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CW:Best of CW 2021の分析


名勝負 なし
好勝負 Chaoticヘビー級王座戦:JTダン(ch)vs.デヴィアン(6/10/21)

@JTダンvs.クリスチャン・カサノヴァ(2/11/21)
 ダンが脚攻め。
 その受けの中でもカサノヴァの鋭さが光りますね。

 ダンは上記の通り脚に狙いをつけますが、
 そこに囚われ過ぎず上手くバランスを取って煽りも出来ていますね。

 カサノヴァも自分の良さを失わない範囲で脚のダメージを表現。

 もう少し試合が進むにつれ深度を深くしたかった所はあったか。
 
 平均的な良試合。

AJTダンvs.デヴィアン(3/5/21)
 インタージェンダーのムーブメントの流れに乗った対決。

 ダンが小柄という弱点とディヴィアンの大柄さが
 男女差を補ってバランスを保っています。
 
 またダンが脚に狙いをつけて
 真っ向勝負からずらすことでも噛み合いを良くしていますね。

 デヴィアンはスタイル柄、点のインパクトで誤魔化すことも出来るでしょうが、
 本質論でしっかり向き合ってシリアスに見せてましたね。

 後半は惜しみなく持ち技を繰り出し、
 彼らだけのオリジナルな攻防に昇華させました。

 この時点でその後のブックが決まってたかは分かりませんが、
 ブッカーにデヴィアンの王者への道のりを描かせたくなるに足る内容です。

 好勝負に少し届かず。

BChaoticヘビー級王座戦:JTダン(ch)vs.デヴィアン(6/10/21)
 一つ一つシーンを区切って王座戦の格式を演出。
 それはデヴィアンのスキル・バランスにもフィットしていますね。

 デヴィアンは王座挑戦という抜擢に心身充実しており、
 その大柄さにあった自信のある試合運びになっています。

 ダンが主導権掴んだ後の中盤は地味ながら、
 ダンのコテコテの煽りとデヴィアンのシリアスな受けは
 表面的なエンタメに終わらないリアリティーを生み出しています。

 攻防は前回流れの上に駆け上がりましたが、
 今回はその勢いに依存せず、より幅を持って試合を動かせています。
 
 前回の攻防を活かして更にその次に踏み込むこともできています。
 王座交代劇を信じさせるに足る白熱感で、
 デヴィアンも神がかっている格好良さがありました。

 文句なしに好勝負。

CChaoticヘビー級王座戦:JTダン(ch)vs.デヴィアン(8/27/21)
 前回よりもエンタメ寄りで煽って
 雰囲気作っていきますね。

 場外観客の近くで攻防し、
 コーナー使った大きな一進一退で
 スケール感を作っていきます。

 ダンの仲間が現れ不穏感を出しますが、
 即座にフェイス・レスラーが現れ追い払います。
 その後も最終的には真っ向からのぶつかり合いを見せていますが、
 乱入合戦とかダンのヒール戦略で
 もっと割り切って演出しても良かったですね。
 
 内容としては間違いないものの
 前回の化学反応、リアリティからすると物足りなさも残る。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

 (執筆日:3/?/22)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@JTダンvs.クリスチャン・カサノヴァ(2/11/21)
AJTダンvs.デヴィアン(3/5/21)
BChaoticヘビー級王座戦:JTダン(ch)vs.デヴィアン(6/10/21)
CChaoticヘビー級王座戦:JTダン(ch)vs.デヴィアン(新チャンピオン!)(8/27/21)