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APW:Best of APW 2012の分析


名勝負 なし
好勝負 ユニバーサル王座戦:ティモシー・サッチャー(ch)vs.アダム・ソーンストー(8/25/12)

@ユニバーサル王座戦:ティモシー・サッチャー(ch)vs.アダム・ソーンストー(8/25/12)
 序盤のレスリングは密着しながらも積極的に仕掛けていきます。
 ダイブ空振りから打撃を重々しく打ち込んでいくと、
 止めのブレーン・バスターで疲労感一杯に演出。
 ロープ・ワークからの打撃で広げると
 ティモシーの定番の腕攻めに転じます。
 腕をおるのではないかと思わせるえぐい見せ方。
 ソーンストーも得意技のダブル・ストンプとスーパー・キックで対抗します。
 世界観から逸脱せずに攻防の可能性を広げると
 椅子に座って張り手の打ち合いからソーンストーが場外でのDVD。
 ティモシーがなんとかリングに戻ると最後の戦い。
 ティモシーの技術的なクロス・フェイスで
 過酷な試合内容にふさわしい幕切れを演出しました。
 文句なしに好勝負。

Aユニバーサル王座戦:ティモシー・サッチャー(ch)vs.アダム・ソーンストー(9/8/12)
 再戦とあって開始直後にビッグ・ブーツ、バック・ドロップを打ち合う熱模様。
 ハードな打撃戦からティモシーの腕攻めへと入っていきます。
 前回とは違い軸をよりストレートにして
 その中で無理のない形で変調を見せています。
 ソーンストーがダブル・ストンプを切り口に反撃すると
 ストライカーとしてティモシーを痛めつけていきます。
 ティモシーが反撃しこれから魅力的な攻防が行われるぞと
 期待感が出てきたところでディランが乱入。
 この結末は余りに台無しでした。
 乱入するにしてももっと攻防を繰り広げて欲しかった。
 平均的な良試合。

Bユニバーサル王座戦:ティモシー・サッチャー(ch)vs.ディラン・ドレイク(9/29/12)
 王座戦をぶち壊しにされたティモシーがディランに襲いかかります。
 しかしちょっとディランの反撃が早く、
 その怒りの感情をより観客にアピールしたかったところ。
 エプロンへのバック・ドロップからディランの腰攻めへ。
 ティモシーが苦しみを伝えるセルで移入感を増します。
 一方で反撃に転じると強烈なアッパーカートで王者らしく堂々と振舞う。
 見事ですね。
 ディランの腕を攻めつつも自分の脚が故障していることを伝えている。
 ディランが受身の際にもっと演出性を加えれば
 トータル・パッケージな内容になったでしょうね。
 エンターテイメント性にやや欠けるも深みのある内容。
 最後はソーンストーが乱入して前回の仕返しをして決着です。
 好勝負に少し届かず。

Cユニバーサル王座戦、ケージ・マッチ:ティモシー・サッチャー(ch)vs.ディラン・ドレイク(11/3/12)
 ディランは開始時から逃げ腰。
 封じられて脚攻めでティモシーを止めようとするも
 ティモシーの得意のグラウンドとあって対抗される形。
 ディランならもっとアピールできると思うし、
 グラウンドが全編にわたって過多な印象。
 また前回の試合のようなバランスで良く、
 無駄に一進一退の均衡に拘ってしまっています。
 ティモシー防衛かと思いきや乱入者が扉を叩きつけ、ディランが逆転。
 ティモシー政権に終止符を打ちました。
 平均的な良試合。


(執筆日:10/?/13)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ユニバーサル王座戦:ティモシー・サッチャー(ch)vs.アダム・ソーンストー(8/25/12)
Aユニバーサル王座戦:ティモシー・サッチャー(ch)vs.アダム・ソーンストー(ノー・コンテスト)(9/8/12)
Bユニバーサル王座戦:ティモシー・サッチャー(ch)vs.ディラン・ドレイク(9/29/12)
Cユニバーサル王座戦、ケージ・マッチ:ティモシー・サッチャー(ch)vs.ディラン・ドレイク(新チャンピオン!)(11/3/12)