TOPアメリカン・プロレスどインディー →NWA Florida:Jeff Peterson Memorial Cup Night One 6/16/06

NWA Florida:Jeff Peterson Memorial Cup Night One 6/16/06の分析


名勝負 なし
好勝負 クリストファー・ダニエルズvs.ロデリック・ストロング

2夜まとめて3枚組み。
トーナメント外の試合が3枚目に収録されています。
Night Oneは約2時間30分です。

入場曲カット、ゴングが鳴ったら即終了という所謂PWG仕様。

@TJマックvs.ラッカス
 ステージ・ダイブやコーナー・トゥー・コーナーなど
 ラッカスが素晴らしいムーブを見せましたが
 その披露会以外の何物でもなかったですね。
 悪い試合。

Aジェイク・マニングvs.カナディアン・クーガー
 小物扱いを受けるクーガーがルチャ・ムーブで噛みつく、という内容ですが
 ムーブ、間共にしょっぱいです。
 悪い試合。

Bジョーイ・ライアンvs.エル・ジェネリコ
 PWG対決という事でクオリティは保障されていると思いきや
 ライアンがスロー・ペースな上技が単発でいまいち。
 少し悪い試合。

Cミラノ・コレクションATvs.エリック・キャノン
 こちらはChikara対決。
 エリックがヒールを担当。
 前の試合と同じくスロー・ペースながら
 パンチの使い方が上手く間を取れてましたね。
 また、そのまったりした試合の中に織り込まれた
 ミラノの不恰好故に魅力的なムーブも光ります。
 平均的な良試合。

Dデイビー・リチャーズvs.ロッド・スティール
 リチャーズがキャリーしたという言葉では足らない。
 もはやリチャーズの1人プロレスでしたね。
 リスト・ロックへの布石、ハード・ヒッティングに客いじりと
 自信を持って客に見せられる攻めの完成度です。
 只それ故に実力の差がはっきりと見せつけられていて
 ロープ悪用のフォールでリチャーズが負けた時には
 ブッカーの判断を疑いましたね。
 悪くない試合。

Eチェイスン・ランスvs.トム・カーター
 クルーザー級らしい
 スピード感ある一進一退の攻防。
 終盤はインパクトある技が次々と出てきて盛り上がりましたね。
 平均レベル。

FTJウィルソンvs.クレイジーK
 Eとほとんど同じ内容ですが
 こちらはごまかしに走っている感が否めない。
 少し悪い試合。

Gデリリウスvs.ヒューマン・トルネード
 当然お笑いから入り、その後も軽く取り入れています。
 平均レベル。

Hジェリル・クラークvs.ライアン・ドラゴvs.ドラゴン
 前にレスラーを抱えた状態のレスラーとロープ・ワークをするというスポットは面白かったですね。
 他はどこでも見られる結託・裏切りなど。
 少し悪い試合。

Iエリック・スティーブンスvs.フランキー・シアッソ
 スティーブンス側のソーカルヴァルの度重なる介入に
 シアッソは途中で抜けセコンドを連れてくる事に。
 誰かと思いきや他ならぬモーリー・ホーリーでした。
 しかし元々華のある外見ではない上に
 ベビーという事で大袈裟な動作を自制する
 モーリーからはどこか寂しさを感じられて・・・。
 試合もモーリー登場ありきの展開なくせに
 只スクール・ボーイの転がし合いだけという駄目っぷりでどうにも・・・。
 悪い試合。

Jナフタリvs.ビリー・キッドマン
 キッドマンはできる選手な上
 動きも良くXディビジョンに対応できると思うのですけれど
 インディーの表舞台には出てきませんね。
 勿体無い。
 試合は、予想よりは悪くない接待試合でした。
 少し悪い試合。

Kクリストファー・ダニエルズvs.ロデリック・ストロング
 一夜目のメインを飾ったのはこのカード。
 堕天使vs.腰折の救世主。
 まずはストロングのチョップを驚異的な武器と位置づけダニエルズが逃げます。
 このチョップが炸裂するやダニエルズは腕攻めでストロングの動きと共にチョップを封じ、
 これに対しストロングがもう1つの切り札、バック・ブリーカーを出し腰攻め。
 そして両者ダウンからクライマックスへ。
 15分とロング・マッチではありませんが
 恐ろしく基本ムーブの使い方が上手くて
 上記の展開は1つ1つを取っても充実しているし
 全体から見てもつながりがあり完成している。
 文句なしに好勝負です。
 
