ICW:Best of ICW No Holds Barred 2021 part.1の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ジョン・ウェイン・マードックvs.シェイン・マーサー(1/9/21) |
@ジョン・ウェイン・マードックvs.シェイン・マーサー(1/9/21)
タフなマーサーにマードックがコンスタントに凶器を叩きつけていきます。
マーサーは不器用な受けをキャラで隠している感がありますが、
それでも良くやるな、と感心する受けっぷり。
火炎ダルに火炎有刺鉄線バットのスポットは飛び切りですが、
それ以外も常に一定以上の見応えのあるシーンが続きました。
この平均点の高さは特筆に値します。
終盤は鉄板のトラック上からの強烈なスポットもあり。
予想以上の内容でしたね。
ぎりぎり好勝負。
Aブルース・サンティーvs.ジャスティン・カイル(2/27/21)
ビッグマンがMMAと見間違うぐらいの
切れ味鋭い打撃の牽制を放った上で、
プロレス的な平手打ち、そして拳の打ち込み合いを見せます。
プロレスだからと調整していない全力的なフィスト・ファイトは見応えがありましたね。
MMAにかなり寄せた中で作り上げたプロレスなので
試合時間2分半という設定も丁度良かったですね。
まあまあ良い試合。
Bブランドン・カークvs.AKIRA(2/27/21)
リングアナウンスをしようとしたケイシーを
AKIRAがゴミ箱の蓋で殴り倒すと
ブランドんにも相当のテンションで攻めかかります。
先の試合と同じく普通は調整する所を
ちょっとやそっとでは引かない攻めっぷりを見せます。
足技が神がかっていて魅力的でしたね。
ブランドんも見事な受けっぷり。
所々でもたつきが見られるものの彼の良さが出ていました。
デス・マッチ度は低いものの満足度は高い内容。
好勝負に届かずも中々良い試合。
Cアレックス・オーシャンvs.SHLAK(2/28/21)
ライアン戦以降思ったより跳ねていないオーシャン。
この試合もヒールならSHLAK相手に
もっと狡く立ち回るなり、ビビるなりしても良いのに、と感じますが、
デス・マッチとして黙々と受け続け、覚悟を見せました。
SHLAKは少し粗さも感じますが、
それはこのキャラの個性の一部として
良い印象で受けてもらえるようなパフィーマンスになっていましたね。
最後のトラック上から火炎テーブルに落ちるフィニッシュも良かった。
フォールという書式を気にしてフィニッシュ・ムーブにしないことが多々ある中で
規定概念に捕らわれずこの試合のあるべき姿に収めました。
中々良い試合。
(執筆日:2/?/21)
Dダン・マフvs.ノーラン・エドワード(4/10/21)
ノーランの名前を轟かせ、
マフを20年弱ぶりにインディーの表舞台に引き上げた昨年の試合のリマッチです。
ノーランはこのWMウィークエンドで1日3−4試合しており、
マフもそこまでではないものの前日のトーナメントで4試合行っている状況。
スタミナは限られていますが、
この2人の戦いの最大の見どころはそこに依存しませんし、
下手に切り返し合いに手を出すとマフがミスするのは昨年の教訓。
ということでかえって良い方向に働いたかもしれませんね。
マフがノーランをボコボコにしていきますが、
場外含めて場を上手く使って、
ノーランも受け手としてしっかりコントロール。
昨年は前評判が高くない状況から始まって生まれた熱を
今度は自ら期待に応える形で作り出しました。
最後の逆転劇の攻防はありきたり過ぎて
この特別な試合には少し安直な気もしますけどね。
好勝負に届かずも中々良い試合。
E初代アメリカン・デス・マッチ王座戦:ジョン・ウェイン・マードックvs.エリック・ライアン(4/10/21)
マットがなく木板のみのリングで
ロープの代わりにチェーンが張られ、
4コーナーには蛍光灯束が設置された形式。
Vol.1で戦った両者が初代王座戦でリマッチ。
まずは格式の演出。
蛍光灯の破片を巻いてレスリングを継続するのは良かったですね。
そこから凶器を混ぜ込み
真面目な王道の構築となっています。
変則的なことはせず、通電した蛍光灯の束を投げつける等
シンプルな潰し合いになっています。
ただ確かにシチュエーションは整っているが
この2人で初代王座戦ならばインパクトのあるものが後1スポットあっても良いでしょう。
確かに両者上半身を血まみれに染めた過激なファイトではありましたが、
幾多のデス・マッチの中で記憶に残るものだったかといわれると少し弱かった。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:4/?/21)
注目試合の詳細
なし試合結果
@ジョン・ウェイン・マードックvs.シェイン・マーサー(1/9/21)Aブルース・サンティーvs.ジャスティン・カイル(2/27/21)
Bブランドン・カークvs.AKIRA(2/27/21)
Cアレックス・オーシャンvs.SHLAK(2/28/21)
Dダン・マフvs.ノーラン・エドワード(4/10/21)
E初代アメリカン・デス・マッチ王座戦:ジョン・ウェイン・マードック(新チャンピオン!)vs.エリック・ライアン(4/10/21)