TOPアメリカン・プロレスどインディー →FIST:Where the Superstars of Tomorrow...Shine Today 5/29/05

FIST:Where the Superstars of Tomorrow...Shine Today 5/29/05の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

全3王座の初代王者を決めるトーナメント で構成されたFISTのデビュー・ショーです。
2枚組み総時間2時間40分。
画質は少し悪く、
また会場も大部屋のため観客が一方向(約40人)のみで
カメラが反対側というレスラーにしたら困った位置どりになっています。

語るに足らない試合が多いので各王座決定戦11試合目からレビュー。

11試合目−スペシャリティ王座戦、5カウント・マッチ:シャーク・ボーイvs.ジミー・ジェイコブス
 万年ダーク・マッチ・レスラーのシャーク・ボーイに合わせ
 何の妙も無いレスリングから入り
 中盤はシャーク・ボーイが脚を痛めて乗り切る。
 そしてクライマックスは5カウント・マッチなんだから
 説得力あるものを見せてくれよと思ったら
 コーナー上から突き落とされただけでカウント5。
 まったくもってふざけたフィニッシュです。

12試合目−タッグ王座戦:ダニー・ダニエルズ、エリック・キャノンvs.タイラー・ブラック、マレク・ブレイブ
 軽い心理戦から一極攻めでお互い捕まえ
 ようやくタッチしてクライマックスへと。
 悪くはないけど、なんら良いところもない試合。
 連携技もないし。 

13試合目−FIST王座戦、3本勝負:ナイジェル・マッギネスvs.クリス・ヒーロー
 打撃は一極攻めに関連して出てくる他は延髄切り1発のみ。
 イアンvs.ヒーローを髣髴とさせる
 偏重を通り越してレスリング・オンリーといってもいい試合内容となりました。
 投げに関してもこのスタイルでの勝負の中
 逃げに走るというサイコロジーを含む
 これしかないフィニッシュに導くためのものとして
 不発のブレーン・バスターが一発あるだけでした。
 イアン戦のレスリング・デス・マッチの境地には到達していませんが
 面白さがあるしフィニッシュも良いので一長一短。
 欠点としては3本勝負の意味がほとんどないし
 ナイジェルがサブミッションの得意技を持っておらず、
 そのせいかヒーローもハングマンズ・クラッチなどを使わないので
 盛り上がりに欠けています。
 好勝負に少し届かず。
 
総評
 旗揚げ戦だというのに
 全王座トーナメントを一気にやって
 トーナメント外もトーナメント内の選手を使ったりと
 かなり問題がある構成です。
 良い試合がなく見所はメインのみ。
 しかしそのメインも異種試合で
 これだけのために手に入れる価値があると言えるかというと厳しいです。
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

LFIST王座戦、3本勝負:ナイジェル・マッギネスvs.クリス・ヒーロー 
  腕の取り合いからヒーローが
  脚も極めるサブミッションを決める。
  ナイジェルが体勢を変え脚を取る。
  ヒーローが蹴り飛ばして逃れ仕切り直し。
  両者互角のチェーン・レスリング。
  ヒーローが脚に狙いをつけ優位に立つ。
  ナイジェルも脚へのサブミッションを決め返す。
  ヒーローが逃れた所で仕切り直し。
  両者握手を交わす。
  ナイジェルはクリーンにロープ・ブレイクするも
  ヒーローは離れ際に胸を突く。
  腕の取り合いからヒーローは場外で間を置く。
  ナイジェルはレフェリーを使ってヒーローはチキンだと挑発。
  再びレスリング勝負へ。
  ヒーローが撹乱してのラ・マヒストラルで1,2,3!
  ヒーローが先取(13分)!
  ナイジェルはロープに脚がかかっていたと抗議するも認められない。
  ナイジェルが脚に狙いをつけ優位に立つ。
  ヒーローも脚狙いでやり返す。
  ヒーローがサンセット・フリップへ。
  ナイジェルが座り込んでカバーの体勢に持ち込み1,2,3!
  これで1対1(20分)!
  ヒーローは呆然としながらも回復する隙を与えず再び脚攻め。 
  ナイジェルがクロスフェイスに切り返す。
  ヒーローはロープに脚をかけようとする。
  ナイジェルは意表をついてクルーシーフィックスに変える。
  ヒーローはカウント2で返すと同時に脚を攻撃し主導権を渡さない。
  ナイジェルが丸め込んで行くもカウント2止まり。
  ヒーローが再び脚を攻める。
  ナイジェルが延髄切りを決める。
  両者ダウン。 
  ナイジェルが反撃かと思われたが
  その勢いを利用しヒーローはナイジェルをロープを下げ落とす。
  ヒーローがレフェリーの注意を引いている隙に
  悪徳マネージャーがクッキー・シートでナイジェルを叩こうとする。
  ナイジェルは奪い取り逆に叩きつける。
  ヒーローはブーツを脱いでナイジェルに投げつける。
  リング内へのブレーン・バスターを狙う。
  ナイジェルは後ろに着地するとロール・アップで1,2,3!
  2対1でナイジェルが初代FISTチャンピオンに(26分)!

試合結果

@エディ・キングストンvs.ジョシュ・アベクロンビー(15分時間切れ引き分け)
Aタイラー・ブラックvs.トニー・スカポーン
Bシニスター、RCスティーブンスvs.アンジェロ・インペル、ライアン・クルーズ
Cスペシャリティ王座戦、1回戦:ジミー・ジェイコブスvs.ライアン・フェニックス
Dマレク・ブレイブvs.クラウディオ・カスタニョーリ
EFIST王座戦、1回戦:ナイジェル・マッギネスvs.カイル・リッチ
Fスペシャリティ王座戦、1回戦:シャーク・ボーイvs.エディ・キングストン
Gタッグ王座戦、1回戦:ダニー・ダニエルズ、エリック・キャノンvs.ライアン・クルーズ
Hタッグ王座戦、1回戦:タイラー・ブラック、マレク・ブレイブvs.クラウディオ・カスタニョーリ、トニー・スカポーン
IFIST王座戦、1回戦:クリス・ヒーローvs.ジョシュ・アベクロンビー
Jスペシャリティ王座戦、5カウント・マッチ:シャーク・ボーイvs.ジミー・ジェイコブス(新チャンピオン!)
Kタッグ王座戦:ダニー・ダニエルズ、エリック・キャノン(初代チャンピオン!)vs.タイラー・ブラック、マレク・ブレイブ
LFIST王座戦、3本勝負:ナイジェル・マッギネス(初代チャンピオン!)vs.クリス・ヒーロー(2-1)