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Prestige Wrestling:Best of Prestige Wrestling 2022 part.3の分析


名勝負 なし
好勝負 竹下幸之助vs.リー・モリアーティ(6/18/22)

ケヴィン・ブラックウッドvs.竹下幸之助(7/22/22)

アンソニー・ヘンリーvs.ロバート・マーター(12/30/22)

@竹下幸之助vs.リー・モリアーティ(6/18/22)
 竹下の分かりやすいスケール感。
 知っている人も知らない人も魅了されますね。

 その伸びやかな動きを利用して
 リーは自分のターンに転換させて自信のある腕攻め。
 ただ腕攻めだけではなくラフ要素を織り交ぜているのがポイントで
 それによりリーのレスラーの個としての対抗意識が強調されます。

 攻防に関しては完全に化学反応を起こしていた訳ではないですが、
 無色の教科書的攻防を上手く使って、そこから異質さ、特別さを出していたのには感心しました。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:6/?/22)

Aケヴィン・ブラックウッドvs.竹下幸之助(7/22/22)
 竹下がスケール感のある攻めを惜しみなく披露。

 それに対してケヴィンが引くことなく
 食い下がってハードな打撃戦にも応じます。

 ケヴィンは良いレスラーとはいえ
 経験しているリングは限られており、
 その中で国を超えた対決となると型に嵌めて安定感を出すのかと思いきや
 リスクを取って鋭い攻防を繰り広げていったのは嬉しい誤算でした。

 常に100点の攻防を生み続けられる訳ではないが
 精力的な動きなので発展せず取り合えず繋いだシーンも見劣りしません。

 これぞ一度きりの対決に求める燃焼試合ですね。
 期待に応えてくれた内容です。

 竹下のUS遠征の中で一番好きな試合かもしれません。

 文句なしに好勝負です。

BPRESTIGE王座戦:アレックス・シェリー(ch)vs.YAMATO(10/30/22)
 それぞれ持ち味を披露し、
 シェリーが腕を攻めれば、YAMATOが脚攻めで応じたりと
 展開においては相手に対するリアクションを返しているものの
 本質的に2人のミックスが思いのほか進まなかった印象ですね。

 かつては日本人レスラーのUS参戦というと特別な一戦でしたが、
 今は当たり前になってこういう試合も目立つようになっていますね。

 決して噛み合わなかった訳ではないですが。

 平均的な良試合。

Cモーター・シティ・マシンガンズ(クリス・セイビン、アレックス・シェリー)vs.アメリカン・ウルブス(エディ・エドワーズ、デイビー・リチャーズ)(12/30/22)
 ウルブズが連続攻撃やノー・タッチ交代などで盛り上げ。
 コンディション考えるとウルヴスが序盤の華を担当するのは理に適っていますが、
 ここまで活き活きとした動きを見られるとは思ってみなかったですね。

 MCMG側がリード・ラインを引きつつ、
 交わっていた当時よりも円熟味の増した部分を見せます。

 小さいリングなのに上手く見せ場を構成していましたね。

 ただ終盤の広げ方に限界はありました。
 もう少し場外を使って1対2も混ぜて見せ場を作っても良かったのでは。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:12/?/22)

Dアンソニー・ヘンリーvs.ロバート・マーター(12/30/22)
 デイビーとの一戦が印象的だったロバートがまたやってくれました。

 真っすぐなアンダードッグ・キャラで
 ヘンリーの容赦ない蹴りを受けて受けて受けきっていきます。
 ややミス気味だったからというのもありますが、
 反抗するマーターを持ち上げ鉄柱に後頭部からぶつけたのにはヒヤッとしましたね。

 アンダードッグという型に落として表現するには足りない強烈なカワイガリ。

 ロバートの奮闘もマイク・ベイリーのブレイクする直前の姿が被る素晴らしいものでした。
 2023年ロバートは上がってきそうですね。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:4/?/23)