TOPアメリカン・プロレスどインディー →Prestige Wrestling:Best of Prestige Wrestling 2019

Prestige Wrestling:Best of Prestige Wrestling 2019の分析


名勝負 なし
好勝負 プレステージ王座戦:トム・ロウラー(ch)vs.サイモン・グリム(6/29/19)

@ストリート・ファイト:ドレクセルvs.スー・ヤン(5/24/19)
 ドレクセルはロブ・ゾンビみたいなメイクなので
 男女対決にして怪奇派対決ですね。

 スーが初手レッドミストからやりたい放題。
 出し惜しみせず見せ場を続けましたね。
 椅子に続いてステープル・ガン。

 反撃してドレクセルのターン。
 ガンは受けなかったが椅子はスーもしっかり受けていきましたね。

 テーブルも加わり過激度は必要十分。
 ただ攻守の切り返し数が余りに少なく、
 終盤はスーのスポットのダメージが適当に処理されていたり、
 ドレクセル含めムーブ精度が低かったりと伸び悩みました。

 平均的な良試合。
 (執筆日:1/?/20)

Aプレステージ王座戦:トム・ロウラー(ch)vs.サイモン・グリム(6/29/19)
 グリムがグラウンド・コントロールを見せながらも
 ロウラーがサブミッションを決める形で
 両者違う角度から同じ土俵で強みを見せ合う良い出だし。

 中盤への移行も流れがあり、
 細かくステージを上げていて有機的構築論があります。

 観客席乱闘時にロウラーは蹴り上げた際に床にこぼれたビールで足を滑らせますが、
 ビールをグリムにかけた上で床のビールを舐めて見せる。
 この咄嗟の機転、クレイジーさがまさにロウラーの魅力、カリスマ性ですね。

 リングに戻ってサブミッション合戦。
 不格好ながら真っ向からのぶつかり合いは
 両者理想とするプロレスを追及できているからこその熱さ。
 
 そして直情的になりながらも
 無駄な所作を加えられるロウラーのセンス。
 ジャーマンから流れるようにニーを叩き込むも
 スリーパー前に吊り上げて敢えてノイズを入れたのには痺れました。

 グリムも引き離されず食らいついていき、
 次に繋がる、近いうちに王者に成りえるファイトを見せました。

 ぎりぎり好勝負。

Bスー・ヤンvs.オレンジ・キャシディ(9/29/19)
 オレンジのボケット・イン・ネタに
 気だるいロープワーク。

 技をわずかに抑えながら攻防として昇華している。
 ネタの取り扱いはスーも良く分かっていますからね。

 ただスーがオレンジをアンデッド・メイド化させたりと
 後半は心理戦が行き過ぎて
 ブック強めなコメディーになってしまったのが勿体なくもある。

 オレンジのキャラが強烈なので、
 ビジュアルの割に行動は色物でないスーがああならざるを得ないのも分かりますけどね。
 
 楽しいファン・マッチでした。
 中々良い試合。
 (執筆日:4/?/20)

Cプレステイジ王座戦、ノックアウトorタップアウト:トム・ロウラーvs.クリス・ディキンソン(9/29/19)
 ロウラーはタップアウトを狙い、ディキンソンはKOを狙う。
 明確に差別化する中で潰しあいの雰囲気を出していて良いですね。

 中盤のディキンソンのダウン・カウントの使い方、
 ロウラーの脚狙いの積み重ねの見せ方も問題なし。

 順調に進んでいましたが、
 中盤から終盤にかけてのシーンが難あり。
 単純なスタイル・クラッシュでは駄目だろうと
 ロウラーは技、ディキンソンはサブミッション、
 相手の領域に踏み込んでミックスしますが、
 意図不明瞭で中途半端になっていましたね。

 しかし終盤になり消耗間が出てくると
 ジャスト・フィットし持ち直した形で締めることができました。

 中々良い試合。
 (執筆日:10/?/19)

注目試合の詳細

なし  

試合結果

@ストリート・ファイト:ドレクセルvs.スー・ヤン(5/24/19)
Aプレステイジ王座戦、ノックアウトorタップアウト:トム・ロウラーvs.クリス・ディキンソン(9/29/19)