ICW:Best of ICW No Holds Barred 2021 part.2の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | デイル・パトリックスvs.ニール・ダイヤモンド・カッター(6/26/21) アメリカン・デス・マッチ王座戦:ジョン・ウェイン・マードック(ch)vs.ジャスティン・カイル(7/10/21) |
@アメリカン・デス・マッチ王座戦:ジョン・ウェイン・マードック(ch)vs.サディーカ(6/26/21)
マードックから蛍光灯束を投げつける不意打ち。
サディーカは肌の露出が少ないコスチュームになっているとはいえ強烈な洗礼でしたね。
場外乱闘はマフ戦と同様対等に行るのでベースは安定しています。
目玉のスポットはコーナー上からガラスと蛍光灯一本へのロシアン・レッグ・スイープ。
凶器自体は上記の通り決して過激なものではないですが、
両側に柵を縦に立てて横に挟み込んでいるので、ビジュアルは禍々しかったですね。
フィニッシュも含めて見せ方を工夫して一戦級のデスマッチに仕上げていました。
ガラスとか使っていない凶器もリングに残ってはいましたが、
サディーカがリスペクトを得るに十分な内容でした。
好勝負に少し届かず。
Aアメリカン・デス・マッチ王座戦:ジョン・ウェイン・マードック(ch)vs.AKIRA(6/27/21)
AKIRAが先手を取り自傷アピール。
円形ケージの関係上、使う凶器はケージ内に設置済み。
(一度場外には出て拳の打ち合いをしましたけどね)
やることがある程度観客に想定されている中で、
王座戦にふさわしいものを作れています。
今のAKIRAの充実ぶりを感じますね。
デス・マッチの王座戦としてのトップ・ランクを目指して
地道に一発一発をハードに積み重ねた良い試合でした。
好勝負に少し届かず。
Bデイル・パトリックスvs.ニール・ダイヤモンド・カッター(6/26/21)
観客をのせた上で思いっきり凶器攻撃。
様々な見せ場を作っているので濃淡ありそうなものですが、
どの見せ場も見応え十分で両者のワークレイトの安定感が一番良い形で出ましたね。
デイルのパワー、ネイルの受けっぷりもスポットを際立たせました。
他にない特別なスポットがある訳ではないが
キャリア・ベストの特別な試合でした。
ぎりぎり好勝負。
Cリード・ベントリーvs.ボビー・ベバリー(7/10/21)
リードのハイ・テンションっぷりも素晴らしいですが、
べバリーのコンスタントな試合貢献も良いですね。
ネーム・バリューは他より劣るものの
ここまで熱いパフォーマンスを見せられれば観客も熱くなります。
デス・マッチとしての見せ場だけでなく
通常プロレスの仕掛けも織り交ぜ、持ち味を見せつけました。
ミッド・カードでこんな熱い試合が生まれると嬉しいですね。
好勝負に少し届かず。
Dアメリカン・デス・マッチ王座戦:ジョン・ウェイン・マードック(ch)vs.ジャスティン・カイル(7/10/21)
ゴングが鳴るなりカイルが殴りかかります。
スケールの大きな投げでスープレックス・マシーンと化していますね。
一方で蛍光灯も受けデス・マッチの領域に踏み込んでくるので、
マードックの持ち味も損なわず良いスタイル・クラッシュになっています。
少し大味であることも確かですが、
方向性の精度は極めて性格で
そうだよ、こういう攻防をこのカードに求めているんだ、と観客が納得する出来。
最後の火炎テーブル葬も最高にふさわしいフィニッシュでしたね。
ぎりぎり好勝負。
Eアメリカン・デス・マッチ王座戦:ジョン・ウェイン・マードック(ch)vs.サディーカ(8/14/21)
サディーカから仕掛けていきますが、
マードックが反撃に転じると容赦なく蛍光灯でシバキ上げます。
ゲイジのような暴虐モードに入っていますね。
ステージ下へのボード葬など迫力あるスポットもありました。
一方で攻守偏らせるといっても
本質的なコミュニケーションがなされず、少し正常でない所がありましたね。
最後も意図的にフィニッシャーっぽくないもので終わらせ、
マードックが一蹴した印象作りをしていました。
中々良い試合。
(執筆日:8/?/21)
注目試合の詳細
なし試合結果
@アメリカン・デス・マッチ王座戦:ジョン・ウェイン・マードック(ch)vs.サディーカ(6/26/21)Aアメリカン・デス・マッチ王座戦:ジョン・ウェイン・マードック(ch)vs.AKIRA(6/27/21)
Bデイル・パトリックスvs.ニール・ダイヤモンド・カッター(6/26/21)
Cリード・ベントリーvs.ボビー・ベバリー(7/10/21)
Dアメリカン・デス・マッチ王座戦:ジョン・ウェイン・マードック(ch)vs.ジャスティン・カイル(7/10/21)
Eアメリカン・デス・マッチ王座戦:ジョン・ウェイン・マードック(ch)vs.サディーカ(8/14/21)