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NEW:Best of NEW 2017の分析


名勝負 なし
好勝負 キース・リーvs.ドノヴァン・ダイジャック(1/21/17)

@キース・リーvs.ドノヴァン・ダイジャック(1/21/17)
 米インディーの数え歌の一つとなったカード。
 恵まれた体躯のダイジャックが本気を出せる相手。
 最初の打撃の打ち合いからそれぞれリミット振り切ってますね。
 スーパー・ヘビー級バウトに求めている迫力が途切れないスポットの数々。
 エプロンでのファイヤーマンズ・キャリー・スラムを決め、
 ダイジャックは主導権を握るも
 いつまでキースを封じ込めていられるかと
 攻撃性と同時に焦りを見せているのが良いですね。
 終盤もスプリングボードSTOを皮切りに
 ど迫力のスポットでこれで終わりかと思いきや
 それぞれカウント2で返してくる攻防には想像の上を行かれました。
 文句なしに好勝負。

Aケージ・マッチ:コーディ・ローデスvs.カート・アングル(3/3/17)
 WWEのHoF入りというサプライズがあった
 カートを招いてのカードはNEW春の祭典にふさわしいと言えるでしょう。
 しかしながらここにきてまたカートが
 コンディションが落ちてしまった様子。
 昨年はまだ体重、体力が落ちたものの鋭さは保っている印象だったんですけどね。
 その場の雰囲気を保つためだけの応急処置的構築が目立ちます。
 ただ試合が進むにつれクオリティも満たすべく
 トップ・ロープのスーパープレックスや
 定番ジャーマン等負荷がかかるスポットを取り入れて軌道修正し、
 コーディがケージ・トップからムーンサルトまで見せるという
 プロ根性には頭が下がりました。
 スポットで印象点を稼ぐ技術なので
 現役同士の試合には敵わないものの
 十分春の祭典のメインにふさわしい内容だと思います。
 平均的な良試合。
 
BNEW王座戦(レフェリー:リッキー・スティムボート):コーディ・ローデス(ch)vs.ドノヴァン・ダイジャック(4/23/17)
 ダイジャックのスケール感を
 コーディが受身で引き立てていて噛み合ってはいます。
 スティムボートは裏方も長いので
 レフェリー業も適切にこなしている。
 ただ思うように一線を越えていかなかったのは
 コーディが攻守配分をかなり受けに置いていて
 TVプロレス的な世界に引きずり込んでしまったからか。
 後、スペシャル・レフェリーが絡みすぎると興醒めではあるが、
 今回ほとんど起用した意味がなかったのも
 それはそれでどうかと思ってしまいます。
 後半になるにつれダイジャックがスケール・ダウンしてしまって残念。
 まあまあ良い試合です。

CNEW王座戦:コーディ・ローデス(ch)vs.アダム・コール(5/26/17)
 コールが生意気なヒール・キャラ。
 その大袈裟な振る舞いで観客をのせては良い意味で裏切る。
 観客も彼らの掌の上で踊る喜びがあって、ライブ感が実に良いですね。

 コールがコーナー上のコーディを突き飛ばすと横のテーブル上に落下。
 ROHを思わせるドラマチックな演出の基、
 中盤のコールの追い込みも目が離せない内容に仕上げています。
 終盤はレフェリー気絶やベルト攻撃などを絡めながら
 Fight Foreverチャントが起きる程のニア・フォールに次ぐニア・フォール。

 上記でも言いましたがROHの王座戦を見ているのではないかと錯覚する程の内容でしたね。

 好勝負に少し届かず。

Dペンタ・エル0M vs.サミ・キャリハン(6/9/17)
 テンション高い対決ではあるものの
 序盤にボード攻撃を持ってきたり
 椅子チャンバラが中盤にあったりと
 不必要なハードコア要素が試合のリズムを崩しています。
 気の強いサミをペンタが屈服させにいく攻防は合っていて良いだけに
 ハードコア要素を抜きにすればもっとクオリティが出てきたのではと思う。
 まあまあ良い試合。

Eキース・リーvs.ドノヴァン・ダイジャック(6/10/17)
 1月の再戦ですが屋外会場ということも影響しているのか
 こんな身軽な動きも出来る、と観客に見せる攻防。
 観客を意識する前に獰猛にぶつかっていく1月のものとは方向性が違いますね。
 ダイジャックもヘタレなキャラ寄りにシフト・チェンジ。
 終盤においては様々な技が繰り出されるも
 攻防のストーリーとしては弱さを感じる。
 平均的な良試合。
 (執筆日:6/?/17) 

FNEW王座戦:コーディ・ローデス(ch)vs.リコシェ(7/14/17)
 ビッグ・マッチなので演舞飛び交う試合になるかと思いきや、
 リコシェが受け手に回るので
 WWEスタイルのじっくりとした試合運びに。
 クオリティは安定しているものの
 切り返しを効果的なポイントで行わず、
 少し流し目で行っているのと
 テンポ・チェンジが薄いせいでしょうか、
 没個性的な20分マッチの印象。
 平均的な良試合。
 



注目試合の詳細

なし

試合結果

@キース・リーvs.ドノヴァン・ダイジャック(1/21/17)
Aケージ・マッチ:コーディ・ローデスvs.カート・アングル(3/3/17)
BNEW王座戦(レフェリー:リッキー・スティムボート):コーディ・ローデス(ch)vs.ドノヴァン・ダイジャック(4/23/17)
CNEW王座戦:コーディ・ローデス(ch)vs.アダム・コール(5/26/17)
Dペンタ・エル0M vs.サミ・キャリハン(6/9/17)
Eキース・リーvs.ドノヴァン・ダイジャック(6/10/17)
FNEW王座戦:コーディ・ローデス(ch)vs.リコシェ(7/14/17)