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ICW:Best of ICW No Holds Barred 2021 part.3の分析


名勝負 なし
好勝負 アメリカン・デス・マッチ王座戦、60分アイアン・マン・デス・マッチ:ジョン・ウェイン・マードック(ch)vs.エリック・ライアン(10/23/21)

@サディーカvs.ミッキー・ナックルズ(10/1/21)
 最初のギアのかけ方から違いますね。

 女性デス・マッチ・ファイターとして
 トップに位置する2人のドリーム・マッチという見方に見事に応えてくれます。

 サディーカが場外からリングに引き上げようとしたところで
 ミッキーがまだ場外戦やろうと延長。
 少し長い印象はありましたが、2人の偏執さが強調されていましたね。
 場外でも躊躇なく血を流しダウンする2人の根性に感嘆。

 最後はレフェリー・ストップというコントロバーシャルな終わり方。
 サディーカは今を時めくスターとはいえ
 少し上げ過ぎな印象もちょっとあります。

 好勝負に少し届かず。

Aサトゥ・ジンvs.クルール(10/23/21)
 クルールがハイパー・アーマー・キャラとして
 凶器攻撃も大抵のものはダメージなしで対応。

 使いどころが難しい特性ではありましたが、
 ジンが良い緩急で攻めを調整するので
 密度の高いデス・マッチとして良い方向に作用しましたね。

 クルールのトペなど見栄えのするスポット等で
 後半も盛り上がりました。

 最後真っ赤に染まったクルールに蛍光灯投げまくって、
 レフェリーがストップをかける終わり方も
 この魔人対決の帰結としてはあり。

 好勝負に少し届かず。

Bアメリカン・デス・マッチ王座戦、60分アイアン・マン・デス・マッチ:ジョン・ウェイン・マードック(ch)vs.エリック・ライアン(10/23/21)
 冒頭はライアンが焦らしてフラストレーションを溜める形。
 マードックが拳で発散させるもライアンが丸め込み。
 丸め込みはともかくコーナー・ガラス葬でも1本、と
 1本取る為のハードルが低めです。

 それはライアンが両手の怪我を抱えていることと少なからず関係しているでしょう。

 一定の試合時間の中でスポット=フォールを配置し、
 その合間は拳で埋めながら
 リングと場外を行き来して停滞を防ぎます。
 そこには試合運びのテクがあるし、
 椅子に座っての殴り合いが2度目でも
 観客に働きかけて盛り上がるようにする配慮はあります。

 そしてこの試合形式がそもそもリアルな挑戦要素を含むが故に
 ライアンが怪我を抱えながら
 対処的にであってもこの試合形式にチャレンジするのは
 それは見所といっても決して恥ずかしくない。

 血まみれになる中で、最後の60分という時間切れまで気持ちを込めて戦い抜きました。

 最後無理やりに決着つけずに引き分けでも良かったように個人的には思いましたが些細なことです。

 泥臭いデス・マッチ求道。

 ぎりぎり好勝負です。
 (執筆日:11/?/21)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@サディーカvs.ミッキー・ナックルズ(10/1/21)
Aサトゥ・ジンvs.クルール(10/23/21)
Bアメリカン・デス・マッチ王座戦、60分アイアン・マン・デス・マッチ:ジョン・ウェイン・マードック(ch)vs.エリック・ライアン(6-5)(10/23/21)