TOPアメリカン・プロレスどインディー →IWC:No Excuses 7/29/05

IWC:No Excuses 7/29/05の分析


名勝負 なし
好勝負 AJ スタイルズvs.マット・ハーディ

1枚組み約3時間

1試合目−ジミー・デマルコvs.KUDIO
 KUDIO(本当にIはいるの?)は日本のDDTのレスラーで
 特別優れているようには見えませんでしたが
 タジリっぽい試合スタイルでそれなりにインパクトは残しました。
 相手のデマルコがたいしたことないレスラーという事を考えると良くやった方でしょう。 
 
2試合目−デリリウスvs.マット・サイデル
 デリリウスのネタから始まり見栄えの良い攻防で
 バランス配分が良く、まあまあ良い試合。
 サイデルにキレがなく少し残念。
 これがデリリウス、サイデルのIWCデビューだったようです。
 
3試合目−クリス・ヒーロー、デイジー・ヘイズvs.グレン・スペクトレ、スミエ・サカイ
 大盛り上がりのファン・マッチ。
 スペクトレもワンダーマン・ギミックが板についてきた。
 
4試合目−04 年新人王決定戦:ジェイソン・ゴーリーvs.シマ・ザイオン
 なんで今頃っていう時期に新人王決定戦。
 しかしこの2人新人王を争うようなレベルではない。
 ザイオンはモデル・ギミックが受けているだけで
 ゴーリーもカナディアン・デストロイヤーもどき等派手な技が多いだけっぽい。 

5試合目−IWC 王座戦:シャーリー・ドー(ch)vs.エディ・キングストン
 トイレ休憩試合。
 基本殴り合って適当に投げ技散りばめる。
 一体全体なぜドーなんてレスラーにIWC王座を取らせたのか
 理解に苦しみます。 
 
6試合目−スーパー・インディ王座戦:ジョン・マチェスニー(ch)vs.クラウディオ・カスタニョーリ
 可もなく不可もなく平均的な試合。

7試合目−タッグ王座戦:セバスチャン・ダーク、ヘンタイ(ch)vs.サウザン・カムフォート
 折りしもOne Night StandでECW伝説が復活していた頃で
 賞味期限切れのECWレスラーを引っ張ってきました。
 こういう場合どうしても展開が限られてくるのが痛い。
 しかも今回最悪の終わり方でした。
 今度はラダー・マッチをやるって言ってるけど本当にできるのか。

8試合目−AJ スタイルズvs.マット・ハーディ
 ディスク・パッケージには年間最高試合最有力候補の文字(実際選ばれました)。
 いくらなんでも売り言葉だろうと半信半疑だったのですが・・・
 蓋を開けてみればやってくれました。
 その言葉に偽りなしの素晴らしい試合です。
 試合開始前から今後2度と実現しなくてもおかしくない、
 世紀の一戦を目の当たりにしてるんだっていうオーラを出してきます。
 マットは実力者とはいえWWEプロレスラーですので
 あまり凝った攻防や素早い攻防、いつものスピードは出せない。
 そこでAJがWWEプロレスをするという珍しい状況となりました。
 凝った攻防が出来ない代わりに
 攻防の細部にサイコロジーを織り込み
 これはフィニッシュにまで徹底されています。
 いや本当に素晴らしい試合でした。
 現時点でマットのシングル・キャリアの頂点に立つ試合。
 試合時間は約30分です。
 文句なしに好勝負。

総評。
 IWCは正直インディ団体の中でも試合の質がやや劣るレベルながら
 今回は割かし良くやっており
 なによりメイン・イベントは最高の一言。
 この団体この大会でしか見られない唯一のドリーム・マッチ。
 必見です。  
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

