKENTAのUSでの試合の中では一番の出来では、と思うくらいの内容です。

 文句なしに好勝負。
 (執筆日:12/?/22)