TOPアメリカン・プロレスどインディー →NWA NL(IWA MS):Tearing down the House 6/3/05

NWA NL(IWA MS):Tearing down the House 6/3/05の分析


名勝負 なし
好勝負 クリス・ヒーローvs.ジョシュ・アベクロンビー

NWA NLとIWAの共催大会です。
2枚組み約3時間25分。

@ バトル・ロイヤル
 行う前にイアンがキャンディード追悼のセレモニーを。
 確かにインディー色の強い愛すべき芸人でしたが
 余りに多くの団体で行われていて利用している感も・・・。
 試合は適当なもので悪い試合。
 優勝したタイラーにジェイコブスが襲い掛かり次の試合に。
 
Aタイラー・ブラックvs.ジミー・ジェイコブス
 唐突なロー・ブロー→反則という結末からでしょう。
 やる気の無い内容で悪い試合。
 試合後ボズが現れブラックを襲撃。
 ジェイコブスはボズが去るまで逃げて
 その後ブラックの心配をするという微妙な位置所。
 イアンが現れブラックに、お前のためにAJ戦を組んでやったから
 パンクらに続きビッグになれよと激励。

B4コーナー・サバイバル:エリック・キャノンvs.ジェイソン・ストライフvs.ライアン・クルーズvs.チャンドラー・マックルー
 使えん奴ら3人なので
 自分がやらねばと責任を感じたエリックが
 積極的に打って出ていて良い働きをしていますが
 それでも残念ながら悪い試合。

CXディビジョン王座戦:マット・サイダル(ch)vs.トリック・デイビス
 同じタイプだとサイダルは気合が入るようで・・・
 適度にサイダルが先輩風を吹かせながら
 両者、縦横無尽に駆け巡りました。
 まあまあ良い試合。

Dビリー・ガンvs.ライアン・ボズ
 ビリーが元メジャーとして風格を見せ付けました。
 他はもう何も残されていないのでそれだけですけど。
 悪い試合。

Eライト・ヘビー級王座戦:デリリウス(ch)vs.クラウディオ・カスタニョーリ
 軽いながらコメディー要素も入っており
 追悼試合を選ぶならこの試合か。
 試合自体は時期的にもスタイル的にも
 体格差を利用するわけでもないし
 平均より少し上程度。

Fブランドン・トマセーリvs.マレク・ブレイブ
 実力者ブランドンがキャリー。
 マレクは所々良い動きを見せるものの
 まだ新人であり自主性がなく
 やや時間が長かったですね。
 平均より少し上。

Gクリス・ヒーローvs.ジョシュ・アベクロンビー
 序盤は心理戦を絡めたレスリングをじっくり。
 中盤はアベクロの首攻め(打、締)。
 終盤のアベクロの首攻め(投)対ヒーローの脚攻め。
 その内容も高品質ながら
 ギア・チェンジに位置づけた場外の使い方が素晴らしい。
 特に終盤への入り方。
 ファンに手を出したアベクロに
 ヒーローがトペを決めるシーンなんか
 一気に持っていかれましたね。
 終盤もそれに応えた熱い攻防。
 非常にスイングした、25分に及ぶ熱戦でぎりぎり好勝負。

Hテキサス・デス・マッチ:エディ・キングストンvs.イアン・ロッテン
 やはりキングストンはいけない。
 彼からはデス・マッチ・ファイターの情念を感じませんね。
 改めてもどきだと認定です。
 試合は前半が殴ったり椅子をぶつけたりし合う平凡な内容、
 後半はそのまま特別過激になる事もなく
 イアンが脚攻め含め一方的に攻めていきます。
 完全に試合形式からキングストンの勝ちがなくなった所で
 チープ・フィニッシュが待っています。
 最初から期待してませんでしたが
 その小さな期待すら見事に裏切られました。
 少し悪い試合。

総評
 全体的に低調な内容ながら
 これは団体を考えれば当然という物。
 メインも含めね。
 しかし英雄vs.髭男は予想以上の出来だったので一応満足です。
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

Gクリス・ヒーローvs.ジョシュ・アベクロンビー
  チェーン・レスリング。
  アベクロは脚に狙いをつける。
  ヒーローは腕狙いだったがそれにつきあう。
  アベクロがロープを掴み仕切り直し。
  お互いどこを攻めた物か探っている。
  アベクロがショルダー・タックルを決めるもヒーローは倒れない。
  もう1度走る。
  ヒーローはドロップ・キックで迎え撃つとアーム・ドラッグ。
  アベクロがグラウンド・ヘッド・シザースを決める。
  ヒーローが逃れると同時にクラバート。
  アベクロもクラバート。
  アベクロがアーム・ドラッグ連発し離れる。
  ヒーローが握手を求める。
  アベクロは応じると見せかけ張り手。
  怒って突進してきた所をアーム・ドラッグ。
  ヒーローがボディ・スラムを決める。
  アベクロが場外に出て間を置く。
  ヒーローTシャツを着たファンにちょっかいを出す。
  その後ろにヒーローが降り立ち地獄突き。
  ヒーローがリングに戻ってきた所にアベクロがドロップ・キック。
  ヒーローの攻撃を避けスプリングボード式延髄切り。
  カバーするもカウント2。
  首に狙いをつける。
  ヒーローが場外に出るもアベクロは
  休む暇を与えず攻めリングに戻す。
  ヒーローが場外に出るもまた戻される。
  アベクロの攻勢が続く。
  ヒーローがキャメル・クラッチから逃れダブル・ストンプ。
  しかしアベクロが先に起き上がる。
  ヒーローを落とすとスプリングボード式コークスクリュー・トペ・アトミコ。
  先程のファンに張り手。
  そこにヒーローが怒りのトペ・スイシーダ。
  そのファンに張り手させるとリングに戻しミサイル・キック。
  猛攻を見せセントーンからカバー。カウント2。
  ロープに振られたアベクロがラ・ケプラーダへ。
  ヒーローは受け止めるとヒーローズ・ウェルカムの体勢へ!
  アベクロはニーを入れて防ぐと変形ヘッド・シザース。
  カバーするもカウント2。
  ヒーローは蹴りを受け止めるとドラゴン・スクリュー。
  肩車しレッグ・バスター。
  レッグ・ロックにつなげる!
  アベクロが何とかロープを掴む。
  ヒーローがアベクロをロープから引き離そうとする。
  アベクロが延髄切りからスナップメアDDT。
  カバーするもカウント2。
  ヒーローがコーナーのアベクロに突進。
  アベクロは避けるとバック・クラッカー!
  しかし脚の痛みからカバーが遅れカウントは2!
  コーナーから飛びつきスリーパー。
  ヒーローはサモアン・ドロップに切り返すと
  レッグ・ジャイアント・スイングからハングマンズ・クラッチ!
  アベクロがタップしヒーローの勝利!
  エリックが現れヒーローを襲撃。

試合結果

@バトル・ロイヤル(勝者:タイラー・ブラック)
Aタイラー・ブラックvs.ジミー・ジェイコブス(DQ)
B4コーナー・サバイバル:エリック・キャノンvs.ジェイソン・ストライフvs.ライアン・クルーズvs.チャンドラー・マックルー
CXディビジョン王座戦:マット・サイダル(ch)vs.トリック・デイビス
Dビリー・ガンvs.ライアン・ボズ
Eライト・ヘビー級王座戦:デリリウス(ch)vs.クラウディオ・カスタニョーリ
Fブランドン・トマセーリvs.マレク・ブレイブ
Gクリス・ヒーローvs.ジョシュ・アベクロンビー
Hテキサス・デス・マッチ:エディ・キングストンvs.イアン・ロッテン