GAJ スタイルズvs.マット・ハーディ
  試合開始前に握手。
  組み合った後一度離れ基本的な攻防。
  まずはマットがショルダー・タックルで体格の差を思い知らせる。
  AJはマットの動きを抑えることが出来ない。
  ならばとグラウンドに持ち込み体格差の影響を少なくする。
  しつこくヘッド・ロックをかけていく。
  マットはバック・ドロップに返すとスネーク・アイズにクローズライン。
  カバーするもカウント2。
  AJがドロップ・キックを決める。
  カバーするもカウント2。
  ブレーン・バスターを狙うも力の差は歴然で逆に食らってしまう。
  コーナーに振られたAJはロープの下を潜り抜けると
  スプリングボード式フォア・アームズ。
  カバーするもカウント2。
  フォア・アームズを打ち合う。
  AJは延髄切りを決め打ち切る。
  マットは珍しくサブミッションを見せAJを弱らせる。
  AJはマットを落とすとトペ・コンヒーロ。
  AJは好機とばかりに攻め込んでいく。
  マットはスプリングボード式の技を狙ったAJの体勢を崩す。 
  両者ダウン。
  意地をかけて殴り合う。
  マットがローリング・フォア・アームズを決めカバー。カウント2。
  AJの蹴りを避けるとネック・ブリーカー。
  カバーするもカウント2。
  AJはブレーン・バスターを防ぐと逆にブレーン・バスターを決める。
  AJが一回転してのリバースDDT。カバーするもカウント2。
  ならばとスタイルズ・クラッシュへ!
  マットが逃れサイド・エフェクト。カバーするもカウント2。
  マットはコーナー上に登り飛翔。
  AJは蹴りを入れるとツイスト・オブ・フェイト!
  カバーするもカウントは2!
  ならばとスパイラル・タップにいくが避けられ自爆!
  マットはツイスト・オブ・フェイトを狙う! 
  AJは蹴りを受け止めるとハリケーン・ラナへ!
  マットが耐えスタイルズ・クラッシュ!
  1,2,2!カウントは2!
  マットがムーンサルトで止めを刺そうとするがAJは膝を立てて防ぐ!
  両者ダウン。
  マットがツイスト・オブ・フェイトを狙う! 
  AJは耐えると押し飛ばす!
  マットはレフェリーにぶつかる寸前で踏みとどまる!
  その瞬間AJへの注意が逸れる!
  AJはジャックナイフ固めと見せかけ本命のスタイルズ・クラッシュへ移行し炸裂!
  しかし勝利を確信し緊張の意図が途切れてしまったAJはカバーへの移行が遅れカウントは2!
  まだ勝負は決まらない!
  AJはマットにローリング・フォア・アームズを決め雪崩式ハリケーン・ラナを狙う。
  マットはロープを掴んで阻止すると雄叫びを上げ飛び技を狙う。
  しかしそこにAJのペイレイ・キックが決まる。 
  観客は総立ちで試合の行く末を見守る!
  マットはローリング・フォア・アームズを狙ったAJに蹴りを入れるとツイスト・オブ・フェイトへ!
  AJがバック・スライドに切り返そうとする!
  追い詰められたマットはロー・ブローという禁断の果実に手を出し
  ツイスト・オブ・フェイト!
  カバーし1,2,2!カウントは2!
  信じられない面持ちのマットは再びツイスト・オブ・フェイトへ!
  AJはロープを掴んで自爆させるとオクラホマ・ロールへ!1,2,3!
  AJの勝利!
  IWC!IWC!
  マットは試合してくれたAJに感謝し握手。
  AJもマットに感謝の意を示し先にリングを後にする。

試合結果

@ジミー・デマルコvs.KUDIO
Aデリリウスvs.マット・サイデル
Bクリス・ヒーロー、デイジー・ヘイズvs.グレン・スペクトレ、スミエ・サカイ
C04 年新人王決定戦:ジェイソン・ゴーリーvs.シマ・ザイオン
DIWC 王座戦:シャーリー・ドー(ch)vs.エディ・キングストン
Eスーパー・インディ王座戦:ジョン・マチェスニー(ch)vs.クラウディオ・カスタニョーリ
Fタッグ王座戦:セバスチャン・ダーク、ヘンタイ(ch)vs.サウザン・カムフォート(DQ)
GAJ スタイルズvs.マット・ハーディ