Night Twoに続きます。
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

Kクリストファー・ダニエルズvs.ロデリック・ストロング
  ストロングがヘッド・ロック。
  ロープに振られショルダー・タックルへ。
  チョップへ。
  ダニエルズが間一髪でかわし場外に逃げる。
  リングに戻る。
  ダニエルズがヘッド・ロック。
  ストロングがロープに振ろうとする。
  ダニエルズが防いでロープに振りヒップ・トスを狙う。
  防がれるや脚を頭部にかけて1回転。
  ストロングがクローズラインを放つ。
  避けられるや続けざまにチョップへ。
  ダニエルズが避け場外に逃げる。
  リングに戻る。
  ストロングがヘッド・ロック。
  ダニエルズはロープに振るとリープ・フロッグへ。
  ストロングが直前で止まりチョップを叩き込む。
  ダニエルズが場外を逃げ追撃させない。
  リングに戻る。
  ストロングがダニエルズをコーナーに押し込むとショルダー・ブロック。
  チョップへ。
  ダニエルズは蹴り払うとアーム・ドラッグに捕らえる。
  ロープに振られるやショルダー・タックル。
  伏せたストロングを側転でかわすとアーム・ドラッグ。
  ストロングの動きを封じて腕を取り続ける。
  ストロングがバック・ブリーカーに切り返す。
  ストロングが腰を中心に攻める。
  ダニエルズを落とすとチョップ。
  エプロンに腰から叩きつける。
  リングに戻しバタフライ・ロック。
  ダニエルズはバック・エルボーを入れ逃れるとサンセット・フリップ。
  ストロングはカウント2で返すとサイド・スラムを決める。
  カバーするもカウント2。
  ストロングがクイックを絡めながら強烈な腰攻め。
  ダニエルズがロープに脚をかける。
  ダニエルズをロープに振り投げを狙う。
  ダニエルズは逃れるとSTO。
  両者ダウン。
  流れを変えさせまいとストロングが飛びつく。
  ダニエルズはジョー・ブリーカーで迎え撃つと猛攻撃。
  ダイビング・クロス・ボディを決めるもカウント2。
  チョーク・スラムを狙う。
  ストロングはアーム・ドラッグに切り返すとイワナギ・バック・ブリーカー。
  カバーするもカウント2。
  タイガー・ドライバーもカウントは2。
  ならばとビッグ・ブーツへ。
  ダニエルズは避けるとパンチ。パンチ。
  ロープに振ろうとする。
  ストロングが防ぎクローズラインを放つ。
  ダニエルズが避けロープに走る。
  クローズラインを避けオコーナー・ロールへ。
  ストロングがロープを掴んで防ぐ。
  クローズラインを狙ってきたダニエルズにダブル・ニー・ガット・バスター。
  続けてビッグ・ブーツを決めるもカウントは2。
  ダニエルズを抱え起こそうとする。
  ダニエルズが不意を突きジョー・ブリーカー。
  続けてデス・バレー・ドライバー。
  両者ダウン。
  フォア・アームズの打ち合い。
  ダニエルズが連発。
  ストロングも盛り返しロープに走る。
  ダニエルズがカウンターでチョーク・スラムを決めBMEへ。
  避けられるや着地しスラム。
  アラビアン・プレスへ。
  ストロングは両膝を立てて防ぐとハーフネルソン・バック・ブリーカーへ。
  ダニエルズが後ろに着地し蹴り。
  エンジェルズ・ウィングを決め1,2,3!

試合結果

@TJマックvs.ラッカス
Aジェイク・マニングvs.カナディアン・クーガー
Bジョーイ・ライアンvs.エル・ジェネリコ
Cミラノ・コレクションATvs.エリック・キャノン
Dデイビー・リチャーズvs.ロッド・スティール
Eチェイスン・ランスvs.トム・カーター
FTJ ウィルソンvs.クレイジーK
Gデリリウスvs.ヒューマン・トルネード
Hジェリル・クラークvs.ライアン・ドラゴvs.ドラゴン
Iエリック・スティーブンスvs.フランキー・シアッソ
Jナフタリvs.ビリー・キッドマン
Kクリストファー・ダニエルズvs.ロデリック・ストロング