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AEW:Best of AEW TV Matches 2025 part.1の分析


名勝負 カイル・フレッチャーvs.マーク・ブリスコ(Collision 2/8/2025)
好勝負 ケニー・オメガ、ウィル・オスプレイvs.カイル・フレッチャー、KONOSUKE TAKESHITA(Grand Slam Australia 2/15/2025)

インターナショナル王座戦:竹下幸之助(ch)vs.オレンジ・キャシディー(Dynamite 2/26/2025)

@テキサス・デス・マッチ:アダム・ペイジvs.クリストファー・ダニエルズ(Collision Maximum Carnage Night Two 1/16/2025)
 ペイジが軽々と攻めていく形。
 有刺鉄線をダニエルズに押し当て流血させます。
 狂気キャラが際立ちますね。

 ダニエルズはとことん受けた上でテーブル葬から反撃開始。
 表現すべき気迫に対し体がついていっていなくて衰えを感じます。

 しかし終盤の得意技を大事にした攻防は良いし、
 インディー黎明期から20年以上やってきた歴史を踏まえれば
 もう少しダニエルズの最後をみとる試合のカタチがあったのではないか。

 今のダニエルズで質の高い試合をする為には
 こういう内容になるのも一つの選択肢として理解できるが
 余りに引退試合というよりペイジのショーケース・マッチ過ぎて…。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

Aインターナショナル王座戦:KONOSUKE TAKESHITA(ch)vs.柴田勝頼(Collision Homecoming 1/25/2025)
 アメリカのTVでやるには違うが、アメリカだから組めたカードにも思えますね。

 AEWなら嗜好性に注文もないはずですが、
 観客席乱闘やエプロン・スポットなど
 柴田へのダメージには気を使いつつも
 立て付けは特殊なものにせず構築しています。

 ストーリーにおける立ち位置、ポジションは忘れつつも
 2人の攻防の形は落とし所を見つけていて、
 試合として一定の魅力を持たせています。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

Bカイル・フレッチャーvs.マーク・ブリスコ(Collision 2/8/2025)
 カイルがビッグ・ブーツで不意打ち。
 1ムーブのでかさと間とアピールがバランスよくまとまっています。
 オスプレイとの抗争経て大物感の雰囲気すら身につけましたね。

 マークが分かりやすいハイ・フライ。
 その中で今のカイルのスキルが最大限発揮されます。

 中盤でマークが流血。
 そこでの見せ方も良好で、
 綺麗にあるべきところにあるべきシーンがハマって右肩上がり。

 テーブル使ってなかったことも試合時間がまだそんなに経ってないことも忘れるニア・フォール。

 マークも特別感を生み出すために
 オーソドックスではない受けもして
 2人の努力により魔法のようにストーリーが見事に紡がれていく試合でした。

 マークのキャリア・ベストのシングル・マッチでしょう。

 ぎりぎり名勝負。

Cケニー・オメガ、ウィル・オスプレイvs.カイル・フレッチャー、KONOSUKE TAKESHITA(Grand Slam Australia 2/15/2025)
 オメガが復帰。
 オスプレイとの豪華タッグは最高ですね。
 同時ダイブはやってること単純ですが
 スター・パワー溢れる多幸感がとんでもない。

 オメガはまだ試運転感ありましたが、
 オープニング・マッチだからと軽く終わらせず、
 20分超えのボリューミーな内容。
 
 この一年で飛躍した竹下、カイルとオメガとのシングルは改めて見たいですね。

 いつもの大きさのリングなら更にスケール感高まっていただろうこと考えると
 飛び切りの可能性の詰まった内容でした。

 ぎりぎり好勝負。

Dインターナショナル王座戦:竹下幸之助(ch)vs.オレンジ・キャシディー(Dynamite 2/26/2025)
 オレンジが無気力攻め含めて振り幅。
 竹下もノーダメージ受け含めて振り幅。
 片方だけでなく両者が人工的に膨らませるので、
 リアリティの糸が切れてもおかしくないですが、
 見事に息があっています。

 実況席葬の後もカウンターが冴えてて大盛り上がり。
 短時間ながらこのカードで時間をかければ名勝負ができるだろうと、色々な可能性が見えた戦いでしたね。

 ぎりぎり好勝負。

 (執筆日:2/?/25)