ICW-NH:Best of ICW No Holds Barred 2020 part.1の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | エリック・ライアンvs.アレックス・オーシャン(7/4/20) |
@カサノヴァ・ヴァレンタインvs.ニック・ゲイジ(6/27/20)
アピール中のカサノヴァの背後からゲイジが襲撃。
相手に容赦しないゲイジらしさの出た苛烈な攻めです。
これに対しカサノヴァも自分のペースに持ち込み、
そこまで大きな攻めをせずとも存在感を感じさせる。
これは見事。
時の人になるだけありますね。
ピザ・カッターでカサノヴァが一度バックステージに引っ込まざるを得ない負傷をし、
空白が生まれてしまいますが、
そこで巻いたテープをゲイジが外して傷口を攻撃。
一度静まった熱を蘇らせます。
終わってみればゲイジ完勝の内容だが
攻守しっかり噛み合わせて充実度は高かった。
好勝負に少し届かず。
AAKIRA vs.リード・ベントレー(6/27/20)
リードが各種凶器でAKIRAを追い込みます。
AKIRAはまだ凶器に不慣れも
蹴りスタイルで独自性を担保できています。
意外にやるなと思っていたら、
二段テーブルのリードに向かって
隣家の屋根から蛍光灯付きダイブ。
一気に盛り上がりつつ
その後も高角度スープレックス等、
高所ダイブから盛り下がらずにやり切ったのは予想以上。
両者ここまでするとは思わなかったですね。
素晴らしいパフォーマンスでした。
好勝負に少し届かず。
Bジョン・ウェイン・マードックvs.シュラック(6/27/20)
蛍光灯の束を叩きつけて盛り上げる。
大味です。
しかし大味上のものに押し上げるものがこの試合にはあります。
テンション高く血で真っ赤に染まりながら攻防。
場外でのヘッド・バット合戦も一気にテンションを上げましたね。
マードックが試合の手綱を握り続け、
最後まで常識外で攻防し切りましたね。
好勝負に少し届かず。
Cエリック・ライアンvs.アレックス・オーシャン(7/4/20)
2年目の新星、オーシャンが素晴らしいですね。
試合運びが出来ているし動きは軽妙。
何よりデス・マッチ・ファイターとしての覚悟がある。
そしてこの試合をよりドラマチックにしたのはライアン。
先駆者、権威者としてオーシャンの覚悟の程を試す
試合運びを表現出来ていてぐっと引き込まれていきます。
オーシャンも2年目とは思えない見得を切ったりと
焦らずに自分の魅力を提示していきます。
濃厚なデス・マッチの中で
場外トラックに上り、さらにその上にラダーを立ててダイブという狂いっぷり。
トラックといえばデス・マッチ・トーナメントの定番フィニッシュですが、
それで終わることなくリングに戻ってもえげつないスポットで身を削り続け
究極の極限までやりきって見せました。
最後もハーフ・ボストンをかけながらのカーブ・ストンプで強烈。
昨年のヴェイトに続き、オーシャンというとんでもない奴が現れたぞ、と
デス・マッチ界を騒然とさせるキャリア・メイキング・マッチ。
RSP vs.ゲイジがなかったら普通にデス・マッチ・オブ・ザ・イヤーを上げていたかも。
文句なしに好勝負。
Dジョン・ウェイン・マードックvs.アキラ(8/8/20)
アキラもデス・マッチ慣れしてきたか
凶器の織り交ぜ方がより良くなっていますね。
それでもまだグリーン・ボーイな所がある中で
マードックがバランスの良い攻めで安心して見れる試合運び。
マードックがシャツを着たままで
アキラも言っても凶器をそんなに使わないので
過激度はやや抑えられていましたが、
その中で攻防が全然尽きないのには驚き。
両ひざを突いてヘッド・バット合戦をしたと思ったら
ムタ・ロック+のこぎりなんて組み合わせの妙もあり、
最後まで停滞することなくやりきりました。
盤石の内容でアキラをICWのメイン・イベンターの
頭数に数えても良いということを実証した内容です。
好勝負に少し届かず。
Eファン・ハウス・デス・マッチ:パガノvs.エリック・ライアン(8/9/20)
コロンが同日の興行で怪我した為にライアンが代役。
ルチャのリズムにあてこんだり、
凶器を外しても何とかフォローしたりと
泥臭くデス・マッチとしての底値を上げていきましたね。
血と観客の熱でのってきて、
This is Awesomeが起きましたが、
そのチャント後すぐ終わってしまって、
えっ!?ここからじゃないの?という気持ちも残りました。
平均的な良試合。
(執筆日:9/?/20)
注目試合の詳細
なし試合結果
@カサノヴァ・ヴァレンタインvs.ニック・ゲイジ(6/27/20)Aアキラ vs.リード・ベントレー(6/27/20)
Bジョン・ウェイン・マードックvs.シュラック(6/27/20)
Cエリック・ライアンvs.アレックス・オーシャン(7/4/20)
Dジョン・ウェイン・マードックvs.アキラ(8/8/20)
Eファン・ハウス・デス・マッチ:パガノvs.エリック・ライアン(8/9/20)